TS-930S の修理の続きです。
放熱板に穴あけやタップ処理を施し、部品を実装してゆきます。
壊れた部品を買って来て交換とは違って、基板上の部品を外して、その部分に
いかにうまく多くの部品を実装出来るかで、見た目の綺麗さが違ってきますので
あれこれと知恵を絞ります。
放熱用グリスを塗ります。
そして、改造を済ませた基板を乗せます。
よーーーく確認をして、まずはバイアスの調整を。
あれ?おかしいなあ。思っていた動作と違うぞ.....
あ、配線が一本足りない!
あれだけ見たのに。幸運な事に動作しないような状態でのミスでしたので
煙が上がったり、半導体が炸裂する事はありませんでした。
も言う一度良く確認して、再チャレンジ。
あれ???
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おかしな現象から、元の回路図と自分で書いた新しい回路図と改造した基板を見ながら検討。
あ、やっちまった。外してあると思っていた部品が外されていませんでした。
一気に仕上げず、2日に渡って行った作業で、外すのを忘れしまったようです。
これも、何かを壊すような間違いではなかったので、ホッとしました。
今度はバイアスの調整は、前回同様な改造をした時のようにすんなりと終わりました。
いよいパワー出しです。キャリアボリュームを一杯に下げ、CWでチョンと一瞬送信。
一度電源を落として異常が無いか目視と臭いチェックを入念にします。
問題なさそうなので再度送信にして、キャリアボリュームを上げて行きます。
出ました、出ました。
10W 20W 30W 40W 50W 良し良し。破裂するなよ!
60W 70W 80W 90W 100W 110W あれ? 100W超えてもALCが抑えてくれません。
元のオーナーさん、いくらパワーを出していたんだろう。
恐ろしいので、メインユニットのALCの調整を先に済ませて、100W程度に抑えておきました。
100Wで設計してあるRIGですから、ガンガンパワーを出すと、PA部のファイナルであるMRF422 には余裕があるものの
電源部、LPFが悲鳴を上げます。
パワーが出たのですが、ここで時間切れ。
感度は良さそうですが、USB,LSBに変な動きが。CWでも受信部の動作が怪しい。
まだまだ先は長そうです。