良識の府

　相変わらずの国会の委員会採決でした。


　　　　（NHKのTVより）
　鴻池委員長が整然と座って議事を進めるという具合に
はいかない良識の府と言われる参議院。この手しか野党
にはないのかね。
　衆議院でも参議院でも野党は今回の安保関連法案は
すべて反対の態度ですから、政府案と折り合うという所
は初めからないということでした。
　いまのままでこの国の安全を担保できるというしっか
りとした法案を持っているわけでなし。
　ただこの安保関連法案を廃案にするというのが目的で
すから、何百時間かけて討論しても溝が埋まる訳はない
し、結局最後はいつもの実力行使になり、まるでプロレ
スのリンクみたいでした。
　私は今の自民党が進めた法案が決して万全なものとは
思っていませんし、防衛大臣の答弁を聞いていてもオイ
オイ大丈夫かねと思うこともしばしばありました。
　憲法の制約のある中で世界の国々とお付き合いする上
で、いつまでも甘えてばかりはおれないでしょう。
　と言って憲法の改正となればこれまた現在の状況では
まず不可能に近いことです。
　海外に派遣されている自衛隊の隊員が他国の兵隊に負
い目をもっていては士気にかかわることでしょう。
　もちろん何が起きるかわかりません。もしかしたらド
ンパチがあるかもしれません。そんな時私は何もできま
せんと言って物陰に隠れるなんて、彼らがかわいそうで
す。もうこれ以上は言いません。志願した自衛隊員です。
　
　委員長を取り囲んで守ろうとする自民党議員、その外
側から委員長の議事進行の声を聞こえないようにしよう
と力づくで覆いかぶさる野党議員。全く恥ずかしい光景。
どこかの国の国会を笑えませんね。
　どうして野党はすべてダメと決めつけるのでしょう。
　この国の安全を確保するための対案を用意し、ここは
わが案の方がいいのではないかという建設的な、前向き
な法案審議はできないのでしょうか。
　重箱の隅をつつきまわし、上げ足ばかり取って審議時
間が足りないはないでしょう。時間の無駄だ！議員報酬
を返せ！もっと勉強しろ！

　それにしてもこの国のマスコミはどうなっているので
しょう。若い人が新聞を取らなくなったり、TVを見なく
なってきているのは必要がなくなってきているというこ
とをもっと自覚すべきでしょうと言いたい。