昼間の強い風は「ピタッ」と止み、風ひとつない夕暮れ。天気予報では「局地的に雷雨」と言っていたが、そんなことはなく「またあてにならない天気予報」と落第点だ。
富士山の周りには雲ひとつないので、向こうの空が時々刻々いろんな色彩に変化する。
この変化を楽しむのは日が沈む数分の間だ。珍しくこのグラデーションを見ることができた。(要は、源太郎が暇だということかもしれない)
部屋には、イタリアのcantautore、Annalisaさんのハスキーな歌が流れている。彼女はこのグラデーションのように、聴く側の気持ち次第で感じ方が違う、独特の雰囲気を持っている。特に、彼女の目は、どうしても「猫の目」に見えてしまう。こんな目で見つめられたら「おやつ」を出してしまいそうだ。
それに比べ、ラウラは「おやつ」欲しさにさっきまで座り込み、今やっと「煮干し二本」をもらって、あっという間に食べ終わり、スタコラどこかに消えていった。明日もいい天気なのだろうか。
