宮応かつゆきの日本改革ブログ

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日本資本主義告発ー”これでも同じ人間なのか”。「週刊現代」が特集

2018年02月02日 | 「資本論探究」

 今週発売の「週刊現代」”新・階級社会-日本の不都合な真実”を読まれた方もおられるのではないでしょうか。 私も、「貧困」問題に関心を持って活動している一人として購読しました。

 「週刊現代」の記事を読み、第1に富裕層の生活実態の一端を知ることができたように感じました。 記事に登場するW氏は元々サラリーマン。 投資で財を成した、とうことです。 新興超富裕層の一人でしょうか。

 40代男性のW氏「資産がいくらあるのかーー正直、自分でも正確に把握できていないんですよ。 数百億円といったところでしょうか。 複数のフライベートバンカ―に運用を任せていて、株や債券、外貨、資源、ゴールドなど、ありとあらゆる金融商品に分散投資しています。 何かで損が出たとしても他が補ってくれますから、資産は安定的に増えていく。 年収五億円? それぐらいは優にありますね」-「トマ・ピケティ氏が『21世紀の資本』で喝破した現実は、現代の日本でも着実に進行している」と紹介しています。

 「特集」では、2つの図・表を掲載しています。(出典:「新・日本の階級社会」より作成)このなかで、「アンダークラス(非正規労働者)」に分類されている雇用形態は、「パート」「アルバイト」「派遣社員」とされ、平均年収:186万円、未婚率(男性):66・4%、貧困率:38・7%であり、928万人、全体の14・9%とされています。 パート主婦785万人(12・6%)は含まれていません。

 一方、資本家階級は、254万人(4・1%)。 平均年収(個人):861万人(従業員30人以上)、未婚率(男性):12・9%、貧困率:4・2%と分類しています。 冒頭の超富裕層のイメージとは実態が違うように感じてしまいます。

 私が、普段見慣れていない「表」が、同誌41頁の一覧表「階級ごとの健康状態とストレス、人間関係」でした。 その中で、次の正社員とアンダークラスの比較に注目させられました。 

 「健康状態のよくない人の比率」、「正規労働者 15・0%」「アンダークラス(非正規労働者ー以下同じ)23・2%。

 「うつ病やその他の心の病気の診断や治療を受けたことのある人」「正規労働者 7・2%」「非正規労働者 20・0%」

 「絶望的な感じになることのある人の比率」「正規労働者 14・7%」「非正規労働者 26・8%」

 「親しくし、また頼りにしている家族・親族の人数」「正規労働者 7・7人」「非正規労働者 4・8人」

 「将来の生活に『とても不安を感じる』人の比率」「正規労働者29・0%」「非正規労働者 50・4%」

 そして、記事は、次の文章で締めくくっています。

 「非正規労働者はいくら努力しようと、資本家どころか、正規労働者にすらなれず、一方、資本家たちは肥え太っていく。 新旧中間階級はアンダークラスに転落しないよう、自己保身に汲々とする。 『失われた20年』で、こうした日本社会の構造は揺るぎないものになった。 ぶち壊すには革命しかない。 それは歴史が証明しているのだが・・・・。」


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