日本共産党綱領第3章「21世紀の世界」第7節を紹介させていただきます。
「(7)20世紀は、独占資本主義、帝国主義の世界支配をもって始まった。この世紀のあいだに、人類社会は、2回の世界大戦、ファシズムと軍国主義、一連の侵略戦争など、世界的な惨禍を経験したが、諸国民の努力と苦闘を通じて、それらを乗り越え、人類史の上でも画期をなす巨大な変化が進行した」
「多くの民族を抑圧の鎖のもとにおいた植民地体制は完全に崩壊し、民族の自決権は公認の世界的な原理という地位を獲得し、百を超える国ぐにが新たに政治的独立をかちとって主権国家となった。これの国ぐにを主要な構成国とする非同盟諸国会議は、国際政治の舞台で、平和と民族自決の世界をめざす重要な力となっている」
「国民主権の民主主義の流れは、世界の大多数の国ぐにで政治の原則となり、世界政治の主流となりつつある。人権の問題では、自由権とともに、社会権の豊かな発展のもとで、国際的な人権保障の基礎がつくられてきた。人権を擁護し発展させることは国際的な課題となっている」
「国際連合の地位とともに、戦争の違法化が世界史の発展方向として明確にされ、戦争を未然に防止する平和の国際秩序の建設が世界的な目標として提起された。20世紀の諸経験、なかでも侵略戦争やその企てとのたたかいを通じて、平和の国際秩序を現実に確立することが、世界諸国民のいよいよ緊急切実な課題となりつつある」
「これらの巨大な変化のなかでも、植民地体制の崩壊は最大の変化であり、それは世界の構造を大きく変え、民主主義と人権、平和の国際秩序の発展を促進した」
国連は、1960年12月14日、「植民地独立付与宣言」を採択しました。宣言の内容は、前文と本文7項目から構成されています。以下、本文1項及び2項を紹介させていただきます。(「ウィキペデア」より)
「1項 外国による隷属・支配、基本的人権の否定を構成する搾取、これらの人々の従属は国際連合憲章に反するもので、世界平和と協力の推進にとっての障害である」
「2項 全ての人々には自決権があり、その権利によって、自由に自らの政治的な地位を決め、自由に自らの経済的・社会的・文化的な開発を遂行することを得る」
「宣言」は、賛成89、反対0、棄権9カ国(主要宗主国であるアメリカ合衆国、イギリス、フランス、ベルギー、ホルトガル、スペイン、南アフリカ、オーストラリア、ドミニカ共和国)
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