あれは大人のやることだろうか？

　ASEAN外相会議がマレーシアで行われました。
　TVで岸田外相が各国の外相に挨拶している映像を見
ました。お互いどんな声がけをしているかは分かりま
せんが、にこやかに握手を交わしていました。
　最後でしょうか、中国の王毅外相と握手をし、言葉
を交わすまではいつも通りでした。
　がそのあとの王毅外相の驚きの動作、岸田外相の左
肩に手を当てポーンと突き放すように見えました。
　愛想笑いもなし、あれは何だったのでしょう？
　いしくも一国の代表です。馴れ馴れしく親しみをこ
めたとは見えませんでした。
　いい加減にしろよ。もう近寄るんじゃねーよ。といわ
れたように見えたのはひがみでしょうか。

　たしかに中国が発案したAIIBには米国とともに参加し
ないは、南シナ海の埋め立てには反対しているはで、中
国にとっては目の上のこぶ状態でしょう。

　中国は米国の国債の世界最大の保有国です。ですから
本当はドルの信用がなくなることは避けたいはずでしょ
う。しかし中国元をドルに変わって世界の基軸通貨にす
る野望は持ち続けています。
　AIIBを提唱したのも元の影響力を増す算段でしょう。
　アジアの途上国が日本の影響力の大きいADBより割安な
AIIBから融資を受けるようになれば、それだけ元の強さ
が増すでしょう。このあたりを狙ってじわりじわりと経
済でも中国の影響力をのばそうという魂胆。
　もうちっぽけな日本なんか目じゃない。安部総理が戦
後70年の談話で謝罪をするとか、しないとかなんてこち
ら側でかしましく騒いでいるのはおかしなことでしょう。

　王毅外相の態度は大人のする態度ではないが、中国は
もう桁外れに大きくなった大国だと思います。
　戦後70年近く日本は東南アジアの国々に対してODAなど
で巨大な援助をしてきました。中国にも今だODAで援助し
ております。これまでは日本はそれなりに諸国から扱わ
れてきましたが、もしかしたらふと振り返るとASEAN諸国
が元の呪縛にしばられた日本包囲網ができているかもし
れません。
　まさか第2次世界大戦の直前のような日本孤立なんて
状況にはならないでほしいものです。