あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

スパルタ研修今昔

2010年04月28日 23時22分27秒 | 国内の事件
 ふっ。過去の栄光を語るほど、空しいものはないわ。
 俺は元、大企業に所属していた事があるんだが、1年でクビになっている。

 で、その研修を知ってるから思うのだけど、別に餃子の王将の研修ってブラックじゃないだろうとか思ってしまう。

 【J-CAST】新入社員「スパルタ研修」に批判  「餃子の王将」が釈明文掲載
 http://www.j-cast.com/2010/04/27065521.html?p=all



 そりゃー、当時の自分がその餃子の王将の研修を知ってたら、餃子の王将を就職先に選んだかと言えば、選ばなかっただろうが、俺が就職してた当時の大企業っつーのは、そのての研修は多かったと思うよ。

 それに、実は銀行とか役所とか、仕事を発注する事はあっても受注する事はまずない企業とかは、有名なトヨタの下請けいじめに限らず、どこの企業でも下請けを苛めに苛め抜いていた。結局、どこに行こうとも、日本人は必ず何らかの忍耐を強いられる儀式を通過してしか、社会人になれないのだ。
 また、無事儀式を通過できた人は、まだ通過できてない人を半人前扱いするものなのだ。理不尽だが、それは常識だったりする。

 まあ、最近は…そんな非人道的研修は少なくなったけどな。少なくとも俺の見ることができる周辺企業では、そんな研修を見なくなった。

 ちなみに、俺が受けた研修とは。
 机と椅子しかない全てが白で統一された、窓も時計もない部屋に閉じ込められ、指導員を待つように指示される。数時間が経過すると、新人達は私語をしだす。そこに指導員登場。私語をしている新人に執拗に注意する。反省文をかかせて朗読させたり、一般社員が仕事をしている部署で正座させる等。なかなか許さない。許されるとまた白の研修室に戻される。また指導員を待つように指示される。この延々の繰り返しが数ヶ月。そりゃまあそれだけじゃなく、少しは課題とかもあったけど。なんせ、この研修をやってると、みんな何かがおかしくなった。最終的には泣きながら励ましあったり異常だったと思う。
 ちなみに、天下りの人がいたりするし、誰でも知ってる大企業である。
 マジでこんなんだったんだよ?

 で、日本人の礼儀正しさとか、やさしさっつーのは、俺はここから来ていると思ってたりするのだ。矛盾してるようだけど。
 自分が酷い目にあったからこそ、人にはやさしくできるんだよ。酷い目にあわされている人の気持ちがわかるから。

 実際、あの研修をへて、新人達は社畜化したしな。見事な牙の抜かれ具合。恐ろしく会社に従順になるし、その研修を経た先輩達も、労いと「これで仲間」みたいな空気で接してくるし。

 そんなわけで、別に王将の教育を見ても、普通じゃねーの?いまどき珍しいけど。ぐらいの感想しか出てこないのであった。

 なんつーか、掟と通過儀礼で構成される村社会的排他感があるな。日本の社会人の世界は。

 そんな俺も、排他的村人の一人なんだろう。
 無医村にせっかく来てくれた医者を苛めて追い出した村人のエントリを、ちょっと前に書いた記憶があるけれど、その村人を、俺も非難できないかもしれないな。

 


コメントを投稿