【BLOGOS】残業代を支払うことは正しいことか?
http://blogos.com/article/95276/
というエントリを見つけた。タイトルを見た瞬間、
「うわぁ…。これは細心の注意を払わんと叩かれるネタだなぁ」
と思った。基本的に、残業代は絶対に支払わねばならないものだと思っている俺としては、是非とも論破しておきたい要注意記事に思えた。
こーゆー記事は、説得力があってもどっか絶対に間違っているので、いざと言う時の為の論破の練習になるのである。
そんな訳でこのエントリを読み解いていく。
どれどれ。どんな風に残業代を支払わない事について、経営的立場から社員を説得にかかるつもりなのかな…。
いくつか、気になる点をピックアップしておこうか。
まず、作者は過去、こんなエントリをアップしている模様。
「手当がもらえるなら・・・」 残業代を求める若者は「社会をなめている」のか?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140923-00002082-bengocom-soci
さて。要点をまとめてみようかなっと。
ってあれ?1行で要約済んじゃったわ。上の事について、3つぐらい例を上げて繰り返しコストと成果は釣り合わない事を解説しているだけだった。例えば、1つ例を上げるなら…。
「コンペ式の仕事は時間をかけても受注がとれねば売上はゼロだ」
こんな感じ。内容薄っ。
一見、すっごい反論が難しそうだと思うんだけど。そうじゃない。だいたい、こーゆー仕事は年棒制だったり歩合制になってたりして、そもそも現時点において残業代が発生していなかったり、残業代が発生していても、1発の受注でその人の人件費を軽く上回るような仕事が多い。9回失敗しても、1回で20回分ぐらいの儲けが発生するようなケースである。
俺の仕事(IT系土方)で例えるならば、残業が発生する場合、残業必須だが、クライアントがそれ以上金を払ってくれないケースがほとんどである。
こーゆーの、要するに「見積が甘い」わけだが、安請け合いしてくる営業職と、実際に製造する技術職の戦いになるのである。
経営者的には「無駄な残業には残業代は支払わない」と言ってしまえるならば、営業の見積の甘さを技術職側だけに押し付ける事ができるのだ。
さらに、顧客から見れば、この企業はムチャな要求も飲んでくれるわけで、当然企業全体の実力が業界内でも評価されるし、営業も実績を積み、次の交渉への宣伝や自信に繋がる事になるのだ。
風土としてはブラックを生みやすい業界と言えるだろう。似たような事例は飲食業界にも言えると思う。安くて質も高い飲食店は当たり前のように繁盛するからである。
つまり。何が言いたいのかというとな。結局いつもと同じ結論なんだけど。経営者ってのは、基本的に全員外道であって、和民こと渡邉美樹でごく平均的経営者なんだって事なんだよ。
上記エントリの筆者・松本氏の関連エントリタイトル、「残業代があるなら残業してもいいとか、新人社会人共は社会をなめている」ってニュアンスだけど、なめてるのはむしろ俺は経営者側だと思う。結局、自分達の見積の甘さを現場担当者に押し付けているだけだろう。
今、ウチの業界の潮流としては、「無駄な残業はしないで」って方針になっている。これは、確実に「残業代を支払わねば違法」という認識が業界全体で共通化しているからだ。これが、「有益な残業にしか残業代を支払わなくてもよい」としてしまえば、どうなると思う。
それが、売上ペナルティで残業代がもらえなくても納得させられとる、サービス残業問題ではないのか。和民なんかが陥った末路ではないか。
まとめると。
「残業代は確実に支払わねばならない」と義務付けられると、「無駄な残業は極力させないように企業努力する事を要求されるようになる」から、結果的に無駄な残業は激減する。
である。これのどこが悪い。
ちなみに。この認識が覆ってるウチの業界であっても。酷いところだと時間内で到底達成できないようなスケジュールを要求され、自社内ではそれ以上拘束できないからと言って、自宅持ち帰りを容認しているようなところもある。無論、これだけコンプライアンスが厳しいご時世である。普通IT業務の持ち帰りなんぞ許されるわけがない。これはあくまでも黙認であって、リスクは作業者持ちだ。
しかし、やらねば社内に居場所がなくなってしまうのである。
な?松本氏の言い分が間違っているとしか、俺には思えないのだけど。
人気ブログランキングへ ※なんとか60位台が確保できているようです。ありがとうございます。
あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。
http://blogos.com/article/95276/
というエントリを見つけた。タイトルを見た瞬間、
「うわぁ…。これは細心の注意を払わんと叩かれるネタだなぁ」
と思った。基本的に、残業代は絶対に支払わねばならないものだと思っている俺としては、是非とも論破しておきたい要注意記事に思えた。
こーゆー記事は、説得力があってもどっか絶対に間違っているので、いざと言う時の為の論破の練習になるのである。
そんな訳でこのエントリを読み解いていく。
どれどれ。どんな風に残業代を支払わない事について、経営的立場から社員を説得にかかるつもりなのかな…。
いくつか、気になる点をピックアップしておこうか。
まず、作者は過去、こんなエントリをアップしている模様。
「手当がもらえるなら・・・」 残業代を求める若者は「社会をなめている」のか?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140923-00002082-bengocom-soci
さて。要点をまとめてみようかなっと。
・ブロガーなら理解できると思うが、コストと成果は比例しない。
ってあれ?1行で要約済んじゃったわ。上の事について、3つぐらい例を上げて繰り返しコストと成果は釣り合わない事を解説しているだけだった。例えば、1つ例を上げるなら…。
「コンペ式の仕事は時間をかけても受注がとれねば売上はゼロだ」
こんな感じ。内容薄っ。
一見、すっごい反論が難しそうだと思うんだけど。そうじゃない。だいたい、こーゆー仕事は年棒制だったり歩合制になってたりして、そもそも現時点において残業代が発生していなかったり、残業代が発生していても、1発の受注でその人の人件費を軽く上回るような仕事が多い。9回失敗しても、1回で20回分ぐらいの儲けが発生するようなケースである。
俺の仕事(IT系土方)で例えるならば、残業が発生する場合、残業必須だが、クライアントがそれ以上金を払ってくれないケースがほとんどである。
こーゆーの、要するに「見積が甘い」わけだが、安請け合いしてくる営業職と、実際に製造する技術職の戦いになるのである。
経営者的には「無駄な残業には残業代は支払わない」と言ってしまえるならば、営業の見積の甘さを技術職側だけに押し付ける事ができるのだ。
さらに、顧客から見れば、この企業はムチャな要求も飲んでくれるわけで、当然企業全体の実力が業界内でも評価されるし、営業も実績を積み、次の交渉への宣伝や自信に繋がる事になるのだ。
風土としてはブラックを生みやすい業界と言えるだろう。似たような事例は飲食業界にも言えると思う。安くて質も高い飲食店は当たり前のように繁盛するからである。
つまり。何が言いたいのかというとな。結局いつもと同じ結論なんだけど。経営者ってのは、基本的に全員外道であって、和民こと渡邉美樹でごく平均的経営者なんだって事なんだよ。
上記エントリの筆者・松本氏の関連エントリタイトル、「残業代があるなら残業してもいいとか、新人社会人共は社会をなめている」ってニュアンスだけど、なめてるのはむしろ俺は経営者側だと思う。結局、自分達の見積の甘さを現場担当者に押し付けているだけだろう。
今、ウチの業界の潮流としては、「無駄な残業はしないで」って方針になっている。これは、確実に「残業代を支払わねば違法」という認識が業界全体で共通化しているからだ。これが、「有益な残業にしか残業代を支払わなくてもよい」としてしまえば、どうなると思う。
それが、売上ペナルティで残業代がもらえなくても納得させられとる、サービス残業問題ではないのか。和民なんかが陥った末路ではないか。
まとめると。
「残業代は確実に支払わねばならない」と義務付けられると、「無駄な残業は極力させないように企業努力する事を要求されるようになる」から、結果的に無駄な残業は激減する。
である。これのどこが悪い。
ちなみに。この認識が覆ってるウチの業界であっても。酷いところだと時間内で到底達成できないようなスケジュールを要求され、自社内ではそれ以上拘束できないからと言って、自宅持ち帰りを容認しているようなところもある。無論、これだけコンプライアンスが厳しいご時世である。普通IT業務の持ち帰りなんぞ許されるわけがない。これはあくまでも黙認であって、リスクは作業者持ちだ。
しかし、やらねば社内に居場所がなくなってしまうのである。
な?松本氏の言い分が間違っているとしか、俺には思えないのだけど。
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あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。