宮応かつゆきの日本改革ブログ

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マルクスの”労働賛歌”。 「資本論探究」より

2018年02月04日 | 「資本論探究」

「資本論探究」(不破哲三 著)で不破さんは、マルクスの”労働賛歌”について、次のように書いています。

「マルクスの視野には、当面の研究対象である資本主義社会だけでなく、人間社会の全歴史が収められているのです。 そこでは、人間が他人の労働を搾取する搾取社会は、たいへん短い一時期のことで、それ以前には、労働は、すべての人間にとって、自分と社会に役立つもっとも有益で人間的活動でした」

「そして、資本主義を乗り越えたその先に開かれる未来社会でも、労働は、ふたたび本来の人間的な性格をより高度な形態で取り戻すはずです」

「このことを、マルクスは、インターナショナルの『創立宣言』に、労働者階級がめざす未来社会について、『賃労働は、奴隷労働と同じように、また農奴の労働とも同じように、一時的な、下級の社会的形態にすぎず、やがては、自発的な手、いそいそとした精神、喜びにみちた心で勤労にしたがう結合的労働に席をゆずって、消滅すべき運命にある』という文章で表現していました。 解放運動がめざすものは、労働からの解放ではなく、抑圧的・非人間的形態からの労働の解放なのでした」

「こういう視野で、マルクスは、労働の搾取の問題を論じるまえに、人間社会の根本問題として人間の労働とは、本来どういうものであるか、労働は、人間とその社会の発達にどういう役割を果たし、人間生活にとってどういう意義をもつかを、全面的に描きだしたのでした」(「資本論探究」76~77頁)

 こうした、マルクスの提起、指摘は今日の日本の労働者の実態を解明し、労働者の運動を発展させ、日本社会の根本問題を解決する大道・大義を示してくれていように思います。

 


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