先週は、導入説明会のため広州に3日間いました。その際
の出来事です。中国にきて初めてでしたが、現地スタッフの反対の中
一人だけ自説を主張する事態になりました。まさに本場の四面楚歌
でした。マスタのコード運用についてです。商品の型番や得意先ごとに
コードをふろうというものです。「事業場との連携という意味がまだ
理解できない」「自部門が管理したくはないが、その程度はできるだろ
うという主張はする」ということが問題なのだと思います。
中国の人はいざ決まれば細かい管理は日本人の数倍早くて
きれいです。個々人のその資質が逆に「僕はやらないが、できるだろ
うさ」 「自分がうまくできればよい、つないでどうなるかは想像不可
能」という考えに至っている気がしてなりません。
他の日本人スタッフがコードの運営部門で非常に苦労してます。
型番コードの運用管理部門がどこか決める、あるいは運用ルールを
決める。このことだけでも苦労してるのに、簡略化したものを紐つけ
して現場に徹底 するのはできるという。これは明らかに矛盾です。
また、会議中にコードの運用ルール、あるいは付与基準を広州
ではどうしているのか質問をしたときに、それはIT部門がやること
だからそっちで決めてくれと言われました。ルール、運用、プロセス
・・・言葉はこの国でも飛び交いますが、実際のところ現場はその
程度の認識なのだということがよくわかりました。
それを責めるわけではありません。データを集め活用するのは、
事業場までつないでやっと充分条件になるのだという課題認識を
コンセンサスとするには、根気と努力が10年前の日本くらいは必要
ということです。
我々が覚悟しないといけません。
説明会当日、(総公司企画課長が欠席ということもあって)日本人
だからでしょうか、販促員100名を前にして挨拶せよということになり
ました。 「メーカー主導で実需を収集しようと試みても、どこの国でも
成功していない。中国で実現できれば世界初なのです。それは皆さん
のご協力にかかっているのです」中国は世界一が好きだからアドバ
ルーンをあげてみました。目の錯覚もしくは通訳間違いでなければ
(すみません。不勉強で最初の挨拶のみ 中国語、ましてや広東語
は無理でした)、現場の販促員は確かに食いついてくれたように
感じましたが、さて結果はどうでしょうか・・・
早くこの問題を片付けて、順調な導入にこぎつけようと思います。