LONG BARをあとにして、ぼくたちはまっすぐそこをいくとHotelにむかって歩き出した。
少し酔った頭を前に押し出すように歩く。12月なのに半袖で過ごす街。
世の中にはChristmas tree があふれ、ぼくに
「きみはクリスマスが近いことすら忘れてたでしょ? 」
とたしなめるかのようにこれでもかと表現してくる。そしてちゃんとここにもカップルが
存在するのだ。江國香織の小説ならば、ここで女の子が横にいたらきっとこう言うだろう。
「わたしたちには恋が足りないと思うの」
そう、ぼくにはそれが足りないのだ。なんたって、いま男5人でこんな素敵な街の素敵な
通りを歩いているのだから…
でも男5人でもこの景色はやっぱりすごい。ちゃんと一見の価値がある。なんといっても
ぼくは自然よりも造形美に驚嘆するタイプなのだから
Light upされた橋を通り、Clarke Quayを横目にChina Townをかすめて歩く。ぼくは上海に上陸した
初日を思い出していた。
もうなくなってしまった延安路から外灘をかすめて中山東一路に抜ける大きなカーブを通り抜けて
陸家嘴の景色を見たとき、タクシーで帰っていたのもたしか男5人だった。
あのとき何かが始まっていたのかもしれないし、始まらなかったのかもしれないけど。
6年経ってまた同じ経験をしているのだ、きっといろんなことが待っていてくれるだろう。
まあ、酔っていたし、そんな感じで初日はいいか… と思いなおしてコンビニでお菓子と
ジュースを買って帰る。
あとで帰国してから、ずいぶん経ってから弾丸travellerではんにゃ金田の回を見る機会があった。
まさしくぼくらと同じようなrouteで観光をしていたのだった。まあ、そんなものかもしれないけれど。
そしてそのとき盛り上げるためにかかっていた曲がこれだった。ありがちだけど、たまには王道
こてこてでも通じる刻とsituationというものがあるのだろう。
恋人たちのクリスマス PV マライア・キャリー
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