友人から、 デジタル一眼のCanon EOS Kiss Digital Nが壊れたので
教材に差し上げますとのメールが。
不具合は、シャッターが切れないとの事。
そう言えば、デジタルカメラの分解なんてした事なかったよなあ、
どんな構造になっているんだろうと興味がわいて来ました。
回路図は無いし、あったとしても部品が小さすぎて部品交換なんて
無理な世界でしょうから、分解しながら構造を見ようと
さっそくお送り頂く事にしました。
Canonのレンズは持っていないし、この機種はCFカードとの事ですので
とりあえず、その2点は作業が終わったら返却するのでお借りする事になり
一緒にお送りしていただきました。
届いてすぐ電源を入れて見ると、何と撮影出来ます。
CFカードをからPCに転送して見るとちゃんと写っています。何???
色々操作してみると、色々なスイッチが機能していません。
MENUボタンが効かないのでMENU画面も出ません。
しかし、撮影してすぐは、撮影した画像が10秒ほど出ていますので
LCDは生きています。
接触不良を考え、MENUを押したまま、カメラに軽く衝撃を与えると
MENUに入れることを発見。
しかしMENUに入れても上下左右ボタンが機能しないので
日付設定も出来ません。
よし、壊れている、分解だ。
本体とLCD,ボタンが多数付いているパネルを外すと、2本のリボンケーブルが
見えてきました。
そのケーブルをゆすると、機能しなかったボタンが動作するようになります。
本体側か?パネル側か?
どうもパネル側を触ると動作するようなので、コネクタを洗浄したり
コネクタの再半田を行いましたが、思わしくありません。
よーく見ると
リボンケーブルに亀裂が.......
鉛筆が貫通するほどの本数が折れて断線しています。
こりゃ駄目だ。
52ピンのケーブルですが、こんなのは一般流通品ではありませんし、
同じカメラの壊れたのを入手しても、劣化具合は同じですから。
修理出来ないので、元に戻しました。
風景、人物、花などに設定すれば、撮影が出来、撮影後10秒ほど
画像が確認できますので、AUTO限定なら使えます。
これを報告すると、カメラが使えるのだったらレンズ、CFを差し上げますとの
ありがたいお言葉。
オート限定で無線機修理の記録写真用に使用させていただこうと思います。