経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

そういうの空念仏っていうのですよ

2005年12月26日 | Weblog
商店の原点は、「地域貢献。品質保証。顧客主義」。こうしたことは、企業事件を起こした会社も、社員のリストラに熱心な社長でも、皆掲げ、毎朝唱和しています。では具体的に、現場で目の前のお客にそれをどう伝えているかどうかになると、?なのです。これでは笑えない笑い話。

あなたのところも、地域貢献。品質保証。顧客第一主義といったことを言ったり書いたりしているだけじゃないですか。それ、全部自分の自己満足、どこかの会社か、誰かが唱えているからやっているだけじゃないですか。自分で考えたことじゃないでしょう。借り物なんだ。

商いは、自分のことや、将来(さき)のことを言った書いたり、考えたりすることではなくて、今、お店に立っているお客さんのことを、個々具体的に、真剣に案じる。この共感が本質なんです。そこから滲み出てきたものが、あなたの経営理念です。目の前のお客さまのことや、今の大切なことをやらず、唱えたり貼り札に書く、他人の聞こえの良い言葉を探しまくるっている。新しい宗教でもやろうというのですか。そういうの空念仏っていうのですよ。(最近の講演から)