経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

経営と企業論理の「前提と範囲」

2005年12月17日 | Weblog
 いつの間にか、周囲が高層マンションだらけになった。
 酒屋の丹木さんは、考えた。「50を終えると、マンションへのご用聞きと配達は辛くなる。酒のデスカンターへ業態変更しよう」

 酒屋の長輝さんは、考えた。「これではお酒の持ち運びに、お客さんは辛い。大変だろう。今後さらにご用聞きと配達に力を入れよう1。

 過去の判断が、今を決定。今の判断が、未来の決定。判断が、その日との運命を決めている。
 但し、その分岐を決める判断の基準を自分に置いたら判断が狂う。判断の基準を相手におく。これが諸行無常の世の定石である。
 自己の利を優先した意思決定が、やがての自滅を招く。それを自業自得という。それはよい。許されないのは、他者を犠牲にして自己の利を求め、他者を不幸におとしめることだ。
 経営や企業の論理は、人間を幸せにするという前提と範囲で許されたものと、解すべきである。