しまちゃんの愛し糸島ブログ

糸島を個人的に愛している人達の紹介と、ネットワーク作りを目的とした、愛し糸島プロジェクトの情報発信ブログ。

メダカの縁

2012年09月27日 15時38分38秒 | ニュース・テレビ関係

本日の西日本新聞より

糸島には小学生も中学生も高校生もわりと居場所がありません。おまけに親から塾に行かされ受験勉強やスポーツクラブや学校の行事が土日にあって、遊ぶ時間が無く大人や老人より忙しい日々を送っています。

老人は老人の溜まり場に追いやられ、こどもと交流する場所があまりありません。

だから老人たちと子どもたちが分断され個人的に交流する場所がありません。おそらく多くの自治体では、老人の日に幼稚園児が描いた絵などを持ってきたり、歌を歌ってくれたりしたあといっしょの食事会をするなど、交流するするようなイベントを行なってはいると思います。そういう自治体の努力には敬意を表します。

本当は広場や公園、市場や商店街がそういう交流の場となっていたのですが、車の発達で駐車場が必要となりマーケットが中心から離れた端にできたり、商店街は駐車場がなく、店が減って、一回の買い物ですべての用が満たせなくなったりして、別の郊外型のスーパーに市民が逃げて行っています。しかも車がない子どもたちや老人たちはそこへ自由に行けません。

今回メダカを中学生が老人に贈っています。老人と中学生が個人的に交流が始まるきっかけになったようです。

老人といっても60代70代はまだかなり元気です。それくらいの老人と幼稚園や小学生、中学生をまぜた10人くらいのグループで川にいっしょにめだかを捜しに行ったり、昆虫を探ししに定期的に、そして継続的に行くクラブのようなものを作ると面白いと思いました。老人たちは自然の中で遊んで育っているので、自分たちがやっていた遊びを教えたり、思い出を語ったりできるし、子どもたちは自然との接し方や安全な遊び方が学べる。中学生は小学生の世話をし、小学生は幼稚園児の面倒を見る。そこでおのずと人間関係が生まれ、人間になっていきます。子どもたちはいろいろな年齢の人との交流が必要なんです。

自然観察会とかは大体講師の先生と小学生くらいの子どもとその親の組み合わせしかありません。講師が老人のある団体という場合もありますが、中学生、高校生、団体に属さない老人は参加できません。募集要項がだいたい小学生のお子さんを持つ親子に限定されています。中学生で生物観察したい人や高校生でメダカを捕まえてみたい人の行き場所がないのです。学校に生物部があればまだましですが、だいたい、いままで先輩が調べてきたことの延長に研究対象があり、自分が自由に研究対象を選択はできないことが多いです。

何が言いたいかというと、自分の目で、自分の感覚で、物事や人間を判断する力を身に付けたほうがいいし、老人はそういった知恵を多く持っていて、それを子どもたちに学ばせないしくみをそろそろ変えた方がいいんじゃない、ということです。

という意味で、このメダカプレゼントプロジェクトはそういう変化の一歩かもしれないと思います。

なんちゃって。


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