伊藤ファミリーBLOG

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【今日の聖句】 2020/04/23

2020-04-23 06:20:30 | 今日の聖句
使徒言行録 4:12 新共同訳

ほかのだれによっても、救いは得られません。わたしたちが救われるべき名は、天下にこの名のほか、人間には与えられていないのです。

人を真の救いに導くことができるのは、私たちの罪を購うために十字架に死んでよみがえられた主イエス・キリストの御名の他にありません。この世には様々な宗教があれど、罪という死に至る病を根本的に解決することのできる唯一の道である主イエスの御名を信じる私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/1819/act.4.12.新共同訳
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【COGHCC聖書通読】 2020/04/22

2020-04-22 12:05:42 | 一日一章・聖書通読日記
列王紀下 1:1-6

アハブが死んだ後、モアブはイスラエルにそむいた。 さてアハジヤはサマリヤにある高殿のらんかんから落ちて病気になったので、使者をつかわし、「行ってエクロンの神バアル・ゼブブに、この病気がなおるかどうかを尋ねよ」と命じた。 時に、主の使はテシベびとエリヤに言った、「立って、上って行き、サマリヤの王の使者に会って言いなさい、『あなたがたがエクロンの神バアル・ゼブブに尋ねようとして行くのは、イスラエルに神がないためか』。 それゆえ主はこう仰せられる、『あなたは、登った寝台から降りることなく、必ず死ぬであろう』」。そこでエリヤは上って行った。 使者たちがアハジヤのもとに帰ってきたので、アハジヤは彼らに言った、「なぜ帰ってきたのか」。 彼らは言った、「ひとりの人が上ってきて、われわれに会って言いました、『おまえたちをつかわした王の所へ帰って言いなさい。主はこう仰せられる、あなたがエクロンの神バアル・ゼブブに尋ねようとして人をつかわすのは、イスラエルに神がないためなのか。それゆえあなたは、登った寝台から降りることなく、必ず死ぬであろう』」

卓越した政治的手腕と外交力で周辺諸国との関係を良好に保っていたアハブ王の亡き後、モアブがイスラエルとの友好関係を絶ちました。そんな政情不安定要素が噴出する中、アハブの後を継いだアハジヤがサマリヤの高殿から転落して重病になってしまいました。するとアハジヤはこの病が癒されるかどうかを、イスラエルの神ではなく、エクロンすなわちペリシテ人の神であるバアルに尋ね求めるために使者を遣わしました。すると主の使がエリヤに、エクロンに遣わされるアハジヤの使者に会い、バアルにお伺いを立てるのはイスラエルに神がないためかと問い、その不信仰の故にアハジヤは病の床から再起することなく死ぬと伝えるように告げました。アハジヤが高殿から落ちて死に至る病に陥ったのは、まことの神に頼らず異邦人の偶像を頼みとした高慢の罪の結末が死であることを示唆しているかの如くです。

https://www.bible.com/bible/81/2ki.1.1-6.ja1955

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列王紀下 1:7-12

アハジヤは彼らに言った、「上ってきて、あなたがたに会って、これらの事を告げた人はどんな人であったか」。 彼らは答えた、「その人は毛ごろもを着て、腰に皮の帯を締めていました」。彼は言った、「その人はテシべびとエリヤだ」。 そこで王は五十人の長を、部下の五十人と共にエリヤの所へつかわした。彼がエリヤの所へ上っていくと、エリヤは山の頂にすわっていたので、エリヤに言った、「神の人よ、王があなたに、下って来るようにと言われます」。 しかしエリヤは五十人の長に答えた、「わたしがもし神の人であるならば、火が天から下って、あなたと部下の五十人とを焼き尽すでしょう」。そのように火が天から下って、彼と部下の五十人とを焼き尽した。 王はまた他の五十人の長を、部下の五十人と共にエリヤにつかわした。彼は上っていってエリヤに言った、「神の人よ、王がこう命じられます、『すみやかに下ってきなさい』」。 しかしエリヤは彼らに答えた、「わたしがもし神の人であるならば、火が天から下って、あなたと部下の五十人とを焼き尽すでしょう」。そのように神の火が天から下って、彼と部下の五十人とを焼き尽した。

エクロンに遣わした使者から、バアルのお告げではなくイスラエルの神の預言を聞かされたアハジヤは、その言葉を語ったのはどのような人物かと尋ねました。使者たちから毛衣を着た人であったと聞いたアハジヤは、それが預言者エリヤであったと察し、すぐに自分の下に出頭するよう、50人隊長とその部下たちを遣わしました。王の命を受けた50人隊長は、直ちに出頭するよう高圧的にエリヤに命令しましたが、天から神の火が降って全員を焼き尽くしました。次に遣わされた50人隊長も、同じ運命を辿ることになりました。いと高き神の僕に対して高慢な態度、失礼な態度で接する者は、神の裁きを免れることはありません。

https://www.bible.com/bible/81/2ki.1.7-12.ja1955

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列王紀下 1:13-18

王はまた第三の五十人の長を部下の五十人と共につかわした。第三の五十人の長は上っていって、エリヤの前にひざまずき、彼に願って言った、「神の人よ、どうぞ、わたしの命と、あなたのしもべであるこの五十人の命をあなたの目に尊いものとみなしてください。 ごらんなさい、火が天からくだって、さきの五十人の長ふたりと、その部下の五十人ずつとを焼き尽しました。しかし今わたしの命をあなたの目に尊いものとみなしてください」。 その時、主の使はエリヤに言った、「彼と共に下りなさい。彼を恐れてはならない」。そこでエリヤは立って、彼と共に下り、王のもとへ行って、 王に言った、「主はこう仰せられます、『あなたはエクロンの神バアル・ゼブブに尋ねようと使者をつかわしたが、それはイスラエルに、その言葉を求むべき神がないためであるか。それゆえあなたは、登った寝台から降りることなく、必ず死ぬであろう』」。 彼はエリヤが言った主の言葉のとおりに死んだが、彼に子がなかったので、その兄弟ヨラムが彼に代って王となった。これはユダの王ヨシャパテの子ヨラムの第二年である。 アハジヤのその他の事績は、イスラエルの王の歴代志の書にしるされているではないか。

預言者エリヤの下に3度目に遣わされた50人隊長は、先の二人とは異なり、エリヤの前にひざまづき、自分たちのいのちを救ってくださいとへりくだった態度で懇願しました。すると主はエリヤに、この50人隊長と共にアハジヤ王に面会するようにと命じられました。そこでエリヤは50人隊長と共に起ち、アハジヤ王に面会して、先に預言したことと同じ言葉、すなわち、自分の病についてバアルにお伺いを立てるのはイスラエルに神がないためかと問い、その不信仰の故に病の床から再起することなく死ぬと、アハジヤに伝えました。全く同じ言葉で3度、主が語れと言われた預言は、もやはや変わることのない神の御心(アハジヤの場合は裁き)の確定を意味します。その預言の通り、アハジヤは癒されることなく、2年の短い治世を閉じました。またアハジヤには跡継ぎとなる子孫がいなかったため、その兄弟ヨラムが王位を継ぎました。当時の考え方として、子孫断絶は神の呪いを意味することです。これもまた、まことの神の御前にへりくだらず、悔い改めもしなかったアハジヤの罪が招いた結末です。

https://www.bible.com/bible/81/2ki.1.13-18.ja1955
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【今日の聖句】 2020/04/22

2020-04-22 06:10:40 | 今日の聖句
詩編 24:1-2 新共同訳

【ダビデの詩。賛歌。】
地とそこに満ちるもの
世界とそこに住むものは、主のもの。
主は、大海の上に地の基を置き
潮の流れの上に世界を築かれた。

この世界を造り、天地万物を創造された主はほむべきかな。この世のすべても、生きとし生けるものすべてのいのちさえも、造り主なる主のものです。私たちは神の被造物の一つに過ぎないことを素直に認め、偉大な神の御前にへりくだって主をほめたたえ、今日も生かされている恵みに感謝する者でありますように。

https://www.bible.com/bible/1819/psa.24.1-2.新共同訳
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【COGHCC聖書通読】 2020/04/21

2020-04-21 17:15:00 | 一日一章・聖書通読日記
列王紀上 22:1-12

スリヤとイスラエルの間に戦争がなくて三年を経た。 しかし三年目にユダの王ヨシャパテがイスラエルの王の所へ下っていったので、 イスラエルの王はその家来たちに言った、「あなたがたは、ラモテ・ギレアデがわれわれの所有であることを知っていますか。しかもなおわれわれはスリヤの王の手からそれを取らずに黙っているのです」。 彼はヨシャパテに言った、「ラモテ・ギレアデで戦うためにわたしと一緒に行かれませんか」。ヨシャパテはイスラエルの王に言った、「わたしはあなたと一つです。わたしの民はあなたの民と一つです。わたしの馬はあなたの馬と一つです」。 ヨシャパテはまたイスラエルの王に言った、「まず、主の言葉を伺いなさい」。 そこでイスラエルの王は預言者四百人ばかりを集めて、彼らに言った、「わたしはラモテ・ギレアデに戦いに行くべきでしょうか、あるいは控えるべきでしょうか」。彼らは言った、「上っていきなさい。主はそれを王の手にわたされるでしょう」。 ヨシャパテは言った、「ここには、われわれの問うべき主の預言者がほかにいませんか」。 イスラエルの王はヨシャパテに言った、「われわれが主に問うことのできる人が、まだひとりいます。イムラの子ミカヤです。彼はわたしについて良い事を預言せず、ただ悪い事だけを預言するので、わたしは彼を憎んでいます」。ヨシャパテは言った、「王よ、そう言わないでください」。 そこでイスラエルの王は役人を呼んで、「急いでイムラの子ミカヤを連れてきなさい」と言った。 さてイスラエルの王およびユダの王ヨシャパテは王の服を着て、サマリヤの門の入口の広場に、おのおのその王座にすわり、預言者たちは皆その前で預言していた。 ケナアナの子ゼデキヤは鉄の角を造って言った、「主はこう仰せられます、『あなたはこれらの角をもってスリヤびとを突いて彼らを滅ぼしなさい』」。 預言者たちは皆そのように預言して言った、「ラモテ・ギレアデに上っていって勝利を得なさい。主はそれを王の手にわたされるでしょう」。

アハブとベンハダデとの和睦によって、イスラエルとスリヤの間には3年間戦争がありませんでしたが、ユダの王ヨシャパテがアハブを訪問した際に、ラモテ・ギレアデが未だにスリヤの支配下にあることを引き合いに出して、共にスリヤと戦いを交えようと持ちかけました。ユダの王ヨシャパテはユダの善王として有名ですが、なぜかイスラエル最悪の王アハブとは気が合い、常日頃から交流を深めていました。このときもアハブの誘いに応じ、連合軍を組んでスリヤと戦うこととなりましたが、ヨシャパテはスリヤと一戦を交える前に主の御言葉を求めるように勧めました。するとアハブのお抱え預言者たちが集められ、皆揃って戦いに勝利すると都合の良い預言をしたため、ヨシャパテは他に預言者はいないかとアハブに尋ねました。ここでヨシャパテが抱いた不信感は、ヨシャパテは誠の神である主(ヤハウェ)の御言葉を求めるようにと勧めたのに対し、集められた預言者たちの答えは私の主(アドナイ)はこう言われます、と答えたからだとのことです。ヨシャパテの問いかけにアハブはもう一人、常にアハブに辛辣な預言をするイムラの子ミカヤを紹介したため、ヨシャパテの願いによってミカヤが召し寄せられました。私たちが主の御言葉を尋ねるとき、自分に都合の良い言葉だけを聞こうとする態度は間違っています。

https://www.bible.com/bible/81/1ki.22.1-12.ja1955

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列王紀上 22:13-29

さてミカヤを呼びにいった使者は彼に言った、「預言者たちは一致して王に良い事を言いました。どうぞ、あなたも、彼らのひとりの言葉のようにして、良い事を言ってください」。 ミカヤは言った、「主は生きておられます。主がわたしに言われる事を申しましょう」。 彼が王の所へ行くと、王は彼に言った、「ミカヤよ、われわれはラモテ・ギレアデに戦いに行くべきでしょうか、あるいは控えるべきでしょうか」。彼は王に言った、「上っていって勝利を得なさい。主はそれを王の手にわたされるでしょう」。 しかし王は彼に言った、「幾たびあなたを誓わせたら、あなたは主の名をもって、ただ真実のみをわたしに告げるでしょうか」。 彼は言った、「わたしはイスラエルが皆、牧者のない羊のように、山に散っているのを見ました。すると主は『これらの者は飼主がいない。彼らをそれぞれ安らかに、その家に帰らせよ』と言われました」。 イスラエルの王はヨシャパテに言った、「彼がわたしについて良い事を預言せず、ただ悪い事だけを預言すると、あなたに告げたではありませんか」。 ミカヤは言った、「それゆえ主の言葉を聞きなさい。わたしは主がその玉座にすわり、天の万軍がそのかたわらに、右左に立っているのを見たが、 主は『だれがアハブをいざなってラモテ・ギレアデに上らせ、彼を倒れさせるであろうか』と言われました。するとひとりはこの事を言い、ひとりはほかの事を言いました。 その時一つの霊が進み出て、主の前に立ち、『わたしが彼をいざないましょう』と言いました。 主は『どのような方法でするのか』と言われたので、彼は『わたしが出て行って、偽りを言う霊となって、すべての預言者の口に宿りましょう』と言いました。そこで主は『おまえは彼をいざなって、それを成し遂げるであろう。出て行って、そうしなさい』と言われました。 それで主は偽りを言う霊をあなたのすべての預言者の口に入れ、また主はあなたの身に起る災を告げられたのです」。 するとケナアナの子ゼデキヤは近寄って、ミカヤのほおを打って言った、「どのようにして主の霊がわたしを離れて、あなたに語りましたか」。 ミカヤは言った、「あなたが奥の間にはいって身を隠すその日に、わかるでしょう」。 イスラエルの王は言った、「ミカヤを捕え、町のつかさアモンと、王の子ヨアシの所へ引いて帰って、 言いなさい、『王がこう言います、この者を獄屋に入れ、わずかのパンと水をもって彼を養い、わたしが勝利を得て帰ってくるのを待て』」。 ミカヤは言った、「もしあなたが勝利を得て帰ってこられるならば、主がわたしによって語られなかったのです」。また彼は言った、「あなたがた、すべての民よ、聞きなさい」。 こうしてイスラエルの王とユダの王ヨシャパテはラモテ・ギレアデに上っていった。

アハブの命によってミカヤの呼び出しに遣わされた使者たちは、ミカヤに、アハブ王の気に入る預言をするようにと懇願しました。今も昔も、権力者に忖度する官僚のなんと多いことでしょうか。しかしミカヤは、ただ主から命じられた通りに言葉を語ると答え、預言者としての使命を忠実に守り通しました。王服を着たアハブとヨシャパテからラモテ・ギレアデに戦いに出るべきかと問われたミカヤは、戦いに出て勝利を得なさいと答えました。しかしこの言葉の真意は、天におられる神の御前で行われた会議で、このラモテ・ギレアデでの戦いでアハブを戦死させるために、アハブお抱えの預言者たちに偽った預言をさせようとする霊の働きによるものだというのです。このミカヤの言葉に、アハブも、偽りの預言をしたゼデキヤも怒り、ミカヤを捕らえて投獄するように命じ、ラモテ・ギレアデとの戦いに勝利して帰ってきてから処分を考えると告げました。一方ミカヤは、すべての民に向かい、この預言が主から出たものかどうか、結末を見て判断するようにと言い残しました。私たちの目には見えない霊の世界でどのようなことが起こっているのか、私たちには到底理解できない状況、知り得ない真実がありますが、神の御言葉である聖書を通して、その一部は受け止めることができます。結果を信仰の目で見るとき、神の御心とその真意を知ることができます。

https://www.bible.com/bible/81/1ki.22.13-29.ja1955

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列王紀上 22:30-40

イスラエルの王はヨシャパテに言った、「わたしは姿を変えて、戦いに行きます。あなたは王の服を着けなさい」。イスラエルの王は姿を変えて戦いに行った。 さて、スリヤの王は、その戦車長三十二人に命じて言った、「あなたがたは、小さい者とも大きい者とも戦わないで、ただイスラエルの王とだけ戦いなさい」。 戦車長らはヨシャパテを見たとき、これはきっとイスラエルの王だと思ったので、身をめぐらして、これと戦おうとすると、ヨシャパテは呼ばわった。 戦車長らは彼がイスラエルの王でないのを見たので、彼を追うことをやめて引き返した。 しかし、ひとりの人が何心なく弓をひいて、イスラエルの王の胸当と草摺の間を射たので、彼はその戦車の御者に言った、「わたしは傷を受けた。戦車をめぐらして、わたしを戦場から運び出せ」。 その日戦いは激しくなった。王は戦車の中にささえられて立ち、スリヤびとにむかっていたが、ついに、夕暮になって死んだ。傷の血は戦車の底に流れた。 日の没するころ、軍勢の中に呼ばわる声がした、「めいめいその町へ、めいめいその国へ帰れ」。 王は死んで、サマリヤへ携え行かれた。人々は王をサマリヤに葬った。 またその戦車をサマリヤの池で洗ったが、犬がその血をなめた。また遊女がそこで身を洗った。主が言われた言葉のとおりである。 アハブのそのほかの事績と、彼がしたすべての事と、その建てた象牙の家と、その建てたすべての町は、イスラエルの王の歴代志の書にしるされているではないか。 こうしてアハブはその先祖と共に眠って、その子アハジヤが代って王となった。

アハブはミカヤの不吉な預言を否定はしたものの、気にはなっていたのでしょうか、共に戦いに出たユダの王ヨシャパテには王服を身に着けるように進言しながら、自らは姿を変え、イスラエルの王とは気付かれないように身を隠しました。しかし人の目は騙せても、神の目を欺くことはできません。スリヤの王は、契約を破って戦争を仕掛けたイスラエルの王アハブだけを狙い撃ちにするように命じたため、兵は王服を身にまとったヨシャパテをイスラエルの王だと勘違いして取り囲みましたが、ヨシャパテが主に助けを呼び求めると、戦車隊長がアハブではないことに気付いて引き返したため、難を逃れました。しかし一人の兵が何気なく引いた弓矢が、一般兵たちの中に紛れ込んだアハブの鎧の隙間を打ち抜き、それが致命傷となって、アハブはミカヤの預言した通り、戦死してしまいました。政治的、経済的には手腕を発揮して北イスラエル王国に繁栄をもたらしたアハブでしたが、神の目には悪妻イゼベルの言いなりになって偶像礼拝を盛んに行った史上最悪の王として名を刻むことになりました。それでもナボテの畑の一件で悔い改める姿勢を示したため、神の大いなる憐れみを受けて、首都サマリヤの墓に丁重に葬られました。いずれも神の預言した通りとなったことは、私たちは心に留めなければなりません。

https://www.bible.com/bible/81/1ki.22.30-40.ja1955

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列王紀上 22:41-53

アサの子ヨシャパテはイスラエルの王アハブの第四年にユダの王となった。 ヨシャパテは王となった時、三十五歳であったが、エルサレムで二十五年世を治めた。その母の名はアズバといい、シルヒの娘であった。 ヨシャパテは父アサのすべての道に歩み、それを離れることなく、主の目にかなう事をした。ただし高き所は除かなかったので、民はなお高き所で犠牲をささげ、香をたいた。 ヨシャパテはまたイスラエルの王と、よしみを結んだ。 ヨシャパテのその他の事績と、彼があらわした勲功およびその戦争については、ユダの王の歴代志の書にしるされているではないか。 彼は父アサの世になお残っていた神殿男娼たちを国のうちから追い払った。 そのころエドムには王がなく、代官が王であった。 ヨシャパテはタルシシの船を造って、金を獲るためにオフルに行かせようとしたが、その船はエジオン・ゲベルで難破したため、ついに行かなかった。 そこでアハブの子アハジヤはヨシャパテに「わたしの家来をあなたの家来と一緒に船で行かせなさい」と言ったが、ヨシャパテは承知しなかった。 ヨシャパテはその先祖と共に眠って、父ダビデの町に先祖と共に葬られ、その子ヨラムが代って王となった。 アハブの子アハジヤはユダの王ヨシャパテの第十七年にサマリヤでイスラエルの王となり、二年イスラエルを治めた。 彼は主の目の前に悪を行い、その父の道と、その母の道、およびかのイスラエルに罪を犯させたネバテの子ヤラベアムの道に歩み、 バアルに仕えて、それを拝み、イスラエルの神、主を怒らせた。すべて彼の父がしたとおりであった。

列王記上は北イスラエル王国のアハブの死をもって幕を閉じ、アハブと関わりを持った南ユダ王国の王ヨシャパテと、アハブの跡を継いだアハジヤについて簡単に紹介して列王記下につなぎます。南ユダ王国の王ヨシャパテは父アサと同じように主の目に適うことを行った善王として主の目に映っています。一方アハズの跡を継いだアハジヤは、父アハズの罪、母イゼベルの罪と悪行、そして北イスラエル王国に偶像礼拝を持ち込んだヤラベアムの罪から離れることなく、バアルに仕えたため、主の怒りを引き起こし、その治世はたった2年で幕を閉じました。聖書の視点は常に、この世の成功や繁栄だけで人生を語るのではなく、神の御心に適う生涯を歩んだか?にかかっています。

https://www.bible.com/bible/81/1ki.22.41-53.ja1955
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【今日の聖句】 2020/04/21

2020-04-21 05:40:40 | 今日の聖句
ローマの信徒への手紙 8:1 新共同訳

従って、今や、キリスト・イエスに結ばれている者は、罪に定められることはありません。

主イエスは自らのいのちを懸けた十字架の購いによって、私たちを罪の縄目から解放してくださいました。もはや私たちはキリストの義に強く結び合わされた者となり、無罪放免とされた恵みに心から感謝しつつ、きよい信仰生活を送る日々を過ごさせていただきたいと願います。

https://www.bible.com/bible/1819/rom.8.1.新共同訳
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【COGHCC聖書通読】 2020/04/20

2020-04-20 20:45:10 | 一日一章・聖書通読日記
列王紀上 21:1-4

さてエズレルびとナボテはエズレルにぶどう畑をもっていたが、サマリヤの王アハブの宮殿のかたわらにあったので、 アハブはナボテに言った、「あなたのぶどう畑はわたしの家の近くにあるので、わたしに譲って青物畑にさせてください。その代り、わたしはそれよりも良いぶどう畑をあなたにあげましょう。もしお望みならば、その価を金でさしあげましょう」。 ナボテはアハブに言った、「わたしは先祖の嗣業をあなたに譲ることを断じていたしません」。 アハブはエズレルびとナボテが言った言葉を聞いて、悲しみ、かつ怒って家にはいった。ナボテが「わたしは先祖の嗣業をあなたに譲りません」と言ったからである。アハブは床に伏し、顔をそむけて食事をしなかった。

イスラエルの王アハブは、自分の宮殿に隣接するぶどう畑を時分の畑にしたいと願い、所有者であるナボテに相応の対価をもって譲渡してほしいと申し出ましたが、先祖代々の嗣業の地なので譲れないとの答えに、ふてくされて食事もしませんでした。イスラエルでは土地の真の所有者は神様で、この世に生きる限り神様から貸与されているに過ぎないという考え方がありますから、たとい土地を手に入れても、ヨベルの年には元の所有者に返却しなければなりせん。ですからここでは、ナボテの言い分の方が正しいのです。それなのに自分の思い通りにならないからといって食事も絶つほど気分を害するのは、だだをこねる子どものような態度で、一国の王とは思えない無様な姿です。また、他人の嗣業の地を自分のものにしたいという願望は、単なる貪欲、自らの欲望のままに生きているに過ぎません。他人のものを欲しがる貪欲には、私たちも注意しなければなりません。

https://www.bible.com/bible/81/1ki.21.1-4.ja1955

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列王紀上 21:5-14

妻イゼベルは彼の所にきて、言った、「あなたは何をそんなに悲しんで、食事をなさらないのですか」。 彼は彼女に言った、「わたしはエズレルびとナボテに『あなたのぶどう畑を金で譲ってください。もし望むならば、その代りに、ほかのぶどう畑をあげよう』と言ったが、彼は答えて『わたしはぶどう畑を譲りません』と言ったからだ」。 妻イゼベルは彼に言った、「あなたが今イスラエルを治めているのですか。起きて食事をし、元気を出してください。わたしがエズレルびとナボテのぶどう畑をあなたにあげます」。 彼女はアハブの名で手紙を書き、彼の印をおして、ナボテと同じように、その町に住んでいる長老たちと身分の尊い人々に、その手紙を送った。 彼女はその手紙に書きしるした、「断食を布告して、ナボテを民のうちの高い所にすわらせ、 またふたりのよこしまな者を彼の前にすわらせ、そして彼を訴えて、『あなたは神と王とをのろった』と言わせなさい。こうして彼を引き出し、石で撃ち殺しなさい」。 その町の人々、すなわち、その町に住んでいる長老たちおよび身分の尊い人々は、イゼベルが言いつかわしたようにした。彼女が彼らに送った手紙に書きしるされていたように、 彼らは断食を布告して、ナボテを民のうちの高い所にすわらせた。 そしてふたりのよこしまな者がはいってきて、その前にすわり、そのよこしまな者たちが民の前でナボテを訴えて、「ナボテは神と王とをのろった」と言った。そこで人々は彼を町の外に引き出し、石で撃ち殺した。 そして人々はイゼベルに「ナボテは石で撃ち殺された」と言い送った。

ナボテの畑が手に入らないと気分を害したアハブの前に、妻のイゼベルがやって来て、自分がナボテの畑を手に入れてみせると答えました。そして彼女はイスラエルの王の印をもって町の長老に手紙を出し、神と王を呪ったという無実の罪でナボテを裁判に掛けるようにと命じました。そしてイゼベルの謀略の通り、ナボテは処刑されてしまいました。自分の都合の良いように神を利用し、義人を平然と、公然と殺害するとは、なんと恐ろしい罪でしょうか。

https://www.bible.com/bible/81/1ki.21.5-14.ja1955

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列王紀上 21:15-19

イゼベルはナボテが石で撃ち殺されたのを聞くとすぐ、アハブに言った、「立って、あのエズレルびとナボテが、あなたに金で譲ることを拒んだぶどう畑を取りなさい。ナボテは生きていません。死んだのです」。 アハブはナボテの死んだのを聞くとすぐ、立って、エズレルびとナボテのぶどう畑を取るために、そこへ下っていった。 そのとき、主の言葉がテシベびとエリヤに臨んだ、 「立って、下って行き、サマリヤにいるイスラエルの王アハブに会いなさい。彼はナボテのぶどう畑を取ろうとしてそこへ下っている。 あなたは彼に言わなければならない、『主はこう仰せられる、あなたは殺したのか、また取ったのか』と。また彼に言いなさい、『主はこう仰せられる、犬がナボテの血をなめた場所で、犬があなたの血をなめるであろう』」。

ナボテが処刑されたことを聞いたイゼベルは夫のアハブに、所有者のいなくなった畑を自分のものとしなさいと、悪しき行いを奨励するかのように焚き付けました。これはイゼベルの罪深さをよく表すと同時に、のこのこ出て行ったアハブもアハブです。そんなアハブの前に、神は預言者イザヤを遣わし、アハブとイゼベルの罪を指摘して、どのようや死に方、埋葬のされ方をするか、裁きの宣言を伝えさせました。

https://www.bible.com/bible/81/1ki.21.15-19.ja1955

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列王紀上 21:20-29

アハブはエリヤに言った、「わが敵よ、ついに、わたしを見つけたのか」。彼は言った、「見つけました。あなたが主の目の前に悪を行うことに身をゆだねたゆえ、 わたしはあなたに災を下し、あなたを全く滅ぼし、アハブに属する男は、イスラエルにいてつながれた者も、自由な者もことごとく断ち、 またあなたの家をネバテの子ヤラベアムの家のようにし、アヒヤの子バアシャの家のようにするでしょう。これはあなたがわたしを怒らせた怒りのゆえ、またイスラエルに罪を犯させたゆえです。 イゼベルについて、主はまた言われました、『犬がエズレルの地域でイゼベルを食うであろう』と。 アハブに属する者は、町で死ぬ者を犬が食い、野で死ぬ者を空の鳥が食うでしょう」。 アハブのように主の目の前に悪を行うことに身をゆだねた者はなかった。その妻イゼベルが彼をそそのかしたのである。 彼は主がイスラエルの人々の前から追い払われたアモリびとがしたように偶像に従って、はなはだ憎むべき事を行った。 アハブはこれらの言葉を聞いた時、衣を裂き、荒布を身にまとい、食を断ち、荒布に伏し、打ちしおれて歩いた。 この時、主の言葉がテシベびとエリヤに臨んだ、 「アハブがわたしの前にへりくだっているのを見たか。彼がわたしの前にへりくだっているゆえ、わたしは彼の世には災を下さない。その子の世に災をその家に下すであろう」。

バアルの預言者たちとの対決以来、久しぶりに対面したイザヤを見たアハブは、わが敵よと、敵対心むき出しにしました。しかしイザヤから厳しい裁きの預言の言葉を聞くと、衣を裂き、荒布をまとい、断食して悲しみました。妻イゼベルにそそのかされるままイスラエルに偶像を大々的に持ち込み、主の忌み嫌われる憎むべきことを平然と行い、前代未聞の悪行の限りを尽くしたアハブでしたが、かつてのイスラエルの王ヤラベアムやバアシャのように悲惨な結末を迎えるとの厳しい裁きの言葉を聞いて、主の前にへりくだったアハブを見た主は、憐れみを施して、アハブの存命中は災いを下さないと告げられました。義なる神は罪を憎まれ裁かずにはおられないお方ですが、罪を悔い改めてへりくだる者にはどんな大きな罪でも裁きを思い直される、実に憐れみ深いお方です。

https://www.bible.com/bible/81/1ki.21.20-29.ja1955
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【今日の聖句】 2020/04/20

2020-04-20 05:10:56 | 今日の聖句
コリントの信徒への手紙一 13:6 新共同訳‬‬

不義を喜ばず、真実を喜ぶ。

まことの愛とは真実なものですから、不義を喜ぶはずがありません。自分の義を押し通すことなく、真実な義の基準であられる神の義に照らして、真の愛を貫く私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/1819/1co.13.6.新共同訳
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【COGHCC聖書通読】 2020/04/19

2020-04-19 23:59:59 | 今日の聖句
列王紀上 20:1-12

スリヤの王ベネハダデはその軍勢をことごとく集めた。三十二人の王が彼と共におり、また馬と戦車もあった。彼は上ってサマリヤを囲み、これを攻めた。 また彼は町に使者をつかわし、イスラエルの王アハブに言った、「ベネハダデはこう申します、 『あなたの金銀はわたしのもの、またあなたの妻たちと子供たちの最も美しい者もわたしのものです』」。 イスラエルの王は答えた、「王、わが主よ、仰せのとおり、わたしと、わたしの持ち物は皆あなたのものです」。 使者は再びきて言った、「ベネハダデはこう申します、『わたしはさきに人をつかわして、あなたの金銀、妻子を引きわたせと言いました。 しかし、あすの今ごろ、しもべたちをあなたにつかわします。彼らはあなたの家と、あなたの家来の家を探って、すべて彼らの気にいる物を手に入れて奪い去るでしょう』」。 そこでイスラエルの王は国の長老をことごとく召して言った、「よく注意して、この人が無理な事を求めているのを知りなさい。彼は人をつかわして、わたしの妻子と金銀を求めたが、わたしはそれを拒まなかった」。 すべての長老および民は皆彼に言った、「聞いてはなりません。承諾してはなりません」。 それで彼はベネハダデの使者に言った、「王、わが主に告げなさい。『あなたが初めに要求されたことは皆いたしましょう。しかし今度の事はできません』」。使者は去って復命した。 ベネハダデは彼に人をつかわして言った、「もしサマリヤのちりが、わたしに従うすべての民の手を満たすに足りるならば、神々がどんなにでも、わたしを罰してくださるように」。 イスラエルの王は答えた、「『武具を帯びる者は、それを脱ぐ者のように誇ってはならない』と告げなさい」。 ベネハダデは仮小屋で、王たちと酒を飲んでいたが、この事を聞いて、その家来たちに言った、「戦いの備えをせよ」。彼らは町にむかって戦いの備えをした。

スリヤの王ベンハダデは、圧倒的な軍事力をもって北イスラエル王国に迫り、金銀を差し出すように服従を迫りました。承諾せざる得なかったアハブ王がベンハダデの要求を飲むと答えると、図に乗ったベンハダデは、自分たちが実際に目で見て品定めした上で、欲するものをことごとく奪うと、更なる無理難題を押しつけてきました。さすがにこの要求には答えられないとアハブが返事をすると、ベンハダデは戦いの準備をするように家来たちに申しつけました。北イスラエル王国はまさに一触即発、絶体絶命の緊急事態に置かれたのです。

https://www.bible.com/bible/81/1ki.20.1-12.ja1955

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列王紀上 20:13-21

この時ひとりの預言者がイスラエルの王アハブのもとにきて言った、「主はこう仰せられる、『あなたはこの大軍を見たか。わたしはきょう、これをあなたの手にわたす。あなたは、わたしが主であることを、知るようになるであろう』」。 アハブは言った、「だれにさせましょうか」。彼は言った、「主はこう仰せられる、『地方の代官の家来たちにさせよ』」。アハブは言った、「だれが戦いを始めましょうか」。彼は答えた、「あなたです」。 そこでアハブは地方の代官の家来たちを調べたところ二百三十二人あった。次にすべての民、すなわちイスラエルのすべての人を調べたところ七千人あった。 彼らは昼ごろ出ていったが、ベネハダデは仮小屋で、味方の三十二人の王たちと共に酒を飲んで酔っていた。 地方の代官の家来たちが先に出ていった。ベネハダデは斥候をつかわしたが、彼らは「サマリヤから人々が出てきた」と報告したので、 彼は言った、「和解のために出てきたのであっても、生どりにせよ。また戦いのために出てきたのであっても、生どりにせよ」。 地方の代官の家来たちと、それに従う軍勢が町から出ていって、 おのおのその相手を撃ち殺したので、スリヤびとは逃げた。イスラエルはこれを追ったが、スリヤの王ベネハダデは馬に乗り、騎兵を従えてのがれた。 イスラエルの王は出ていって、馬と戦車をぶんどり、また大いにスリヤびとを撃ち殺した。

スリヤの王ベンハダデの無理難題に応じられないと答えたアハブの前に、一人の主の預言者が現れました。その内容は、スリヤの大軍をイスラエルの手に渡すことを通して、聖書に記された神こそが私たちを救うことのできる唯一のお方、主であることを知るようになるためだと預言しました。主の預言者の言葉に勇気と希望を見いだしたアハブは更に、誰が戦いの先陣を切るべきか尋ね、地方代官232人と7千人の軍勢を率いてベンハダデと戦い、敵を撃ち倒し、馬と戦車を分捕ったため、スリヤ軍は撤退を余儀なくされました。自分の力に寄り頼み神など必要ないと大言壮語していても、いざ自らの力の到底及ばないときには神にすがる他ないのが人間の本質です。そんな身勝手な者のためにも神はご自身の栄光を現し、ご自分こそまことの神であられることを世に知らしめます。

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列王紀上 20:22-30

時に、かの預言者がイスラエルの王のもとにきて言った、「行って、力を養い、なすべき事をよく考えなさい。来年の春にはスリヤの王が、あなたのところに攻め上ってくるからです」。 スリヤの王の家来たちは王に言った、「彼らの神々は山の神ですから彼らがわれわれよりも強かったのです。もしわれわれが平地で戦うならば、必ず彼らよりも強いでしょう。 それでこうしなさい。王たちをおのおのその地位から退かせ、総督を置いてそれに代らせなさい。 またあなたが失った軍勢に等しい軍勢を集め、馬は馬、戦車は戦車をもって補いなさい。こうしてわれわれが平地で戦うならば必ず彼らよりも強いでしょう」。彼はその言葉を聞きいれて、そのようにした。 春になって、ベネハダデはスリヤびとを集めて、イスラエルと戦うために、アペクに上ってきた。 イスラエルの人々は召集され、糧食を受けて彼らを迎え撃つために出かけた。イスラエルの人々はやぎの二つの小さい群れのように彼らの前に陣取ったが、スリヤびとはその地に満ちていた。 その時神の人がきて、イスラエルの王に言った、「主はこう仰せられる、『スリヤびとが、主は山の神であって、谷の神ではないと言っているから、わたしはこのすべての大軍をあなたの手にわたす。あなたは、わたしが主であることを知るようになるであろう』」。 彼らは七日の間、互にむかいあって陣取り、七日目になって戦いを交えたが、イスラエルの人々は一日にスリヤびとの歩兵十万人を殺した。 そのほかの者はアペクの町に逃げこんだが、城壁がくずれて、その残った二万七千人の上に倒れた。ベネハダデは逃げて町に入り、奥の間にはいった。

勝って甲の緒を締めよ、という諺があります。圧倒的な軍事力を持つスリヤ軍に勝利したアハブに、預言者は来年にもベンハダデが攻めて来るであろうことに備えるようにと勧めました。一方、北イスラエル王国に破れたベンハダデの家来たちは、イスラエルの神が山の神であったため山地で戦ったので破れたのだと進言したため、平地での戦いに勝つために軍備を備えて、翌年の春に再びイスラエルに攻めてきました。しかし彼らの言葉を聞いておられた主は、ご自身が山の神でも平地の神でもないこの世で唯一無二の神であられることを知らしめるために、平地を埋め尽くすほどの大軍をもってイスラエルに戦いを挑んだスリヤ軍を、山羊の群2つほどの少数の兵で壊滅的に撃ち滅ぼし、たった一日で10万人もの敵兵を討ち滅ぼし、アペクの町に逃げ込んだ2万7千人の兵の上に城壁が崩れて、ベネハダデはまたもや自分の町に逃げ帰る結果となりました。神は敵を倒すために大量の兵も兵器も用いずに勝利されるお方です。

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列王紀上 20:31-43

家来たちは彼に言った、「イスラエルの家の王たちはあわれみ深い王であると聞いています。それでわれわれの腰に荒布をつけ、くびになわをかけて、イスラエルの王の所へ行かせてください。たぶん彼はあなたの命を助けるでしょう」。 そこで彼らは荒布を腰にまき、なわをくびにかけてイスラエルの王の所へ行って言った、「あなたのしもべベネハダデが『どうぞ、わたしの命を助けてください』と申しています」。アハブは言った、「彼はまだ生きているのですか。彼はわたしの兄弟です」。 その人々はこれを吉兆としてすみやかに彼の言葉をうけ、「そうです。ベネハダデはあなたの兄弟です」と言ったので、彼は言った、「行って彼をつれてきなさい」。それでベネハダデは彼の所に出てきたので、彼はこれを自分の車に乗せた。 ベネハダデは彼に言った、「わたしの父が、あなたの父上から取った町々は返します。またわたしの父がサマリヤに造ったように、あなたはダマスコに、あなたのために市場を設けなさい」。アハブは言った、「わたしはこの契約をもってあなたを帰らせましょう」。こうしてアハブは彼と契約を結び、彼を帰らせた。 さて預言者のともがらのひとりが主の言葉に従ってその仲間に言った、「どうぞ、わたしを撃ってください」。しかしその人は撃つことを拒んだので、 彼はその人に言った、「あなたは主の言葉に聞き従わないゆえ、わたしを離れて行くとすぐ、ししがあなたを殺すでしょう」。その人が彼のそばを離れて行くとすぐ、ししが彼に会って彼を殺した。 彼はまたほかの人に会って言った、「どうぞ、わたしを撃ってください」。するとその人は彼を撃ち、撃って傷つけた。 こうしてその預言者は行って、道のかたわらで王を待ち、目にほうたいを当てて姿を変えていた。 王が通り過ぎる時、王に呼ばわって言った、「しもべはいくさの中に出て行きましたが、ある軍人が、ひとりの人をわたしの所につれてきて言いました、『この人を守っていなさい。もし彼がいなくなれば、あなたの命を彼の命に代えるか、または銀一タラントを払わなければならない』。 ところが、しもべはあちらこちらと忙しくしていたので、ついに彼はいなくなりました」。イスラエルの王は彼に言った、「あなたはそのとおりにさばかれなければならない。あなたが自分でそれを定めたのです」。 そこで彼が急いで目のほうたいを取り除いたので、イスラエルの王はそれが預言者のひとりであることを知った。 彼は王に言った、「主はこう仰せられる、『わたしが滅ぼそうと定めた人を、あなたは自分の手から放して行かせたので、あなたの命は彼の命に代り、あなたの民は彼の民に代るであろう』と」。 イスラエルの王は悲しみ、かつ怒って自分の家におもむき、サマリヤに帰った。

2度にわたるイスラエルとの戦争に大敗を喫したスリヤの王ベネハダデは、部下たちの言葉を受け入れ、イスラエルと和睦を結ぶために出て行きました。以前のように高圧的ではなく、ご機嫌伺いに出てきたベンハダデの態度にイスラエルの王アハブはすっかり上機嫌になり、経済的復興という餌につられて、スリヤから領地を取り戻すと共に、ダマスコに市場を作り、契約を結びました。神の憐れみにより敵に大勝利を収めたのに、欲に目がくらんで安易な妥協をしたアハブに、一人の預言者が負傷兵を装って近付き、主が滅ぼそうとされたベネハダデの命を救った替わりに、目先の利益を求めたアハブ自身が滅ぼされるであろうと、主の御告げを伝えました。アハブは自ら反省することなくこの預言に怒り、悲しみながら自分の家に帰って行きました。目先の利益に釣られて神の御言葉をないがしろにする者、過ちを指摘されても悔い改めない者は自ら滅びを招くこととなります。

https://www.bible.com/bible/81/1ki.20.31-43.ja1955
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【今日の聖句】 2020/04/19

2020-04-19 06:25:25 | 今日の聖句
ペトロの手紙一 1:3-4 新共同訳

わたしたちの主イエス・キリストの父である神が、ほめたたえられますように。神は豊かな憐れみにより、わたしたちを新たに生まれさせ、死者の中からのイエス・キリストの復活によって、生き生きとした希望を与え、 また、あなたがたのために天に蓄えられている、朽ちず、汚れず、しぼまない財産を受け継ぐ者としてくださいました。

キリストが十字架で死なれただけではなく、死者の中からよみがえられたからこそ、私たちは罪を赦されただけでなく、永遠のいのちに与る希望を持つことができるのです。この大いなる救いの御業を成し遂げられた神に感謝し、心からほめたたえる私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/1819/1pe.1.3-4.新共同訳
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【COGHCC聖書通読】 2020/04/18

2020-04-18 23:59:59 | 今日の聖句
列王紀上 19:1-8

アハブはエリヤのしたすべての事、また彼がすべての預言者を刀で殺したことをイゼベルに告げたので、 イゼベルは使者をエリヤにつかわして言った、「もしわたしが、あすの今ごろ、あなたの命をあの人々のひとりの命のようにしていないならば、神々がどんなにでも、わたしを罰してくださるように」。 そこでエリヤは恐れて、自分の命を救うために立って逃げ、ユダに属するベエルシバへ行って、しもべをそこに残し、 自分は一日の道のりほど荒野にはいって行って、れだまの木の下に座し、自分の死を求めて言った、「主よ、もはや、じゅうぶんです。今わたしの命を取ってください。わたしは先祖にまさる者ではありません」。 彼はれだまの木の下に伏して眠ったが、天の使が彼にさわり、「起きて食べなさい」と言ったので、 起きて見ると、頭のそばに、焼け石の上で焼いたパン一個と、一びんの水があった。彼は食べ、かつ飲んでまた寝た。 主の使は再びきて、彼にさわって言った、「起きて食べなさい。道が遠くて耐えられないでしょうから」。 彼は起きて食べ、かつ飲み、その食物で力づいて四十日四十夜行って、神の山ホレブに着いた。

バアルの預言者たちとの直接対決に勝利したイザヤでしたが、悪の権化の如き王妃イゼベルにはどこ吹く風、何の打撃にもならず、かえっていのちを狙われる身となったイザヤは、イゼベルの脅迫を恐れて来たイスラエル王国を脱出して南ユダ王国の南端にあるベエルシバまで逃亡し、僕をそこに残して一人荒野に入り、もはや自分のいのちを取り去ってくださいと主に懇願しました。そこにはたった一人で450人ものバアルの預言者と対決した孤高の預言者イザヤの姿はなく、失意のどん底に陥って自殺願望を抱くまでになっていました。このときのイザヤは完全に燃えつき症候群に陥っていたのです。そんなイザヤを、主は力づけ奮い立たせたのではなく、弱さを隠せないイザヤをそのまま受け入れ、御使を送って必要な食事を与え、更に主に近付くために必要な体力を補われました。私たちの主は力強い神でありながら、人の弱さをも思い図ってくださる慰め主なるお方です。

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列王紀上 19:9-13

その所で彼はほら穴にはいって、そこに宿ったが、主の言葉が彼に臨んで、彼に言われた、「エリヤよ、あなたはここで何をしているのか」。 彼は言った、「わたしは万軍の神、主のために非常に熱心でありました。イスラエルの人々はあなたの契約を捨て、あなたの祭壇をこわし、刀をもってあなたの預言者たちを殺したのです。ただわたしだけ残りましたが、彼らはわたしの命を取ろうとしています」。 主は言われた、「出て、山の上で主の前に、立ちなさい」。その時主は通り過ぎられ、主の前に大きな強い風が吹き、山を裂き、岩を砕いた。しかし主は風の中におられなかった。風の後に地震があったが、地震の中にも主はおられなかった。 地震の後に火があったが、火の中にも主はおられなかった。火の後に静かな細い声が聞えた。 エリヤはそれを聞いて顔を外套に包み、出てほら穴の口に立つと、彼に語る声が聞えた、「エリヤよ、あなたはここで何をしているのか」。

神の山ホレブにたどり着いたイザヤは、洞穴に入って身を隠しました。すると主はイザヤに、あなたはここで何をしているのかと尋ねました。そこでイザヤが、自分は主のために熱心になってバアルの預言者と対決したにもかかわらず、イスラエルの人々は主を捨て、主の預言者たちを殺害し、今度は自分のいのちをも奪おうとしていると答えました。すると主は、洞穴から出て山の上に立つようにと命じられ、強風、地震、火をもってイザヤの前を通り過ぎましたが、そこには主はおられませんでした。ただ、火が通り過ぎた後に、主の細い御声が聞こえました。イザヤが洞穴の入り口に立つと、主は再びイザヤに、あなたはここで何をしているのかと尋ねられました。主なる神は大自然をも司られるお方ですが、自然現象が神なのではありません。日本人は森羅万象を神としてあがめますが、私たちはその背後におられる神の細き御声を聞き逃してはなりません。

https://www.bible.com/bible/81/1ki.19.9-13
.ja1955

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列王紀上 19:14-21

彼は言った、「わたしは万軍の神、主のために非常に熱心でありました。イスラエルの人々はあなたの契約を捨て、あなたの祭壇をこわし、刀であなたの預言者たちを殺したからです。ただわたしだけ残りましたが、彼らはわたしの命を取ろうとしています」。 主は彼に言われた、「あなたの道を帰って行って、ダマスコの荒野におもむき、ダマスコに着いて、ハザエルに油を注ぎ、スリヤの王としなさい。 またニムシの子エヒウに油を注いでイスラエルの王としなさい。またアベルメホラのシャパテの子エリシャに油を注いで、あなたに代って預言者としなさい。 ハザエルのつるぎをのがれる者をエヒウが殺し、エヒウのつるぎをのがれる者をエリシャが殺すであろう。 また、わたしはイスラエルのうちに七千人を残すであろう。皆バアルにひざをかがめず、それに口づけしない者である」。 さてエリヤはそこを去って行って、シャパテの子エリシャに会った。彼は十二くびきの牛を前に行かせ、自分は十二番目のくびきと共にいて耕していた。エリヤは彼のかたわらを通り過ぎて外套を彼の上にかけた。 エリシャは牛を捨て、エリヤのあとに走ってきて言った、「わたしの父母に口づけさせてください。そして後あなたに従いましょう」。エリヤは彼に言った、「行ってきなさい。わたしはあなたに何をしましたか」。 エリシャは彼を離れて帰り、ひとくびきの牛を取って殺し、牛のくびきを燃やしてその肉を煮、それを民に与えて食べさせ、立って行ってエリヤに従い、彼に仕えた。

あなたはここで何をしているのか、と再び問われた主に、イザヤは、自分が主のために熱心であったにもかかわらず、イスラエルの人々は神との契約を捨てて預言者を殺害し、ただ一人残った自分のいのちを狙っていると、再び答えました。すると神は、ダマスコのハザエルに油を注いでスリヤの王とし、ニムシの子エヒウに油を注いでイスラエルの王とし、者パテの子エリシャに油を注いで預言者に任命するよう、イザヤに再び任務を与えました。更に神はイザヤに、バアルに膝を屈めなかった者、すなわち主に聞き従う者を7千人残すと約束されました。神の励ましに力を得たイザヤは、ホレブの山を出て、エリシャを捜し当てて油を注ぎ、自分の後継者となる預言者として任命しました。神は、孤独感に陥り、人生に絶望して自信も失った私たちに、同じ信仰を持つ仲間たちを備えてくださり、生きる希望と新たな使命を与えてくださるお方です。

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【今日の聖句】 2020/04/18

2020-04-18 06:05:15 | 今日の聖句
イザヤ書 53:6 新共同訳

わたしたちは羊の群れ
道を誤り、
それぞれの方角に向かって行った。
そのわたしたちの罪をすべて
主は彼に負わせられた。

羊を意味する英単語のsheepは単数形を持たない集合名詞で、常に群として扱われます。私たちもまた一個人としてではなく、群をなして道を見誤り、神から離れた罪深い者の共同体です。そんな私たちの罪をすべて担い、十字架にいのちを捨てられた主イエスの愛に、心からの感謝を捧げる私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/1819/isa.53.6.新共同訳
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【COGHCC聖書通読】 2020/04/17

2020-04-17 23:59:59 | 一日一章・聖書通読日記
列王紀上‬ ‭18:1-15

多くの日を経て、三年目に主の言葉がエリヤに臨んだ、「行って、あなたの身をアハブに示しなさい。わたしは雨を地に降らせる」。 エリヤはその身をアハブに示そうとして行った。その時、サマリヤにききんが激しかった。 アハブは家づかさよろしくお願いいたします。オバデヤを召した。(オバデヤは深く主を恐れる人で、 イゼベルが主の預言者を断ち滅ぼした時、オバデヤは百人の預言者を救い出して五十人ずつほら穴に隠し、パンと水をもって彼らを養った)。 アハブはオバデヤに言った、「国中のすべての水の源と、すべての川に行ってみるがよい。馬と騾馬を生かしておくための草があるかもしれない。そうすれば、われわれは家畜をいくぶんでも失わずにすむであろう」。 彼らは行き巡る地をふたりで分け、アハブはひとりでこの道を行き、オバデヤはひとりで他の道を行った。 オバデヤが道を進んでいた時、エリヤが彼に会った。彼はエリヤを認めて伏して言った、「わが主エリヤよ、あなたはここにおられるのですか」。 エリヤは彼に言った、「そうです。行って、あなたの主人に、エリヤはここにいると告げなさい」。 彼は言った、「わたしにどんな罪があって、あなたはしもべをアハブの手にわたして殺そうとされるのですか。 あなたの神、主は生きておられます。わたしの主人があなたを尋ねるために、人をつかわさない民はなく、国もありません。そしてエリヤはいないと言う時は、その国、その民に、あなたが見つからないという誓いをさせるのです。 あなたは今『行って、エリヤはここにいると主人に告げよ』と言われます。 しかしわたしがあなたを離れて行くと、主の霊はあなたを、わたしの知らない所へ連れて行くでしょう。わたしが行ってアハブに告げ、彼があなたを見つけることができなければ、彼はわたしを殺すでしょう。しかし、しもべは幼い時から主を恐れている者です。 イゼベルが主の預言者を殺した時に、わたしがした事、すなわち、わたしが主の預言者のうち百人を五十人ずつほら穴に隠して、パンと水をもって養った事を、わが主は聞かれませんでしたか。 ところが今あなたは『行って、エリヤはここにいると主人に告げよ』と言われます。そのようなことをすれば彼はわたしを殺すでしょう」。 エリヤは言った、「わたしの仕える万軍の主は生きておられる。わたしは必ず、きょう、わたしの身を彼に示すであろう」。

北イスラエル王国全域を干ばつが襲って3年後、主はエリヤに、雨を降らすことを告げるためにアハブ王の前に姿を現すように命じました。一方アハブは、家臣のオバデヤと二手に分かれて、王の馬と騾馬に与える餌を探すために出て行きました。オバデヤは偶像礼拝を奨励したアハブとは異なり、迫害されていた神の預言者100人を私費で匿っていた、神を畏れる人物でした。そのオバデヤが単独で馬の飼料を探していたときに、アハブに会おうとして出てきた預言者イザヤと出会いました。イザヤはオバデヤに、アハブ王に報告するようにと告げると、今まで異邦人の地に雲隠れしていたイザヤが姿を現したと王に報告しても、再びイザヤが姿を隠してしまったら自分のいのちも危ぶまれます。そのように訴えるオバデヤに向かい、イザヤは自分は逃げも隠れもしないと答えて、オバデヤを勇気づけました。このようにして主は、神を畏れる正しい者を守られ、預言者に使命を果たすことを促されます。

https://www.bible.com/bible/81/1ki.18.1-15.ja1955

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列王紀上 18:16-29

オバデヤは行ってアハブに会い、彼に告げたので、アハブはエリヤに会おうとして行った。 アハブはエリヤを見たとき、彼に言った、「イスラエルを悩ます者よ、あなたはここにいるのですか」。 彼は答えた、「わたしがイスラエルを悩ますのではありません。あなたと、あなたの父の家が悩ましたのです。あなたがたが主の命令を捨て、バアルに従ったためです。 それで今、人をつかわしてイスラエルのすべての人およびバアルの預言者四百五十人、ならびにアシラの預言者四百人、イゼベルの食卓で食事する者たちをカルメル山に集めて、わたしの所にこさせなさい」。 そこでアハブはイスラエルのすべての人に人をつかわして、預言者たちをカルメル山に集めた。 そのときエリヤはすべての民に近づいて言った、「あなたがたはいつまで二つのものの間に迷っているのですか。主が神ならばそれに従いなさい。しかしバアルが神ならば、それに従いなさい」。民はひと言も彼に答えなかった。 エリヤは民に言った、「わたしはただひとり残った主の預言者です。しかしバアルの預言者は四百五十人あります。 われわれに二頭の牛をください。そして一頭の牛を彼らに選ばせ、それを切り裂いて、たきぎの上に載せ、それに火をつけずにおかせなさい。わたしも一頭の牛を整え、それをたきぎの上に載せて火をつけずにおきましょう。 こうしてあなたがたはあなたがたの神の名を呼びなさい。わたしは主の名を呼びましょう。そして火をもって答える神を神としましょう」。民は皆答えて「それがよかろう」と言った。 そこでエリヤはバアルの預言者たちに言った、「あなたがたは大ぜいだから初めに一頭の牛を選んで、それを整え、あなたがたの神の名を呼びなさい。ただし火をつけてはなりません」。 彼らは与えられた牛を取って整え、朝から昼までバアルの名を呼んで「バアルよ、答えてください」と言った。しかしなんの声もなく、また答える者もなかったので、彼らは自分たちの造った祭壇のまわりに踊った。 昼になってエリヤは彼らをあざけって言った、「彼は神だから、大声をあげて呼びなさい。彼は考えにふけっているのか、よそへ行ったのか、旅に出たのか、または眠っていて起されなければならないのか」。 そこで彼らは大声に呼ばわり、彼らのならわしに従って、刀とやりで身を傷つけ、血をその身に流すに至った。 こうして昼が過ぎても彼らはなお叫び続けて、夕の供え物をささげる時にまで及んだ。しかしなんの声もなく、答える者もなく、また顧みる者もなかった。

オバデヤからイザヤの出現を聞いたアハブ王は、イザヤに会うや否や、イスラエルを悩まさせる者よと罵倒しました。その実、イスラエルを悩ませたのは自分自身であることに気付かず、己の悪行三昧を棚に上げて、正しい者、神の預言者に責任転嫁しようとするのは、サタンの常套手段です。そしてイザヤは、どちらの神が本当の神であるか、雌雄を決するために、バアルを信奉する預言者450人と、たった一人で対決をします。イザヤは見物に集まって来たイスラエルの人々に向かい、いつまで二つの神の間で迷っているのですかと、信仰の決断を迫りました。そしてイザヤは、祭壇に供えた薪と牛を焼き尽くす神を本当の神と認めるようイスラエルの民に同意を求め、先にバアルの預言者たちから神に祈るようにと、先攻を譲りました。しかしバアルの預言者が朝から夕方まで祈っても、叫び求めても、踊り狂っても、互いに体を傷つけ合い血を流しても、何一つ変化はなく、何の声も答えもありませんでした。なぜならバアルは、叫び求めても手も足も出ない偶像の神に過ぎないからです。人はなぜ、自らの手によって造られた、人の都合の良いように使い捨てにされる偶像の神と、天地万物を統べ治められるまことの神との間で迷う必要があるのでしょうか。

https://www.bible.com/bible/81/1ki.18.16-29.ja1955

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列王紀上 18:30-40

その時エリヤはすべての民にむかって「わたしに近寄りなさい」と言ったので、民は皆彼に近寄った。彼はこわれている主の祭壇を繕った。 そしてエリヤは昔、主の言葉がヤコブに臨んで、「イスラエルをあなたの名とせよ」と言われたヤコブの子らの部族の数にしたがって十二の石を取り、 その石で主の名によって祭壇を築き、祭壇の周囲に種二セヤをいれるほどの大きさの、みぞを作った。 また、たきぎを並べ、牛を切り裂いてたきぎの上に載せて言った、「四つのかめに水を満たし、それを燔祭とたきぎの上に注げ」。 また言った、「それを二度せよ」。二度それをすると、また言った、「三度それをせよ」。三度それをした。 水は祭壇の周囲に流れた。またみぞにも水を満たした。 夕の供え物をささげる時になって、預言者エリヤは近寄って言った、「アブラハム、イサク、ヤコブの神、主よ、イスラエルでは、あなたが神であること、わたしがあなたのしもべであって、あなたの言葉に従ってこのすべての事を行ったことを、今日知らせてください。 主よ、わたしに答えてください、わたしに答えてください。主よ、この民にあなたが神であること、またあなたが彼らの心を翻されたのであることを知らせてください」。 そのとき主の火が下って燔祭と、たきぎと、石と、ちりとを焼きつくし、またみぞの水をなめつくした。 民は皆見て、ひれ伏して言った、「主が神である。主が神である」。 エリヤは彼らに言った、「バアルの預言者を捕えよ。そのひとりも逃がしてはならない」。そこで彼らを捕えたので、エリヤは彼らをキション川に連れくだって、そこで彼らを殺した。

夕方になってイザヤはイスラエルの民を呼び集め、壊れていた主の祭壇をイスラエル12部族にちなんで12の石を取って祭壇を築き直し、周囲に溝を掘って4つの瓶にいっぱいになるほどの水を祭壇に注いで水浸しとし、すなわち、あえて火が点きにくいようにして、夕の供え物の時間に、あなたこそまことの神であることを見させてくださいと神に祈りました。すると神は天から火を下し、燔祭と薪、そして周囲の石と、溝の水まで瞬く間に焼き尽くしました。これを見たイスラエルの民は主こそ神だとひれ伏して拝み、バアルの預言者を一人残らず撃ち滅ぼしました。偶像の神々とは異なり、まことの神は不可能を可能にする、人間の力も常識をはるかに越えたことを当然のようになさる力あるお方です。

https://www.bible.com/bible/81/1ki.18.30-40.ja1955

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列王紀上 18:41-46

エリヤはアハブに言った、「大雨の音がするから、上って行って、食い飲みしなさい」。 アハブは食い飲みするために上っていった。しかしエリヤはカルメルの頂に登り、地に伏して顔をひざの間に入れていたが、 彼はしもべに言った、「上っていって海の方を見なさい」。彼は上っていって、見て、「何もありません」と言ったので、エリヤは「もう一度行きなさい」と言って七度に及んだ。 七度目にしもべは言った、「海から人の手ほどの小さな雲が起っています」。エリヤは言った、「上っていって、『雨にとどめられないように車を整えて下れ』とアハブに言いなさい」。 すると間もなく、雲と風が起り、空が黒くなって大雨が降ってきた。アハブは車に乗ってエズレルへ行った。 また主の手がエリヤに臨んだので、彼は腰をからげ、エズレルの入口までアハブの前に走っていった。

バアルの預言者との対決に勝利したイザヤでしたが、成すべきことがまだ終わったわけではありません。アハブに預言した通り、3年間一滴の水も降らずに乾き切った大地に雨を降らすために、7度、主に祈りました。聖書の中で7は完全数ですから、イザヤの執り成しの祈りが徹底していたことを意味します。神の民イスラエルがまことの神を認めず、偶像の神バアルに仕えていたことを悔い改め、主に立ち帰る祈りを、民を代表して祈ったのです。7度目に祈り終えたとき、地中海の方に一握りの小さな雲が発生しただけで、大雨に止められないよう、直ちに宮殿に帰るようにとアハブに伝えるように命じると間もなく雲と風が起こり、大雨が降ってきました。私たちもイザヤのように、神の時が訪れるほんのわずかな兆候をも見逃さない信仰の目と、主の御言葉は必ず成ると信じる先取りの信仰が必要です。

https://www.bible.com/bible/81/1ki.18.41-46.ja1955
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【今日の聖句】 2020/04/17

2020-04-17 05:45:09 | 今日の聖句
イザヤ書 25:8 新共同訳

死を永久に滅ぼしてくださる。
主なる神は、すべての顔から涙をぬぐい御自分の民の恥を
地上からぬぐい去ってくださる。
これは主が語られたことである。

十字架の死から完全によみがえられた主は、永遠の死を滅ぼし、悲しみの涙も、罪の辱めも、すべて拭い去ってくださいました。罪と死に勝利された主を心からほめたたえ、永遠のいのちに与る恵みに感謝の讃美を高らかにほめ歌う私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/1819/isa.25.8.新共同訳
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【COGHCC聖書通読】 2020/04/16

2020-04-16 06:15:25 | 一日一章・聖書通読日記
列王紀上 17:1-6

ギレアデのテシベに住むテシベびとエリヤはアハブに言った、「わたしの仕えているイスラエルの神、主は生きておられます。わたしの言葉のないうちは、数年雨も露もないでしょう」。 主の言葉がエリヤに臨んだ、 「ここを去って東におもむき、ヨルダンの東にあるケリテ川のほとりに身を隠しなさい。 そしてその川の水を飲みなさい。わたしはからすに命じて、そこであなたを養わせよう」。 エリヤは行って、主の言葉のとおりにした。すなわち行って、ヨルダンの東にあるケリテ川のほとりに住んだ。 すると、からすが朝ごとに彼の所にパンと肉を運び、また夕ごとにパンと肉を運んできた。そして彼はその川の水を飲んだ。

イスラエル史上最悪の王アハブが現れたとき、神は旧約時代最大の預言者ともいわれるイザヤを送られました。神が全イスラエルに雨を降らせなくしたのは、五穀豊穣の神アシラと嵐の神バアルの力を封じ込めるためのもので、大自然をも意のままに動かすことのできるのは、偶像の神々ではなく、まことの神、主ただお一人であられることを世に示すためでした。そして神はイザヤをカラスによって養われましたが、カラスは鳥の中でも自己中心で、食料のためには仲間をも攻撃して奪い取るほど貪欲な鳥の代表です。そのカラスがイザヤに毎日パンと肉を届けたということは、自然界では到底あり得ない奇跡です。聖書の神こそ、天地万物を統べ治められるまことの神であるという確かな証です。

https://www.bible.com/bible/81/1ki.17.1-6.ja1955

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列王紀上 17:7-16

しかし国に雨がなかったので、しばらくしてその川はかれた。 その時、主の言葉が彼に臨んで言った、 「立ってシドンに属するザレパテへ行って、そこに住みなさい。わたしはそのところのやもめ女に命じてあなたを養わせよう」。 そこで彼は立ってザレパテへ行ったが、町の門に着いたとき、ひとりのやもめ女が、その所でたきぎを拾っていた。彼はその女に声をかけて言った、「器に水を少し持ってきて、わたしに飲ませてください」。 彼女が行って、それを持ってこようとした時、彼は彼女を呼んで言った、「手に一口のパンを持ってきてください」。 彼女は言った、「あなたの神、主は生きておられます。わたしにはパンはありません。ただ、かめに一握りの粉と、びんに少しの油があるだけです。今わたしはたきぎ二、三本を拾い、うちへ帰って、わたしと子供のためにそれを調理し、それを食べて死のうとしているのです」。 エリヤは彼女に言った、「恐れるにはおよばない。行って、あなたが言ったとおりにしなさい。しかしまず、それでわたしのために小さいパンを、一つ作って持ってきなさい。その後、あなたと、あなたの子供のために作りなさい。 『主が雨を地のおもてに降らす日まで、かめの粉は尽きず、びんの油は絶えない』とイスラエルの神、主が言われるからです」。 彼女は行って、エリヤが言ったとおりにした。彼女と彼および彼女の家族は久しく食べた。 主がエリヤによって言われた言葉のように、かめの粉は尽きず、びんの油は絶えなかった。

イスラエルに雨が降らなくなり、東部の山々からの湧き水で潤っていたケリテ川も、ついに枯れてしまいました。そこで神はイザヤを異邦人の地ザレパテに行くようにと命じましたが、遣わされたのは生活に余裕のある裕福な人の元にではなく、身寄りのない貧しい未亡人の元に遣わしました。彼女は手元に残った最後の小麦粉を使ってパンを作り、死のうとしていました。しかしイザヤの言葉に従って、まず神の御前に小さなパンを差し出すと、なくなるはずの瓶の小麦粉は尽きず、油も絶えず、飢饉の間も食料に困ることはありませんでした。これは神を第一とする者はすべての必要が添えて与えられるとの御言葉の実践です。私たちの手の内にあるものを、自分のためだけに用いるのではなく、まず神の御前に差し出すとき、この世の必要は満たされ、いつまでもいのちを保つ恵みに与ることができますから感謝いたします。

https://www.bible.com/bible/81/1ki.17.7-16.ja1955

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列王紀上 17:17-24

これらの事の後、その家の主婦であるこの女の男の子が病気になった。その病気はたいそう重く、息が絶えたので、 彼女はエリヤに言った、「神の人よ、あなたはわたしに、何の恨みがあるのですか。あなたはわたしの罪を思い出させるため、またわたしの子を死なせるためにおいでになったのですか」。 エリヤは彼女に言った、「子をわたしによこしなさい」。そして彼女のふところから子供を取り、自分のいる屋上のへやへかかえて上り、自分の寝台に寝かせ、 主に呼ばわって言った、「わが神、主よ、あなたはわたしが宿っている家のやもめにさえ災をくだして、子供を殺されるのですか」。 そして三度その子供の上に身を伸ばし、主に呼ばわって言った、「わが神、主よ、この子供の魂をもとに帰らせてください」。 主はエリヤの声を聞きいれられたので、その子供の魂はもとに帰って、彼は生きかえった。 エリヤはその子供を取って屋上のへやから家の中につれて降り、その母にわたして言った、「ごらんなさい。あなたの子は生きかえりました」。 女はエリヤに言った、「今わたしはあなたが神の人であることと、あなたの口にある主の言葉が真実であることを知りました」。

イザヤを通して与えられた神の恵みによって餓死を免れたザレパテの未亡人親子でしたが、病によって頼みとしていた一人息子が死んでしまいました。生きる希望を失った未亡人はイザヤに詰め寄りましたが、イザヤが3度、死んだ息子に身を重ねて神に祈ると、一度は失われた魂が元に帰り、一人息子は生き返りました。死者のよみがえりを目の当たりにしたザレパテの女は、イザヤが単なる魔術師ではなく、まことの神の預言者であることを認め、主の言葉が真実であると信仰告白するに至りました。この信仰が神の民イスラエルではなく異邦人に与えられたのは、異邦人の時代と呼ばれる今の時代、そしてイスラエル情勢と似ているところがあります。私たち異邦人が神の恵みに与ったことに感謝すると同時に、接ぎ木されたオリーブの根株であるイスラエルの救いと祝福のために祈る私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/81/1ki.17.17-24.ja1955
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【今日の聖句】 2020/04/16

2020-04-16 05:10:19 | 今日の聖句
ガラテヤの信徒への手紙 5:1 新共同訳

この自由を得させるために、キリストはわたしたちを自由の身にしてくださったのです。だから、しっかりしなさい。奴隷の軛に二度とつながれてはなりません。

キリストの十字架による購いを受ける前の私たちは、罪と欲望でがんじがらめに縛られた奴隷の如き存在でした。そんな私たちのために主イエスは自らいのちを捨てて、罪から解放して自由の身としてくださいました。この救いの御業を無にすることのないよう、罪から離れてきよい生活を送る私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/1819/gal.5.1.新共同訳
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