JA6VQA 日々新たに

趣味のアマチュア無線で海外との交信や写真などを中心に、日々感じることを書き綴ってみます。
 

SherwoodのReportでNo.1になったFTdx101D

2019-05-14 18:07:02 | 無線
新しいトランシーバーが世に出てくるといつも気になるのがSherwoodの受信機の
評価です。
 出てきました、FTdx101DがNo1の位置にあります。評価表はここ

 ほぼ純粋であるらしいSDR機のFlex Radioを抜いて、晴れの1位です。

 デジタル処理だけではA/D変換部でのオーバー入力を処理できなくて、従来のRFでの
アナログ処理技術を残したハイブリッドとした結果でしょう。
 結果は予想しておりましたので、別の驚くことではないでしょうが、デジタル技術だけ
ではRFの処理がまだまだ難しいのでしょう。
 ただSDR技術、SDRデバイスを使うことにより、部品のセーブができるので、低価格に
できるのかという期待は外れてしまいました。
 SDRだということで期待した以上の価格でデビューしたIC-7300のような驚きはありま
せんでした。
 IC-7610にしても、このFTdx101Dにしても展示品を聞いただけですから、実戦では
どうなのかは全く判りません。
 うたい文句の混変調特性がいいとか受信特性でいかにメリットがあるかを耳にしても、
田舎住まいでは妨害を受けることも少なく、中波の放送局の影響もないローカルでは
それほどの必要性は見当たりません。

 最近のようにほぼFT8の運用では、受信帯域は広いバンドの中の3Khzしか聞いて
おりません。
 現用のFT-5000ではわずか3Khzのフィルター内でおきる混信はもう受信機で処理
できるものではなさそうです。同一周波数でも2局の信号を見事にデコードするソフト
の力に驚きはすれど、受信機側で生じる混変調による同一局の複数デコードはその
原因がどこにあるのかまだ良くわかりませんが、サウンドボードへの入力音量を絞れば
少なくなるところを見ると受信機だけの問題ではなさそうに思えます。

 当然これまでのCWとSSBを対象にした受信機の各種対策はデジタル信号にもプラス
に働くことは間違いないでしょうが、デジタル信号ではCWやSSBよりはるかに弱い
信号を対象にしているわけですから、そこには当然新しい要求が生じるのでしょう。
これまで運用してきてみて先ほどの複数信号がデコードされる以外にはそれほど問題は
今のところ見つかりません。むしろ他局よりさらに弱い信号が受信できるのかが競わ
れるのでしょうか。
 アンテナの違いもさることながら大きなアンテナが張れない、アパマンハムにとって
みれば、貧弱なアンテナでも弱いDXの信号がデコードできる受信機の要求も多くある
のではとも思います。
 6mのようなアンテナが捕捉した信号をいかに損失なく受信機のアンテナ端子に入力
するかは受信機とはまた別の問題でしょう。

 デジタル通信時代に求められる新たなる仕様は今のところこれというものは思いつきま
せんが、デジタル通信に特化した一層の高感度な受信機がもしあれば、他の局と差をつけ
られるのかも知れません。
 はたしてFTdx101Dはそんな受信部を持っているのでしょうか?
 
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