眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

君の肩を少し借りよう

2024-05-25 23:50:00 | この後も名人戦
「はっ! 挑戦者の肩に。鳥がとまっています。先生、これはペットの鳥なのでしょうか。挑戦者を応援しているのでしょうか?」

「何をおっしゃいますやら。そんなことあるわけないじゃないですか、田辺さん」

「そうでしょうか。しかしあれはどう考えれば」

「ペットの鳥なわけないじゃないですか。挑戦者はそんな常識のない人間ではありません。解説しますと、あの鳥は好手を呼ぶ鳥とされておりまして、時折開いている窓から入ってくる観る鳥の一種です」

「そうだったのですね。まさかそういう鳥がいるとは」

「この地方では割と有名です。ですから、対局室の誰も全く驚いたりする様子がないわけです」

「流石ですね」

「研究済みということですね」

「評価値はやや苦しめですけど、この後いい手が出そうだということですね」

「そういうわけです」

「楽しみですね。この後も、引き続き名人戦生中継をお楽しみください」








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