Pのlog ( 大阪と上海のChouChou)

通称P。shushu(照れちゃう)ような稚拙きわまりない文面で、上海や大阪のchouchouを綴ります。よしなに。

図書館って

2005年09月26日 | 上海chouchou(みる・くらす)

上海の中心部である淮海路の中心部をさらに西へ向かうと、
上海図書館があります。非常に大きな図書館で、あるHPには世界
10大図書館のひとつとありますが、何を基準に制定しているか
不明ですのであまりアテにはできません。実はまだ中で本を読んだ
わけではないですが、先週ここに行きました。

 一番楽をした本の読み方は寝ながら読むこと、よって図書館に
ホテルが併設していればみんな喜ぶだろうと、どこかの国で実際
に作ろうとしたとか何とかといった話を読んだ記憶があります。
そんなときは、ここに来ればよいと思います。図書館の裏は、
ホテルとレストランになっています。
 レストランのほうは、日本の旅行者のコースになっているようで
日本語でガイドさんの説明する声がよく聞こえます。私たちは、
妻が持っていた、上海特集の日本の雑誌を見て来たのですが、
値段は少し高かったものの、非常においしい食事ができました。
上海蟹がちょうど始まったばかりで、蟹を食べたことのなかった
家族もかなり蟹づくしができたことで喜んでいました(ここの上海
蟹はすべて殻をむいてくれます。ものぐさな方にはお勧めです)。

 図書館の裏ということで、あまり目立たない店というかガイド
ブックがないときっとたどりつけないだろうと思うような店ですが
不思議においしい穴場でした。

 上海には公共の建物の中にこういった店があったりすることが
よくあります。たとえば上海で「おしゃれでおいしい喫茶店」の特集
を組むとよく記載されるのが美術館の中にある喫茶店です。公共
の建物であっても、サービスに力を入れないと生き残れない結果
なのか、それとも市場開放前の良い遺産なのか。日本人には
「お役所の片手間仕事はうまくいかない」と思う考え方をときどき
よい意味でひっくり返してくれます。

 さて、家族にも好評だった上海蟹ですが食事した日の夜に子供
がおなかを壊してしまいました。本人たちもあまり苦しんでおらず、
たいしたことはありませんでした。私も含めて、中国に来て初めて
口にするという食べ物を食べた日はこういうことがよくあります。
内臓が、未知の食物に警戒しているのでしょうか?日本人のひ弱
さがこういうところに現れるのかもしれません。もしそうであれば、
家族も肉体的・精神的に強くなっていっている証拠ということで
よい兆しなのですが。


泰康路

2005年09月25日 | 上海chouchou(みる・くらす)

次は泰康路で奥さんと子供と合流。いないうちに台湾の
歌手が撮影してたらしい。周博雄って人らしいけど・・・ああ、あの
人ね。そういえばプロモが上海のが多かったかなあ。ちょっと
惜しいけどまあ男はいいや

ここ泰康路は、(ここも)第二の新天地とか言われるところです。
欧米の人もよくいるところはそうなんだけど、何しろまだ狭い!
これからって感じですね。新天地や8号橋が大々的な再開発と
いう感じなのに比較してここは自然発生的な発展を狙ってるんで
しょうか。店と客の距離が短い気がします。

映画「about love 恋愛地図」の中でここが舞台になる話があり
ます。塚本高史が留学してここでバイトしている話です。上海の
発展を舞台にほろっと少し悲しいお話です。

近くにそんな舞台があるなんて・・悪くないですね


思南路

2005年09月25日 | 中国つれづれ。

ん?子供と少し休憩がてら散歩。泰康路に先に行ってしまった
奥さんと一人の子供を置いて、ゆっくり散歩。思南路を歩く。
ここもおしゃれな通りですね。孫文の家からも近い場所です。

食べ物やさん探してましたが・・あまりいいの見つからず。
これからどこかできそうですね。

あとで考えると・・深夜にゲイの集合するレストランがすぐそこ
でしたね。子供つれて歩くのが昼でよかった・・・はは


8号橋

2005年09月25日 | 上海chouchou(みる・くらす)
前回の失敗を取り戻さないとね、とばかりに今週は重慶路を
南へ。8号橋へ行きました。新しい新天地にしたいとかいう触れ
込みらしいですが、さて。。ちゃんと営業してるんでしょうか?

 行きました。かろうじて何店か始まってました!今回はちゃんと
ごはんを食べる場所があった!




 ははは。写真はもともと工場だったのですが、それを日本の設計
者たちが再構成・リフォームしたとのこと。うちの奥さんも日本人と
きいて触発されてました。まさかここで仕事する気じゃあ・・・
 
 でも全体的にはこれからって感じです。まあソフト・オープンですね

事故にあっちゃった

2005年09月19日 | 中国つれづれ。

最近情報誌に載っていた店に行き、家族で遅めの昼食をとった
あと、買い物にでようと再度taxiに乗ったときにそれは起こりました。
運転手がちょっとよそ見をしていたようで、信号待ちしていた前のtaxi
にぶつかってしまったのです。お互いの乗客、運転手に怪我はなかっ
たのですが、うちの長女だけ車の中で転んで足を強打してしまいま
した。

 たまたま公安が近くで交通整理をしていたため、すぐに白バイが
やってきて事情聴取を開始。上海語で調整する双方の運転手と警官
の会話は聞き取れないのですが、それほどもめているわけではなく
警官も慣れた感じでてきぱきときっぷをきり(まるで駐車違反でも取り
締まるような感じ)去っていこうとしました。娘が怪我をしていた私たち
は慌てて警官を呼びとめ、事情説明。警官は子供の様子を見ると
たいしたことはないと判断したのか、運転手にすぐに病院に連れて
行くよう指示して去っていきました。

 近くの復旦大学付属病院に行きましたが、事故があったのかそも
そも中国ではそういうものなのか廊下にもあふれる患者の数。子供は
だめだということで、さらに少し移動し、交通大学付属児童病院に
行きました。
 レントゲンの結果、骨折もしておらず最初痛いと言っていた子供も
最後はぴょんぴょん飛んでおり、大丈夫ということで一同ホッとして
帰りました。
 初めて現地の病院に行きましたが、技術面はそれほど悪いとは
思いませんが、なにしろ汚いという印象でした。不潔という意味では
なく、そうじをあまりしないのだろうなあと改めて思います。医者・看護
婦の愛想はよいので、保険の問題さえクリアできれば悪くはなさそう
ですが、ベッドに寝ただけで違う病気になりそうでした。復旦大学付属
病院は中も外も非常にきれいでしたので、きれいというだけで患者が
集中してしまうのかもしれないとすら思ってしまいました。

 以前ここでも述べましたが、非常に交通事情の悪い中国のうち、
上海の交通事故では1日平均4.7人死亡のペースと言われています。
いつ事故に出会ってもおかしくない状況です。特に助手席に座るとき
のシートベルトはしておかないといけないと改めて切実に思いました。
 あとは今回の運転手の対応のよさが際立っていました。事故を
起こしたのは不注意ですが、その後の応対(病院までの送迎、費用
負担、翌日の電話での子供の様子の確認、およびお見舞いの可否
確認)はとてもすばらしく、外国人に住むことでこういうときに特に
不安になる我々も安心しました。
 そういう点では、普段から「大衆taxi」がtaxi会社として一番しっかり
しているという噂は、確かに正しいと思いました。

 最近、また新人の運転手が増加してきています。車に乗る前には
会社名を、乗った瞬間には星の数(技術の高さを表現)と運転手の
番号(大きな数字ほど新人)をきちんと確認して少しでもriskを減らす
ことが必要です。


蘇州河

2005年09月19日 | 上海chouchou(みる・くらす)

雑誌に上海の北のほうに新しい建物があるということで載って
ましたので、(今思えば何を見たんでしょうか)行ってきました蘇州河。

重慶路を降りて上海駅のほうに少し行くと、かなりDEEPな家並みの
中、川べりにおしゃれなビル発見。ただし!

まだやってねえじゃん!・・・おーい・・

やってたら確かにおしゃれそうな建物でした。雑誌にはオシャレな
喫茶店とかでしたが、店員(になるだろうとおぼしき人)が
「まあ来月にはオープンするかなあ・・」
となんとも気の抜けた返事。上海でそんなことでいいのか・・




また次回ね・・・


また台風

2005年09月12日 | 中国つれづれ。

 1ヶ月前に8年ぶりの台風で、災害に脆い街という話をした
ばかりというのに、また台風がやってきました。週末雨とはいうもの
の、お腹をこわして休息していた私には特に影響はなかったのです
が、メールやネットでどんどん台風接近の情報が来るにつれ、日曜
日の夜はひどい天気になっていきました。
 前回も夜中に家の外での叫び声で、道路がすごい勢いで冠水
していっていることがわかったのですが、今回も同様のスピードで
夜中に増水していきました。
 翌朝も当然冠水のまま。前回は日曜日のため大きな問題はなか
ったのですが、今回は月曜日。仕方がないので上はワイシャツ、
下は半ズボンに草履という奇特な格好で、川のようになった道路を
歩いて、タクシーを探して会社に行きました。
 今回が前回と違って大きく違ったことがあります。まず一点め。
なぜか冠水していたのが、私の住む古北地区の一部だけであった
ことです。前回は市内80箇所、地下鉄にも浸水して停止するなど、
大規模な影響があったのですが、今回は少し規模が小さい台風だ
ったからでしょうか?会社に着くとみんなの私を見る目が冷たくて、
そのときはじめて私の家の近辺だけ冠水したことを知りました。
古北地区は他よりも水はけが異様に悪いのかもしれません。

 2ヶ月連続の道路の冠水でしたので、当然行政の対応は間に
合っていません。変化は一度なぎ倒された並木が元通りになって
いたことくらいです。水はけの問題であれば、道路構造の抜本的な
見直しだけでなく土地の問題もあるでしょう。ただ、住人の変化
対応力はすごいものがありました。前回は盆の休暇で帰国中が
多かったからでしょうか?日本人サラリーマンは私のような者を
除けば、冠水して道路の向こう側にもいけず、どうやってタクシー
を見つけるか途方にくれている様子の人が大勢いました。(特に
サラリーマンはこういうときの対処能力は、備えていないでしょう。
たしかに朝起きて道路が川になっていたらどうしようかとは普通
考えないですが)
 現地の人たちはしたたかでした。夜中のうちに、この状況は商売
になると考えたのでしょうか。何台かのリヤカーが冠水した道路の
両端で控えていて、taxiをつかまえたい日本人サラリーマンのため
に両サイ ドに運んでいる姿がありました。実際に使っている人も
いて、どうやら何元か払っているようでした。

 リヤカーや自転車をタクシーとして営業している人たちは、確か
にいます。私の住む2,3本西の通りにいけば、そんな光景は
普通に見ることができます。この人たちは、夜中に古北の冠水を
知って、早朝に行けば商売になる、とどうやって判断したのでしょ
うか。
  「上に政策あれば、下に対策あり」と言われるお国柄、行政
スピードをはるかに超える市民のしたたかさには驚かされる
ばかりです。
  夜中に冠水したのは2時半過ぎ、その後立ち往生する車も
出てきたのが3時。そのあと、なぜか浮き輪をもって往来を行き来
する集団が現れるなど、上海人らしいはしゃぎようが見られました。
やはりなかなか寝ない人が多い街です。 


  実際になにか生活上の被害を受けた話を聞かないのが幸い
なことかもしれません。ただ、古北地区には日本人の通う幼稚園
・小中学校が集中しており、この日は全て臨時休校。大学だけ
授業があったためうちの奥さんは子供の世話の手配をしてから、
ようやく登校するなどずいぶん苦労したようです。

★写真は奥さんが撮影。


世界最大は中国最大になるか

2005年09月05日 | 中国つれづれ。

 ネットで検索すると、上海にあるスーパーは123と書いて
ありますが、これはきっと大小あわせたものか直轄都市としての
「大上海市」としての数かもしれません。
 世界にあるスーパー業者の70%は既に中国に進出し、しのぎを
削っているとも書いてあります。確かに暴動のときにも北京の
イトーヨーカ堂が出てきたり、広州のイオンが登場したりしていま
すので、さぞ上海は百家争鳴でしのぎを削っているかと思いきや
、実は外資系はそれほど見ません。中国の小売業全体でもで
5位につけるカルフール(家来福)、東方名珠塔(テレビ塔)の横と
いうロケーションと面積の大きさでロータス(易初蓮花)といった
ところは思いつきますが、日本のチェーンストアはありません。
連華などの中小規模の国内小売業の店舗は中心部でも見かけ
ますが、大規模なものはたいてい百貨店です。

 上海の中心地は道もせまく、北京や広州のような大型スーパー
を設置するにはむいていないということでしょうか。
 しかし、中心地をはずれた住宅街になりますといくつかあり
ます。カルフールや会員制のメトロといった店舗は特に欧米系の
人が多くなり道も少し広い場所にあります。私の住む古北地区
も、私の家から5分のところにカルフールがあり、8:30~24:00と
いう営業時間もあり朝早くから夜遅くまで付近を渋滞にしながら
にぎやかになっています。また、車で10分弱の郊外に、会員制
の店であるメトロがあります。

 さて、中国ではウォルマートの名前はあまり聞きませんでした。
外資系小売チェーントップであるカルフールと比較しても中国
での売上は半分以下で大きく水をあけられています。上海でも、
2002年に出店許可が出たものの、何かの理由でもめたとの
ことで今年の7月末にようやく第一店が開業したばかりです。
上海は政府の統制があり、大規模スーパーの数が制限されて
いて、もめている間に上限を超えてしまい、中心地である浦西
には設置できなくなってしまったと聞いています。

 先日、その第一号店である南浦大橋店に行ってきました。
場所は外灘から少し南に下った南浦大橋を降りてすぐ、電工の
高級マンションとして有名な東桜花園のそばにあります。2階
建てで売場面積は約18,000m2で、生鮮食品や家電製品など
およそ2万点を扱っているとのことです。
 自分の家のそばのカルフールと比較すると、妻曰く確かに
少しずつ安いとのことで「全商品10%安い」「EDLP(中国語で
「天天平価」)」は達成しているようです。ただ生鮮食料品などは
ほぼカルフールと同じところから仕入しているようだ(貼ってある
シールが同じで、そこは値段もほぼ同じ)とのことです。また、
日用品はカルフールと比較して種類が多いのでうれしいとの
ことなので、ここは日用品に力をいれるウォルマートの面目で
しょうか。結果として相対的な評価では「店のきれいな分ウォル
マートがいいが、遠いので難点だし・・・」でした。
 確かに位置的なbehindは少なからずあるようで送迎バスも8
系統用意するなど大規模に対応しているものの、中心地からの
遠さを感じます。(バスの路線図を見るとtargetは上海の東部・
中部のようです。私の家のあたりまでbusはでていませんでした。
)店の外にはtaxiよりも自転車タクシーが多いのも田舎らしかっ
たです。

 ウォルマートの特徴は大規模物流とEDIを駆使したIT活用に
よる在庫のコントロールですが、中国ではあまりうまくいって
いないようです。まず物流は先日天津に大規模センターを設立
したものの、上海店は深センから配送しているということで距離
的にまだ問題があるということ。またsupplier側でIT化が進んで
おらず、また寡占にもなっていないのでIT化・EDI化が進まない
ことが課題となっていることが挙げられています(このあたりは
当社の問題とよく似ています)。また食料品などの地元調達率
が他社と比較して低いという課題もあり、この3点がウォルマート
の所謂価格力の阻害要因となっているようです。妻が指摘する
「生鮮食料品がカルフールと全く同じものがある」という指摘は、
独自調達ルートをまだ確立できていないことを露呈しているの
かもしれません。実際、開店一ヶ月をすぎた現在、近所のコン
ビニはじめ小売業の各店の売上は回復基調にあるとのことで、
ここでもウォルマートの神通力がそれほどでないことをうかが
わせている気がします。

 小売業そのものが、「中国では成功しても上海で成功する
とは限らない」というのがよく言われる話だそうですが。年内に
全部で4店舗上海に展開するというウォルマートが、今後成功
するかどうかよく見ておきたいところですが、2,3号店はさら
に東(浦東空港寄り、さらに郊外)にあるようで、今よりもっと
行くのが難しくなりそうです。


★写真は奥さんが撮影。