上海の中心部である淮海路の中心部をさらに西へ向かうと、
上海図書館があります。非常に大きな図書館で、あるHPには世界
10大図書館のひとつとありますが、何を基準に制定しているか
不明ですのであまりアテにはできません。実はまだ中で本を読んだ
わけではないですが、先週ここに行きました。
一番楽をした本の読み方は寝ながら読むこと、よって図書館に
ホテルが併設していればみんな喜ぶだろうと、どこかの国で実際
に作ろうとしたとか何とかといった話を読んだ記憶があります。
そんなときは、ここに来ればよいと思います。図書館の裏は、
ホテルとレストランになっています。
レストランのほうは、日本の旅行者のコースになっているようで
日本語でガイドさんの説明する声がよく聞こえます。私たちは、
妻が持っていた、上海特集の日本の雑誌を見て来たのですが、
値段は少し高かったものの、非常においしい食事ができました。
上海蟹がちょうど始まったばかりで、蟹を食べたことのなかった
家族もかなり蟹づくしができたことで喜んでいました(ここの上海
蟹はすべて殻をむいてくれます。ものぐさな方にはお勧めです)。
図書館の裏ということで、あまり目立たない店というかガイド
ブックがないときっとたどりつけないだろうと思うような店ですが
不思議においしい穴場でした。
上海には公共の建物の中にこういった店があったりすることが
よくあります。たとえば上海で「おしゃれでおいしい喫茶店」の特集
を組むとよく記載されるのが美術館の中にある喫茶店です。公共
の建物であっても、サービスに力を入れないと生き残れない結果
なのか、それとも市場開放前の良い遺産なのか。日本人には
「お役所の片手間仕事はうまくいかない」と思う考え方をときどき
よい意味でひっくり返してくれます。
さて、家族にも好評だった上海蟹ですが食事した日の夜に子供
がおなかを壊してしまいました。本人たちもあまり苦しんでおらず、
たいしたことはありませんでした。私も含めて、中国に来て初めて
口にするという食べ物を食べた日はこういうことがよくあります。
内臓が、未知の食物に警戒しているのでしょうか?日本人のひ弱
さがこういうところに現れるのかもしれません。もしそうであれば、
家族も肉体的・精神的に強くなっていっている証拠ということで
よい兆しなのですが。