Pのlog ( 大阪と上海のChouChou)

通称P。shushu(照れちゃう)ような稚拙きわまりない文面で、上海や大阪のchouchouを綴ります。よしなに。

太太が来た!

2004年09月30日 | 中国つれづれ。

いよいよ初めての長期休暇が始まり。
大阪でずっと苦労してくれていた奥さん(中国語では太太。痩せて
いるけど太太。)が気分転換もかねて上海にきました。

 彼女は仕事をもっていて、その苦労もあり、またうちは双子です
から育児も苦労しています。それこそ泣きそうなメールが何度も
きていました。なのに今日は出発のときに「やっぱり子供をつれて
くればよかった・・」って言ってます。なんでも片方の子がめそめそ
泣いたからみたいですが。でもそれより一人で始めて海外に来る
心配をしなさいと言ったのですが・・
なんとかやってきました。

 彼女もそれなりに本で情報を準備したり、少し中国語を習い始め
たりしていたのですが上海はそのイメージすら簡単に乗り越えて
くれたようで、陸家嘴のビル群と外灘の旧市街の景色と新天地で
もうすっかり上海にあんぐりって感じでした。
 「よかったね。来れてよかったね」って何度も言ってくれました。
上海を好きになってくれたようで本当によかったです。

 結婚前に中国なんて行かないよって横向いてたのがうそのよう。
うれしかった一瞬でした。


上海のほうが・・・

2004年09月27日 | 文化って大変だね

 いよいよ今週末から国慶節に入ります。中国は祝日と
いう点在した休みは全くなく、年に3回大型連休があります。
1月の春節、5月の労働節、それから10月の国慶節です。
だいたいそれぞれ一週間の休みとなります。
 仕事の面ではちょうど受発注の企画が佳境にはいり、一週間
も大型連休があるのは痛いところですが、体調面では休息が
とれるというメリットがあり、半々というところでしょうか。

 さて、今週は上海でF1がありました。赴任時に行きたいと
思っていたF1ですが、まさか決勝の日が休日出勤日だとは思い
ませんでした。。。
 上海のコースは今年初めはまだ非公開で「上」という字を元に
作成したコースとだけ発表されていました。噂では世界で一番
難しいコーナーがあるそうですが、世界で一番車の運転が下手な
国でそんなもの作ってどうするんだと私のまわりの人は苦笑して
います。
 私の知っている現地スタッフでもF1観戦した方はおられますし、
考えてみれば今月はテニスのチャイナオープン、来月はNBAの
ロケッツの試合も上海でおこなわれます。上海・北京はもう日本と
ほぼ同じ経済水準にきていて、充分ペイできるということでしょう。
ある意味規制緩和の進む中国のほうがよいのかもしれません。


焼肉食うなら・・・

2004年09月20日 | こんなことがあるんだ。へえ
  上海で焼肉(日本式の)を食べに行くと、日本とのサービス
の違いが はっきりでます。(他のものを食べてもでるのですが)  
食べるときの箸(とお手拭その他のものが一式はいったものだった
りします)は結構投げてよこします。でも肉を焼くときは、女性の
店員が横で焼いてお皿にいれてくれます。(一緒に食べに行く上司
は奉行になるのでその恩恵にあずかることは全くないのですが)。  
 特にどこの店でもそうなので、これは中国という国のサービスに
対する考え方がそうなのだろうなと判断しています。これは、日本
と中国のサービスという視点の差なのだと思います。 どちらが
良い悪いの話ではなく、感じ方の文化の差です。
  今週から会社ではシステム設計のフェーズに入りました。提供
されたパッケージによるサーバに対して、現行のシステムから
マスタを提供します。この部分で両者含めた検討会をおこない
ました。面白いのは、お互いのシステムを管理するプロジェクト
マネージャーはいるのですが、両方を俯瞰してくれるPMにはどちら
もなってくれていないのです。結局いまは 私がおこなっています
(苦手なのに)。契約上の課題などもありますので 最終的
にはきちんと決めるつもりですが、ここで言いたいのは
「自分の守備範囲を確実に成果とするために最初の線引きは
びしっとおこなう」 のが中国流なのだなということでした。  
 お互いの成果のためにお互いのことを思いやりながら考える、
というのは日本の視点からくる発想のようです。

出張で感じたこと

2004年09月13日 | 仕事だし。
 広州に再び出張してきました。 今回は、「必要機能の確定」
「活用機能のヒアリング」の2点がポイントでした。いろいろ貴重
な意見を聞くことができました。活用機能については正直まだ
よく見えない点があります。ただ、担当が若く(平均22,3歳です)
積極的なので非常に明るいのが助かります。 
 ひとつ感じたのが、営業でも業務担当でもヒアリングをしたときに
たいてい、「私は○○と思います。でも上司が意見が異なればそれ
に従います」ということでした。冗談ではなくそう言ってるのを聞いて
不思議な感覚にとらわれました。国民性なのでしょうか?
 私のまわりの中国人スタッフはそうでない方もおられますが・・・ 
中国でのガバナンスについては政治の世界でも見られるように
欧米とは非常に異なった方式がしっくりきているようです。中央に
大きな力をおいてその方向を向かせつづけ、実際の内容は民主
主義という方式です。歩調をあわせるのには便利ですが、貴重な
意見を持ち上げるには少しそぐわないかもしれません。  
 日本・欧米で仕事した中国人の方は、まったくそうではありません。
そういう意味では、日系企業に勤務する中国人との仕事の進め方、
その中で企画業務を推進するときの現地ヒアリングというのは
日本よりもっと上手に進めないといけないのだと強く感じました。
  広東語と普通語のあまりの違いに愕然とし、そのショックで普通語
まで聞き取れなくなった中で感じた広州出張の出来事でした。

現地スタッフとのお仕事

2004年09月05日 | 仕事だし。
 上海がだんだん涼しくなってきています。ここは亜熱帯に位置する
というのに、もう夜はエアコンがいらなくなっています。地下鉄に乗る
のも楽になってきたように、夜景が元のようにきれいになってくれた
のを見るときに感じるように、自分がますますこの街が好きになって
いるのを日々感じます。 
 先週は、会社の中国人スタッフと直接打ち合わせする機会が
たくさんありました。中国の方は基本的に優秀です。何か依頼しても
私の想定時間より必ず早く完了します。ただ、現行の業務を改革
する、それも根本から見直しとなると苦手です。目先の業務課題に
どうしてもとらわれてしまいます。 本来こうしたいのだけれどという
提案が「そんなの無理」という失笑をもらってしまうこともしばしば
あります。
 中国の現状を理解し、改革ペースを意識して提案するのは、
なかなか大変です。自分の中では「日本ではこうだったのになー」とか
いった固執はなくなってきていますが(そもそもの成り立ちが違い
すぎます)、いままで日本で進めてきた経験による知識と推進プロ
セスはきちんと伝えたいと思います。
  現地の方はよくみてます。「日本人が増えた分、中国から日本に
研修にいけるチャンスが減った」という話も聞きました。現地の日本人
はいつもみんな見られています。(かといってそれを意識して毎日がん
ばっているかというとそうじゃないんだけど)もっと現地の方にインス
パイアさせられる人間でなければ、自分自身の存在価値がない。
 好きな街にいたければ好きな街に住む人に少しでもリスペクトされる
部分を出せるように。厳しさをもってがんばりたいと思います。