日本共産党は20日、第3回中央委員会総会を開き、「総選挙の結果と教訓、次期国政選挙の目標」などを決定しました。 志位和夫委員長の報告は、党本部のホームページで視聴できます。 また、21日付「しんぶん赤旗」に掲載されました。
志位委員長は、「政治的意義」について、2点を指摘しました。 第1は、「この躍進が、支配勢力のこれまでの反共戦略の全体を打ち破って、かちとったもの」です。 志位氏はこの点に関して、「この半世紀近くの日本の政治史の流れのなかで、今回の躍進の意義を考えてみたい」述べ、「政治史の流れ」を詳述しています。 その結論として、「総選挙の躍進は、21世紀の早い時期に民主連合政府を樹立するという綱領的目標に向けての重要な第1歩を踏み出すものとなりました」と語りました。
第2に指摘したことは、「日本の政治の新しい段階ー本格的な『自共対決』の時代を告げるものとなった」ことです。
以下、紹介します。
「どういう意味で、『本格的』といえるのか。 それは、この選挙で唯一躍進したのが日本共産党だけだったという事実だけではありません。 いま、内政においても、外交においても、自民党政治に代わる新しい日本の進路を示している政党は、日本共産党以外には一つもありません。 政治を変えようと思ったら日本共産党しかない。 そういう政治情勢の大きな変化が、目に見える形で起こっていることを強調したいのであります」
「日本共産党だけが、自民党と正面から対決している党であり、自民党政治に代わる別の道を示している党だという事実は、わが党が勝手に言っていることではありません。 それは論敵も認めつつる事実であります」として、次の事実を紹介しています。
「今回の総選挙でも安倍首相自身が私に『自共対決ですね』などと語りました。 自民党の谷垣幹事長が、選挙戦の終盤に京都でおこなった演説で、『どの政党が国民のためにしっかり自分たちのやりたいことを示せるか。 一つ示せる党があります。 それは共産党です』とのべたことにも、私たちは注目しました」
「本格的な『自共対決』の時代というときに、いま一つ強調したいことがあります。 それは、『自共対決』の一方の極にある自民党の国民的基盤が長期にわたって衰退傾向にあることであります。 今回の総選挙の結果を『自民圧勝』などという向きもありますが、総選挙で自民党が獲得した得票は、有権者比では比例代表で17%にすぎません。 与党の3分の2を超える議席は、小選挙区制がつくりだした『虚構の多数』にすぎません。 そして、自民党の有権者比の得票率は、長いスパンでみますと、1972年の総選挙では33%でしたが、今ではその半分の17%まで低落しています」
「この根底には、党大会で指摘したように、『アメリカいいなり』『財界中心』という『二つの異常』を特徴とする政治が深刻な行き詰まりに直面し、崩壊的危機におちいっているという大問題が横たわっていることを、私は、強調したいのであります」
「一方で国民的基盤を衰退させ、その土台が崩壊的危機におちいっている自民党、他方で、この行き詰まった道を抜本的に転換し、新しい日本の進路を示している日本共産党ーこの両者が日本の進路をめぐって本格的にぶつかり合う日本の政治の新しい段階を、今回の総選挙は開いたのであります」
いよいよ、「綱領の力」が試され、鍛えられる、発揮される時代に入ってきたように思います。
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