宮応かつゆきの日本改革ブログ

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万能細胞「STAP細胞」はどんな研究から発見されたのか。 

2014年02月01日 | その他

 「第3の万能細胞」(「読売」)、「刺激だけで新万能細胞」(「朝日})、「新手法で万能細胞」(「神奈川」)、「刺激だけで万能細胞に」(「しんぶん赤旗」)1月30日付各紙はいっせいに大きく報道しました。 テレビも連日報道しています。

 「山中伸弥京都大学教授らは遺伝子を細胞に入れることで受精卵の状態に逆戻りさせる『初期化』を行ってiPS細胞をつくりましたが、今回の方法は、より短い期間で効率良く万能細胞ができます。 小保方リーダーは『iPS細胞とは全く違う原理。 人に応用できれば再生医療のみならず、新しい医療分野の開拓に貢献できる』と説明。 この万能細胞を『刺激惹起性多能性獲得(STAP)幹細胞』と名付けました」(「しんぶん赤旗」30日付)

 同日付「朝日」は、小保方晴子リーダーと報道陣との1問1答を紹介しています。

 -なぜ細胞に外部から刺激を与える方法を思いついたのか。

 「(体の細胞から)小さい細胞を取り出す操作をすると幹細胞が現れるのに、操作しないと見られない。 幹細胞を『取り出している』のでなく、操作(という刺激)によって『できている』と考えるにいたった」

 -生きている体の中でもSTAP細胞と同じような細胞の『初期化』が起こっているのか

 「研究を進めているが、生体内ではストレスが加わっても完全な初期化が起きない。 大きな変化が起きないように制御されているのではないか」

 -なぜ細胞はこんな仕組みを持っているのか

 「単細胞生物にストレスがかかると胞子になったりするように、(多細胞生物である)私たちの細胞も、ストレスがかかると何とかして生き延びようとするメカニズムが働くのではないか。 そういうロマンをみている」

 と「数十年後、100年後の人類への貢献を考えて研究を進めたい」と若い研究者としての「ロマン」を語っています。

 エンゲルスは、「反デューリング論」の中で「生命とは、蛋白体の存在の仕方である。 そして、この存在の仕方で本質的に重要なところは、この蛋白体の化学成分が絶えず自己更新を行っている、ということである」の述べています。

 さらに、「物質代謝という生命現象から、生命現象のその他の諸要因が導き出されること」を指摘しています。

 「蛋白質の本質的に重要な機能である―栄養と排出とに仲立ちされるー物質代謝から、また、蛋白質に固有の可塑性から、生命の残りすべての最も単純な諸要因が導き出される。 すなわち、刺激反応性ーこれは、蛋白質とその栄養物とのあいだの交互作用のうちにもう含まれているし、収縮性ーこれは、もう非常に下等な段階で喰い物が平らげられるさいに現れるし、成長可能性は、最も下等な段階では分裂による繁殖を含んでいるし、内部運動は、これがなければ栄養物の平らげも同化も不可能なのもである」

 エンゲルスのこの生命の定義は、唯物論の立場から初めて明らかにされたものと言われています。

 こうした立場から、今回の大発見を考えて見ると、何とか、生命化学に縁遠い活動をしている私にとっても、接近の糸口が見えだせそうな気がします。

 


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