Jerry Emma Laura Piano

Mina, Dalida, Barbara, Laura, Lara....美人大好き! あっ、Mihoが一番好き

Jerry、、、「おらは薬は飲まん」

2017年06月08日 | 毎日の話

Jerryはちょっと炎症(症状は良くなったが)があったので、獣医さんから処方された薬を飲ませようと毎日四苦八苦。彼は薬を昨日噛んだようで、「絶対にこの薬は飲まん」と徹底抗戦。

鶏肉に入れてもその肉は残す。大好きなパンにバター塗って仕込んでもそれだけ残す。

好きな魚粉をまぶしてもそれだけ残す。ならばと粉々にした薬を団子に隠したがそのひと玉だけ残す。

お節介ラウラは食器を覗き込んで「爺ちゃんは薬残したよ」と教えに来た。

 

Mihoちゃんが覗いてみると「あれぇ。それだけ(薬を仕込んだ団子)だけ残しているわ」

「あかんなぁ。臭覚は人間の何倍もあるからな。まぁ調子良さそうだし仕方ないか」

それでもリビングに戻って来たジェリー。

「ダメじゃないか。薬飲まないと」

怒られていののがわかるジェリー。外方を向いて「知らん。ラウラがチクったんだろ」

今日は一日雨模様だった。明日はどうかなぁ。

 

 

 


源太郎、、、昭和24年の新聞と格闘でやんす

2017年06月08日 | 毎日の話

昭和24年7月25日ある尊敬する先生の講演会の挨拶記録が新聞に速記録の形式で掲載されていた。その記録を読み始めるととてもじゃないが理解できない。しかも、新聞の印刷はカスレ、老眼鏡をかけてもピンとが定まらず、Mihoちゃんに借りた拡大鏡(ハズキルーペじゃない、知人の結婚式でいただいた天眼鏡)を片手にやっと読むことができる代物の新聞記事である。そして、戦後とはいえ旧漢字も多く使われていて、読み解くのは漢字辞書もいるし、内容が格調高すぎて、源太郎の能力では無理なことを承知なのだが、最終のその四まで読み切ったので、印象的な冒頭のその一をタイプして記録しようと思った。それがこの文章だ。四苦八苦している源太郎を後ろから監視している気配がある。「おとしゃんしっかりやれよ」と言いたげなラウラだ。暖かい部屋なので結局数分後には奴は寝てしまった。

 

 始めに御挨拶を申し上げます。

 敗戦後とは申しながら、何となく不安の世の中でございます。この時安心を得る途は何でありましょうか。今、自分は小さい時に読んだ(Theが付いていた記憶があるが、ここでは記載されていない) 「Great Stone Face」の話を思い出し、私は「Great Stone Face」の主人公になれませんが、若い諸君のうちからこの偉人が出ることを切望するのであります。

 禅の二祖慧可が達磨大使に安心を得させてくれと、一夜中膝を浸するまで雪の中に立ち遂に自分の腕を切ったという公案を思い出します。

「寒暑の到来は如何にして避けるか」の問いに対して「無寒暑のところに去れ」と答えられ「無寒暑のところに去るにはどうするのですか」との問いに対してさらに「暑いときは暑さになりきれ、寒いときは寒さになりきれ」と教えられた公案を思い出します。

 道元禅師に、「自己の身心および他己の身心をして脱落せしむるなり」と教えられました。

 昔安心を得る途について同じ様なことを言っているように思います。この暑い盛りに遠いところからもお集まり下さりまして、技術者としての任務を果たすために大切な研究をされることは、暑さになりきり、自己および他己の身心を脱落する所以でこの不安の世の中に安心を得るの途であると思います。そして、相共に本当に疲れるまで勉強し、疲れた後の一休みする時の楽が真に人生の楽であると存じます。・・・・

頭の中がもうぐちゃぐちゃになってしまう。講演会で誰もが知っているように「禅問答」を引き合いに出す話し方はさすがに明治21年生まれの生粋の学者だったと思う。そんな先生も、回想録の中で、恩師にお叱りを受けたエピソードを記している。それは人間的で、今の私たちに「警鐘」を鳴らしているようだ。この文章もタイプしたので備忘録としてアップしておこう。ラフな文章に変えておく。

 イリノイ大学のT先生が、講義に使っていた紙を私に渡し「この紙に詰め物をして柱のようにしたらどのくらいの荷重に耐えるか」という宿題を出された。日本で実験をやったことがなかった私は、与えられた紙の強度がわかれば計算できると考え、図書館に行って紙の強度を調べたのであります。しかし、与えられた紙の強度を書いた本はありません。やむおえず次の講義の時間に「計算できません」と答えました。そうしたら先生から「なぜ紙袋を作り詰め物をして荷重をかけて試験しないのか」と叱られました。日本の大学の助教授はこれくらいの知恵もないのかと思われたことが誠に残念でした。実にひどい失敗をしました。これによって「わからないことは実験してみる」ということを会得しました。これが私が今日私の宝としているところであります。

ラウラはまさしくこれに徹している。

美味いものかまずいものか、「食べてみなけりゃわからない」

ここで寝ていると落ちて危ないか、「寝て見なきゃわからない」

さすがラウラ、あんたは賢い。「学位を与える」