JA6VQA 日々新たに

趣味のアマチュア無線で海外との交信や写真などを中心に、日々感じることを書き綴ってみます。
 

ダムの効果か

2020-07-09 17:30:26 | 日記
 大分地方も昨朝に大きな災害が発生しました。
 一昨夜の深夜近くになり雷鳴がとどろき、大粒の雨がたたきつけるように降り
ました。
 お天気レーダーの映像を見ると、大分から佐賀関半島にかけては赤い帯が伸び
ておりました。
 あわてて、RIGの電源を抜き、アンテナケーブルのコネクターを抜いてしまい
ました。2時間ほどで通り過ぎて行ったようでした。
 
 朝になってTVの報道をみると、大分市に隣接する由布市挾間町で大分川があふ
れ出し、さらに上流の支流では4人乗車の車が流され、行方不明と伝えております。
 大分川水系で洪水が発生したのは1958年の梅雨時以来という事です。
 8日の朝の近くの大分川にかかる広瀬橋の様子です。

 この辺りでは2段堤防になっており、1段目を超えるかどうかのところまで増水
していたようです。
 以前、2段目の堤防の下1mぐらいまで増水したのを見た経験があります。
 その時に比べると余裕といった感じでした。

 実は昨年、大分川に流れ込む七瀬川水系に大分川ダムが完成したのです。
 このダムの貯水のおかげで今回水嵩がそれほど高くなかったのではと思ってお
ります。いずれ国交省の河川課からDATAの発表があるだろうと思いますが、この
新しいダムの効果があっただろうと思うのです。
 この大分川ダムは ‎中央土質遮水壁型; ロックフィルダムというちょっと変わった
ダムです。

 普通放流する放流口がダムの中央にあるのですが、石を積み上げただけのダムで
す。
 貯水が増えると、ダムの内側にある一定の高さの堰堤を超えるとオーバーフロー
するようになっております。

 ダム堰堤の左内側に一段低いコンクリートの壁が見えるのがそのオーバーフロ
ー用の堰堤です。

 この大分川ダムもコンクリートから人へ のお題目の影響で一時工事がストップ
しておりましたが、幸い工事再開で昨年ようやく完成したのでした。
 今回大きな被害の出た熊本の球磨川の同じ時に工事が中止になった川辺川ダムが
もしあったら、という事がTVで話題になっておりますが、こちらは無事完成にこ
ぎつけられてよかったです。
 今ではほぼ常識になっている炭酸ガス削減の必要性はない、地球温暖化などはな
いというのに地球温暖化対策として年間20兆円もの巨費が投じられているらしいが
この半分でも国土強靭化のために使ってでも、日本列島を強くする必要があるでし
ょう。江戸時代の昔からこの国は治水事業に励んできたのです。これを怠ると酷い
しっぺ返しを自然から受けることをしっかり身についているはずです。
 もう河川の堤防を拡張することは無理でしょうから、河川の浚渫をして、川砂は
コンクリート用に再び使い、河川の流量キャパシティを増やす頃が重要になってき
ていると痛感します。毎年毎年繰り返される水害被害を事前に減らす政策を施して
ほしいものです。

 
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