無線機ではなく、電化製品の水没品の修理です。
先日の豪雨で、事務所内まで水が入って来て、電化製品が多数水没したので
確認して欲しいとの事で、掃除の手伝いと、水没品の確認をしてきました。
使えないものは、すぐに手配しないと、業務に支障が出ると言うことですので
確認を急ぎました。
壁を見ると床面から訳30cmほどの所まで水があったようです。
床に埋め込みのコンセントがあったので、水が来た時点で漏電ブレーカーが
作動したものと思います。
全てのコンセントにささっている物を外し、水をかき出すまでは
電気を入れられません。
ACアダプタはテーブルタップにさして、床に転がしてあったので、内部に
水が入っていて全滅。密閉度の良いものは、湿っている程度でしたが
密閉度の悪いものは、振ったらシャカシャカと水の音がする程水が入っています。
電圧とDC側のプラグを合わせれば、容量はそれ以上のものを使えば問題なしで
手持ちのものを総動員して、浸かったアダプタは分解、水洗いをして
実験用にまわします。まだ捨てないこの根性.....
ACアダプタの行く先にある本体までもが浸かった物は、分解して水洗いして
日光で4,5日乾燥。
昔、高潮で浸かった工場の機械の制御盤の修理に借り出された事が
ありました。それは塩水でしたので大変な作業でしたが、今回は
雨水でしたので処理が楽でした。
こんな所で、昔仕事で学んだことが生かされるとは思いませんでした。
なんでも勉強だなあ.....
浸かった時に電気が入っていなければ、直る確率は大きいのです。
いち早く漏電ブレーカーが作動してくれたので、壊れたのはデスクトップPC
1台だけでした。
マザーボードにCMOSバックアップのボタン電池があったので、電気の入っていた
部品が水分でショートして、マザーボードがお亡くなりになったようです。
HDDは水没したにもかかわらず、基板を外して基板を水洗いして
乾燥。接点を磨いてやると、データーを取り出す事が出来ました。
さすが密閉度が超高いですから、HDDの心臓部は全く問題ありませんでした。
このBLOGを見て、水洗いしたら直るんだと、適当にジャブジャブやっても
駄目ですよ。基板に乗っている部品を見て、これはどう言う構造で
部品自体に水が入ったら駄目とか、これは大丈夫とか判断が出来なければ
非常に危険です。火災、感電の原因になりますので、まねをしないように
お願いします。
と言う事で、今週は無線機の修理は出来ませんでした。