KENWOODの受信機 R-5000 の修理です。
昨年は半年間も何もご依頼が無かったのに、年末から年明けにかけて
連続3人からご依頼がありました。
このR-5000は修理を断られたそうで、メーカーなのかそれ以外の業者なのかは聞いておりませんが
そう言う訳あって私の所へ相談いただいたようです。
壊しても知りませんよ!
ご依頼内容は
・PLL不良(受信できず)
・時折周波数の表示が消えて受信できなくなっていたが、電源入れ直しで復旧していた
しかし、ついに電源入れ直しでも復旧しなくなった
との事。
回路図を見ると、良く壊れるTS-790の1200MHzユニットに使われているPLLのICが
2個も実装されているので、こいつだな!とR-5000が届くまで妄想修理をしておりました。
R-5000が届いたので、さっそく電源を入れて動作確認。
周波数表示が消えて、PLLのUNLOCK表示が出ておりましたので
4つあるPLLのICの状態を調査。
え、何か変。あれ、ICに電圧がかかっていないじゃないか。基板が動作していないので
当然PLLがLOCKするわけがありません。
基板を引っ張り出して調査。
分かりました。不具合箇所を処理して、はいLOCKしました。
オプションのVHFのコンバーターも入れられていますので、こちらも確認。
問題ありません。
SGを接続しようと、VHFのコネクタを見るとセンターピンが開いています。
ちゃんと接触するように修正しました。
パッと見た感じがTS-440なのですが、基板も流用ではなくちゃんと
R-5000専用にしっかり設計された物でした。
今まで見たことも触ったこともなかったので、てっきりTS-440の送信部を除いたものかな
程度にしか思っておりませんでした。
フロントパネルの機能も、受信に特化した物に変更されていますね。
調整後しばらく通電試験をして、問題が無ければ返却です。
まだBLOGに書いていないのがいっぱいあります。
FT-1021Xの続きはどうなった?って言われそうですがコンディションが良くて、交信が忙しいので
BLOGまで手が回らないのです。
1日24時間じゃ足りません.....