キンちゃんの「マイコレ」partⅤ

果樹栽培、自然観察、・・・そして時々人間観察等です。

4%の宇宙

2015-07-16 18:14:48 | 
降り続く小雨に近づく台風の気配を感じながら、読み掛けていた本の残りを読み終えました。
そして今、時々強い風が吹くようになって来ました。

今朝のニュースでキトラ古墳の天井に描かれた天文図が紹介されていました。
400年頃の長安・洛陽付近での観測結果が元図になっているのでは・・との事でした。
昔から、夜空の星の向こうの世界は人々の興味を引くものだったようです。


研究者の名前が次々出て来るし、アメリカ的ユーモアを交えたような表現もあって読みやすくは無かったけれど、宇宙研究の進展の様子が伝わって興味深い本でした。

2010年報告のWMAP(NASAが打ち上げた宇宙探査機)の観測成果によると、
宇宙の年齢 137.5億歳
Ω(密度パラメーター) 1(宇宙は平坦)
宇宙の質量密度への寄与 暗黒エネルギー72.8%、暗黒物質22.7%、原子物質4.56%
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ハッブルの観測による宇宙の膨張

ビッグバン
 平坦性問題:Ωが1から大きくずれていたら、重力で潰れるか、どんどん膨張し0K(ゼロケルビン)。
 地平線問題:どの方向を見ても背景放射の温度は一致。

インフレーション宇宙論(地平線問題に対する答え)
 宇宙は真空という無から量子のゆらぎにより誕生(量子力学的立場) サイズ10^-35m
 相転移により偽の真空状態→負の圧力
 急激な膨張(10^-36秒の間に10^25倍)を繰り返し10^43倍になった段階で相転移が終わる。
 残った膨大な熱でビッグバンが始まる。

銀河の回転運動から、見えない質量の証拠
 暗黒物質・・アキシオン、ニュートラリーノ(?) 

超新星の観測から、宇宙は減速(物質質量の重力)から加速(暗黒エネルギー)へと膨張率を変えている。

宇宙は質量密度の大半をエネルギー(暗黒エネルギー)が担っている。

暗黒エネルギーだけでΩ=0.7を担うとすると量子力学(場の理論)から予想される値より120桁大きい事になる。

宇宙の発生は量子的な発生現象であるとしたら、量子宇宙論では10^500個の宇宙の誕生を予言している。
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観測先行・・、ニュートン、アインシュタインの次の理論は・・・。

(15/07/11撮影)
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