IC-726 の修理です。
中古で数年前に購入したら、送受信できる周波数もあるが、送受信できない
周波数もあったそうで、それではまともに運用できませんね。
どこで購入されたのかは聞いていませんが最近良くあるのは
「オークションで不動作品を購入したが、修理してくれないか?」
と言う問い合わせ。
壊れていると分かって購入された無線機は、自分で修理するか
ご商売で修理をされている方にお願いして下さい。
私が出来るのは、
「この無線機を自分で長年使っていたら壊れたが、メーカーが製造中止から
年数が経過していて、もう修理は出来ません。」
と言われて、粗大ごみでしか無くなった物のみです。
捨てるにはもったいないし、腕試しでやってみてくれる?
直ったらラッキー、直らなかったらあきらめるからと言う程度のレベルです。
壊しても文句を言わない事が条件でと言うかなりいい加減な対応です。
直して使うことを前提に落札された無線機を送って来られても困ります.....
前書きが長くなりましたが、そのIC-726ですが、1年ぶりに電源を入れると
どの周波数でも送受信できなくなったとの事。
電源を入れてみると、全くその通り。
早速原因調査。
PLLユニットからの出力が変。
半田クラックがあったので再半田。
と、書けば一行ですが、シールドケースの半田を外して蓋を除去したり
半田面のシールド板を外したりして、目的の場所にアクセス出来るようになるまで
一人で盛り上がってしまって画像がありません....
そして元に戻して通電。
SGから信号を入れると、元気良く受信を始めました。
それでは、送信試験も。
14MHzで100W以上出ています。
PLLユニット、メインユニットの各部を調整して、現在連続通電試験中。
1週間程度、毎日10時間程度の連続通電試験をして、問題なければ返却です。