円天詐欺の報道を見て、「こりゃ騙される奴がアホだろう」と思った方は、多分かなりの数おられるだろう。
自分は、詐欺には引っかからないと思っている人は、かなり多数おられるに違いない。
しかし、恐らくみんな一度は騙されているはずだ。それも、円天以上の膨大な被害を受けている。
だってさ。郵政解散の時、ほとんどの人が自民党に一票入れただろ?
昨今、明らかにされつつある「かんぽ」のネタなんぞは、あきらかに詐欺行為だ。
簡単に解説する。
例えば、ホテルの経営を始めようとする場合。最初の1年目、建物を購入するので、普通に考えると帳簿が真っ赤だ。ところが、建物は資産なので、プラス(建物)マイナス(現金)ゼロ。
でも、実際には「建物購入」としてお金が流出している為、売上でこの建物代がペイしないと、儲かった事にならない。
そこで、考え出されたのが、「減価償却費」なのである。
減価償却とは、年々建物等が劣化し、資産価値が目減りしていくために計上する損という印象があるかもしれないが、実はそうではない。
要するに、建物等の値段の何%ずつかを売上に毎年食わせていくわけだ。そうすると、ちゃんと毎年の損益を見ることができるようになる。
で、「国営」というものは、それが必要ない。だって建物は国のものであり、自分のものではない。よって減価償却する必要がないのだ。その分、宿泊費とかに還元し、安価で国民に利用できるようにする。
それを、何故か郵政民営化するからという理由で、唐突に減価償却費を計上するように変更する。今度は建物が企業のものになるからだ。
すると、例えば2400億円を30年で償却するなら、唐突に毎年80億円余計に儲けなくてはならなくなるのだ。
減価償却分は宿泊費等に還元しているから、当然、赤字になるわけだな。
で、こいつを赤字企業だからという理由で、二束三文。100億円で売却すると宣言する。すると、30年で償却するなら、年間の償却額は3.3億円。あっという間に黒字になるわけだ。
でも、これに郵政解散当時、ほとんどの人が気がつかなかった。
いや、気がついている人はいたし、同じ主張をしている人はいたのだ。でも、熱狂的に小泉氏を支持している人々には届かなかった。
…ちょうど、「円天最高!パラダイスです」とインタビューを受けていた、後の円天詐欺の被害者達のように。騙されている人には、自身の都合の悪い言葉は聞こえないものだ。
それで、今朝新聞を読んでみると、どこもかしこも小泉が一面トップだった。
【時事】小泉氏が「反麻生」宣言=倒閣運動に発展も
ヘタを打つと、こいつの両腕は後ろに回る。このトリックを知らなかったわけがないからだ。「必死だな。」俺はそう思った。
これをもって、「麻生はもうおしまいです」論を、マスコミは死に物狂いで演出する。相変わらず、マスコミは小泉の味方だ。
そして、今や切り札となった「給付金」すら封じる腹積もりのようだ。先日同じ政策をとった台湾で、明確な経済効果があった後でもある。
【読売】特需呼ぶ台湾版「給付金」…百貨店売り上げは1割以上増
余程、麻生に総理を続けてほしくないように見える。
これでよく解ったのだが、「何か大きな勢力」は、日本に国益を追求するような指導者をつけたくないらしい。
例外と思っていた小泉氏は、国益を追求する人に見えて、実は売国者であったわけで(正確には売国した利益を最終的に自民党に還元する人)、安定政権は例外なく国益を損なっている事になる。
国益を語ったら、トップにはつけない。国益を語るならなんかよこせ。
それが、日本の政治の現状なんだろう。痛感した。
ちょっと媚中する政治家の気持ちがわかったような気がした。親米ポチか。確かになぁ…。
結局、日本で政治家で大成する為には、中国かアメリカの後ろ盾を得て、双方の勢力のパワーゲームに参加するしか道がないわけか。
で、後ろ盾が必要ない、総務相の鳩山氏や、麻生総理のような、純粋な日本の金持ちが、「純粋な日本の国益」を語ると、これほど叩かれる。
安倍総理の時も思ったが、本当の癌はマスコミなんだと、あらためて思った次第。
総務相は、唯一郵政勢力を止める事ができるポスト。かつて、麻生は総務相でありながら、小泉政権下の時、そのポストから外されている。
そのポストに鳩山氏を充てる等、まるで、「終盤で唐突に力を持ち始める布石を打った囲碁の名人戦」を思わせる妙手が打てる総理を、今、日本国民自身が総攻撃によって外そうとしている。
正直、もうあかんのやろうな…。麻生総理。
俺は、最後まで彼を支持するが、恐らく安倍総理と同じく、潰されてしまうのだろう。
いつか、非難轟々のマスコミにも関わらず、熱烈に国民に支持される、支持されるに足る指導者が現れる事を、願ってやまない。
今回の麻生総理が、俺にはそうであって欲しかった。
酷すぎるぜ。あんまりだ。
P.S.
…蛇足だが、もし郵政のこの結末を知っていたとしても、郵政解散当時、俺は小泉に一票入れただろう。
売国奴度合いが、やはりケタ違いだからな。民主党の岡田元党首とか。
このままでは、いずれ本当に純血主義の政党(=ナチス)が生まれるぞ。そして俺はその政党を支持してしまいそうだ。
郵便局をアメリカに売り渡すな―郵政民営化を狙うグローバリズムの罠 (単行本)
自分は、詐欺には引っかからないと思っている人は、かなり多数おられるに違いない。
しかし、恐らくみんな一度は騙されているはずだ。それも、円天以上の膨大な被害を受けている。
だってさ。郵政解散の時、ほとんどの人が自民党に一票入れただろ?
昨今、明らかにされつつある「かんぽ」のネタなんぞは、あきらかに詐欺行為だ。
簡単に解説する。
例えば、ホテルの経営を始めようとする場合。最初の1年目、建物を購入するので、普通に考えると帳簿が真っ赤だ。ところが、建物は資産なので、プラス(建物)マイナス(現金)ゼロ。
でも、実際には「建物購入」としてお金が流出している為、売上でこの建物代がペイしないと、儲かった事にならない。
そこで、考え出されたのが、「減価償却費」なのである。
減価償却とは、年々建物等が劣化し、資産価値が目減りしていくために計上する損という印象があるかもしれないが、実はそうではない。
要するに、建物等の値段の何%ずつかを売上に毎年食わせていくわけだ。そうすると、ちゃんと毎年の損益を見ることができるようになる。
で、「国営」というものは、それが必要ない。だって建物は国のものであり、自分のものではない。よって減価償却する必要がないのだ。その分、宿泊費とかに還元し、安価で国民に利用できるようにする。
それを、何故か郵政民営化するからという理由で、唐突に減価償却費を計上するように変更する。今度は建物が企業のものになるからだ。
すると、例えば2400億円を30年で償却するなら、唐突に毎年80億円余計に儲けなくてはならなくなるのだ。
減価償却分は宿泊費等に還元しているから、当然、赤字になるわけだな。
で、こいつを赤字企業だからという理由で、二束三文。100億円で売却すると宣言する。すると、30年で償却するなら、年間の償却額は3.3億円。あっという間に黒字になるわけだ。
でも、これに郵政解散当時、ほとんどの人が気がつかなかった。
いや、気がついている人はいたし、同じ主張をしている人はいたのだ。でも、熱狂的に小泉氏を支持している人々には届かなかった。
…ちょうど、「円天最高!パラダイスです」とインタビューを受けていた、後の円天詐欺の被害者達のように。騙されている人には、自身の都合の悪い言葉は聞こえないものだ。
それで、今朝新聞を読んでみると、どこもかしこも小泉が一面トップだった。
【時事】小泉氏が「反麻生」宣言=倒閣運動に発展も
ヘタを打つと、こいつの両腕は後ろに回る。このトリックを知らなかったわけがないからだ。「必死だな。」俺はそう思った。
これをもって、「麻生はもうおしまいです」論を、マスコミは死に物狂いで演出する。相変わらず、マスコミは小泉の味方だ。
そして、今や切り札となった「給付金」すら封じる腹積もりのようだ。先日同じ政策をとった台湾で、明確な経済効果があった後でもある。
【読売】特需呼ぶ台湾版「給付金」…百貨店売り上げは1割以上増
余程、麻生に総理を続けてほしくないように見える。
これでよく解ったのだが、「何か大きな勢力」は、日本に国益を追求するような指導者をつけたくないらしい。
例外と思っていた小泉氏は、国益を追求する人に見えて、実は売国者であったわけで(正確には売国した利益を最終的に自民党に還元する人)、安定政権は例外なく国益を損なっている事になる。
国益を語ったら、トップにはつけない。国益を語るならなんかよこせ。
それが、日本の政治の現状なんだろう。痛感した。
ちょっと媚中する政治家の気持ちがわかったような気がした。親米ポチか。確かになぁ…。
結局、日本で政治家で大成する為には、中国かアメリカの後ろ盾を得て、双方の勢力のパワーゲームに参加するしか道がないわけか。
で、後ろ盾が必要ない、総務相の鳩山氏や、麻生総理のような、純粋な日本の金持ちが、「純粋な日本の国益」を語ると、これほど叩かれる。
安倍総理の時も思ったが、本当の癌はマスコミなんだと、あらためて思った次第。
総務相は、唯一郵政勢力を止める事ができるポスト。かつて、麻生は総務相でありながら、小泉政権下の時、そのポストから外されている。
そのポストに鳩山氏を充てる等、まるで、「終盤で唐突に力を持ち始める布石を打った囲碁の名人戦」を思わせる妙手が打てる総理を、今、日本国民自身が総攻撃によって外そうとしている。
正直、もうあかんのやろうな…。麻生総理。
俺は、最後まで彼を支持するが、恐らく安倍総理と同じく、潰されてしまうのだろう。
いつか、非難轟々のマスコミにも関わらず、熱烈に国民に支持される、支持されるに足る指導者が現れる事を、願ってやまない。
今回の麻生総理が、俺にはそうであって欲しかった。
酷すぎるぜ。あんまりだ。
P.S.
…蛇足だが、もし郵政のこの結末を知っていたとしても、郵政解散当時、俺は小泉に一票入れただろう。
売国奴度合いが、やはりケタ違いだからな。民主党の岡田元党首とか。
このままでは、いずれ本当に純血主義の政党(=ナチス)が生まれるぞ。そして俺はその政党を支持してしまいそうだ。
郵便局をアメリカに売り渡すな―郵政民営化を狙うグローバリズムの罠 (単行本)