経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

諧謔好き

2012年01月29日 | Weblog
 根っからの諧謔好き。

そのため落語にも凝ったことがある。
テレビの中寿番組の一つ「笑点」もできるだけ見ている。

永年続けているから、今や
仕事で、書いたり話したりするときも無意識にでる。


たとえば、「男はつらいよ」の寅さん。
お葬式の後、親戚一同の写真撮影を頼まれる。

「ハイ、みなさん、笑って!バター」

ほとんどの人が眉をつり上げる。
だが、中には、うっかりニコッと笑う人もいる。

三重にしくまれた諧謔である。

落語に精通している山田監督の脚本・監督のシナリオには、
随所にこうした諧謔がちりばめられている。
その長いシリーズの中でも、これは最高傑作だと思う。

「ハイ、皆さん笑って。チーズ」
これは、写真撮影時のおきまりになっている。
だから葬式の時も、トラさんでなくとも
うっかりやりそうなことだ。
だから観客は大笑いするのである。

こうした諧謔好きは、薩摩人の特徴でもある(司馬遼太郎説)。
また、私の習慣、クセにもなっている。


新潟・十日町の友人が大臣賞を受賞した。
その祝辞。

「馬でさえ天皇賞を狙っている。だから、次は是非、天皇賞を」
これにはもうひとつ。
馬でさえ、次の天皇賞を目指す。ぜひあなたも!
(大臣賞ぐらいで天狗になるなよ)
が組み込んである)。

これは、自画自賛ながら、うまくいった方である。

だが、このように受ける打率は、案外に低い。
むしろ それで数多くの失敗をしている。
他の人に不快を与えたこともしばしばだ。

受けて当たればいい。
だが、外れたら寅さんなら喜劇。
私の場合は、悲劇である。

だから、ほどほどに、ということであろう。

以下、言い訳。
否、なにごとでも理屈を付けたがる私に言わせたら

一つの言葉から、あらゆる連想するものを、
瞬時に考えて、その中から、おかしみを創り出す作業が
不可欠な「諧謔」は、私の脳力開発での
貴重なトレーニングになっているのだ。