あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

シュレディンガーの猫のように

2010年10月25日 22時36分07秒 | 政治(菅政権)
 いやあ、まさかテレビでこんな事を言うヤツがいるとは…(注:褒め言葉)

【痛いニュース】【尖閣衝突】 「巡視艇乗員が弾みで海に落ちた時、中国漁船員がモリで突いた」…石原都知事がTV番組で“仄聞”暴露
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1558537.html

 ま、正直噂は噂なんだな。

 

 実は、週刊新潮10/21号で、「実際にこの尖閣衝突ビデオを見たという人物が、衝突の詳細を語る!」という記事が出るという事前情報を入手したので、俺はこの週刊新潮だけは購入して読んでいるのだけど、石原氏のいう内容とは異なっていた。「酔っ払いのキチガイが何度も船をぶつけてきた」みたいな話であった。

 最近の週刊誌は、かなり正確に裏取りをしているとの話もあるし、ネットの伝聞であった「モリ攻撃説」と週刊誌の「よっぱらいの無茶説」のどちらが真実なのかという事を考えた時、俺は週刊誌の「よっぱらいの無茶説」を支持していた。

 しかし、だとすれば「モリ攻撃説」はムチャクチャなデマであると言う事になっちゃうのだけど、そもそもそんなムチャなデマが横行してしまう理由が、政府のビデオ隠蔽にあるのだから、これをデマだと言い切ってしまいたいのであれば、さっさとビデオを公開してしまえばいいのである。

 シュレディンガーの猫。
 箱が開けられるまで、モリ攻撃説は正しい可能性があるわけだ。

 そこで、石原都知事のこの発言。
 石原氏も、デマの可能性は十分にご存知であろう。故に何度も「仄聞(そくぶん/少し耳に入る事)」である事を強調した上で慎重に発言。
 これにより、仄聞が現実味を帯びるわけだ。
 「石原氏と通じる関係者複数の筋から出た仄聞」で、TVの動画でそれを言っているわけだ。リアリティという意味では、TVと週刊誌ではお話にならない。実際は、TVよりも週刊誌の方がきちんと裏をとっていても…である。

 これは、石原氏の現政権に対する自爆攻撃みたいなものだ。
 実際公開されると、「よっぱらいの無茶説」であって、石原氏は無責任な噂を広めた張本人として、責められる可能性があるのだが…。
 石原氏を責めるには、まずシュレディンガーの箱を開けなければならない。

 故に俺は、捨て身の石原氏GJと言うわけである。
 まあ、賢く生きようとしている人から見れば、愚かな発言だと思うけどね。田母神論文に近いものがあるよな。あの論文発表自身は、愚かな行動であったと思うのだけど、その論文が投げかけた波紋は重要だった。その後の彼があるのは、あの時の論文という名のプロパガンダがあったからだ。

 ちなみに右派系プロパガンダは、左派系プロパガンダと一線を画する事がある。
 それは、左派系プロパガンダのほとんどが「既に明確な嘘」を立脚点にして展開している点で、右派系プロパガンダは「真実である可能性があるもの」を立脚点にして展開している点だ。この差は大きい。ミジンコとシロナガスクジラぐらいの差がある。

 そんなわけで。
 さっさと公開しろよビデオ。
 公開しない事で、中国からは責められて、国際社会からは「もしかして日本の方が悪かったのではないか」という論調に晒されて、国内の右派勢力からは、悪質なデマである可能性が捨てきれない話でもって責められる。何一つ、誰の得にもなってない。

 前にも言ったように、最終的にビデオを公開しちゃえば激しく責められまくるのである。ただ、責められる時間が長いか短いかに過ぎない。だったらさっさと公開しちゃった方がいいではないか。引き伸ばしは愚かな行為だ。永遠にビデオを封印する以外はな…。

 最後に。
 一応、「モリ攻撃説」は、その大本となる話題があった可能性を言及しておく。
 それは、西村幸祐氏のブログで、今回のビデオとは関係なく、現地漁師の「尖閣衝撃ビデオみたいな出来事は別に珍しい事ではない」という発言からである。
 ここで、現地漁師は、「中国漁師は、暴力を振るってこない海保職員を舐めていて、臨検してきた海保職員を海に突き落としたりする」と発言している。
 俺は、この西村氏のブログから、憶測で「モリ攻撃説」が生まれた可能性があると見ている。

 そう。「モリ攻撃説」は俺の中で信ぴょう性が極めて低いのだ。
 でも…。「モリ攻撃説」が真実だったらいいなぁ…。と願っている俺がいる。

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