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「じぇんごたれ」遠野徒然草

がんばろう岩手!

乾餅、乾葉

2006-02-17 13:40:09 | 遠野
 乾餅「ほすもづ」・乾葉「ほすっぱ」・・・・
 子供の頃の今時期、毎日食べておりました。

 

 「ほすもづ」・・・我家でも祖母が存命の頃は、画像のように軒先に長方形に切った餅を紙に包んで紐や縄で吊るしておりました。
 早いもので12月から、大概は正月過ぎに吊るして今時期が食べ頃、おやつ代わりに毎日食べていた「ほすもづ」・・・「ポロポロ」と欠片や粉がこぼれたり、咽たりと・・結構大変でした。
 時折、ストーブの上に乗せて焦げ目がつく程度焙って食べたりもしました。醤油に漬して焼いて食べる、これもまた「こでられねがったす」。

 我家では食紅を使って赤や緑色の「ほすもづ」が主流でした。

 

 画像はいただきものの「ほすもづっこ」・・・少し焙ったものです。

 
 乾葉「ほすっぱ」・・・大根の葉を乾かしたものです。主に味噌汁の具に使いますが、おにぎりの海苔代わりに使うお宅もあります。
 我家では、やはり少年時代、今時期は朝昼晩の三食、ほぼ毎日「ほすっぱ汁」でした・・。
 朝作って食べ、昼に食べ、夕食では乾葉を足して豆腐か油揚げなんかも加えておりましたが、流石に毎日食べてましたので、高校生の頃は食べたくありませんでした。
 いいオヤジになった昨今、何故か無性に食べたくなる「ほすっぱ汁」・・・しかし、「ほすもづ」と同様、なかなか遠野でも軒先に吊るし自家食として両方を作っているお宅はそれほどない・・・。
 たまたま車で走っていて松崎界隈のとあるお宅に発見して画像に収めました。

 

 シンプルですが手間のかかる昔の食物、今や贅沢な食物になっていると実感しております。
コメント (4)
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