列王紀下 16:1-4
「レマリヤの子ペカの第十七年にユダの王ヨタムの子アハズが王となった。 アハズは王となった時二十歳で、エルサレムで十六年の間、世を治めたが、その神、主の目にかなう事を先祖ダビデのようには行わなかった。 彼はイスラエルの王たちの道に歩み、また主がイスラエルの人々の前から追い払われた異邦人の憎むべきおこないにしたがって、自分の子を火に焼いてささげ物とした。 かつ彼は高き所、また丘の上、すべての青木の下で犠牲をささげ、香をたいた。」
北イスラエル王国の末期に南ユダ王国の王となったアハズは、ダビデ王朝の歴代の王たちのようにではなく、まさに滅びようとしているイスラエルの王たちのように主の目に適うことを行わず、むしろカナンの土着の偶像の神々を拝み、自分の子を火で焼いて捧げるような主の憎まれる悪しき風習を自ら行いました。
主は、この世の悪しき風習を断ち切るために私たちを聖なる民として召してくださったのに、主の御心に適う生き方をせず、逆に世俗化して悪習慣に染まってしまっては、私たちの存在意義はありません。神の義と愛を証するために選ばれた者に相応しくきよい生活を送り、主の民としてのアイデンティティーを堅く保つ私たちでありますように。
http://bible.com/81/2ki.16.1-4.ja1955
*****
列王紀下 16:5, 7-9
『そのころ、スリヤの王レヂンおよびレマリヤの子であるイスラエルの王ペカがエルサレムに攻め上って、アハズを囲んだが、勝つことができなかった。
…
そこでアハズは使者をアッスリヤの王テグラテピレセルにつかわして言わせた、「わたしはあなたのしもべ、あなたの子です。スリヤの王とイスラエルの王がわたしを攻め囲んでいます。どうぞ上ってきて、彼らの手からわたしを救い出してください」。 そしてアハズは主の宮と王の家の倉にある金と銀をとり、これを贈り物としてアッスリヤの王におくったので、 アッスリヤの王は彼の願いを聞きいれた。すなわちアッスリヤの王はダマスコに攻め上って、これを取り、その民をキルに捕え移し、またレヂンを殺した。』
この時代に新興国として勢力を伸ばしつつあったアッスリヤ王国の脅威に対抗するために、スリヤと北イスラエル王国は南ユダ王国に三国間同盟を持ちかけましたが、アハズ王は彼らとの提携話を断りました。そこでスリヤと北イスラエル王国は報復措置として軍隊を送ってエルサレムを包囲しましたが、アハズ王は主の宮と王家の宝物庫にあった金銀をアッスリヤ王国に貢いでの支援を求めたため、アッスリヤはスリヤを攻め落とし、スリヤの王レヂンは殺されてしまいました。その結果、北イスラエル王国はアッスリヤの侵攻を防ぐ国を失い、滅亡へと一歩近付くことになってしまいました。
様々な偶然の積み重ねのように見える世界の歴史の背後には、主の深いご計画が隠されています。私たちは聖書に残された歴史から賢く学び、今、自分の目の前で起こっている様々な時事に秘められた主の御旨を紐解く知恵を養わせていただき、霊の目をしっかり開いて自分の為すべきことを果たす者とならせていただきたいと願います。
http://bible.com/81/2ki.16.5,7-9.ja1955
*****
列王紀下 16:10-14
「アハズ王はアッスリヤの王テグラテピレセルに会おうとダマスコへ行ったが、ダマスコにある祭壇を見たので、アハズ王はその祭壇の作りにしたがって、その詳しい図面と、ひな型とを作って、祭司ウリヤに送った。 そこで祭司ウリヤはアハズ王がダマスコから送ったものにしたがって祭壇を建てた。すなわち祭司ウリヤはアハズ王がダマスコから帰るまでにそのとおりに作った。 王はダマスコから帰ってきて、その祭壇を見、祭壇に近づいてその上に登り、 燔祭と素祭を焼き、灌祭を注ぎ、酬恩祭の血を祭壇にそそぎかけた。 彼はまた主の前にあった青銅の祭壇を宮の前から移した。すなわちそれを新しい祭壇と主の宮の間から移して、新しい祭壇の北の方にすえた。」
スリヤと北イスラエル王国の攻撃から助けてくれたアッスリヤの王にお礼をするために、かつてのスリヤの首都であったダマスコを訪れたアハズ王は、アッスリヤ様式の祭壇を見て感化され、わざわざ設計図と模型を作らせて自分の国にいる祭司ウリヤに送り、ユダの国にアッスリヤ式の祭壇を作らせました。主の祭司であったはずのウリヤも、王の言いなりになってアハズが帰国するまでに異教の神を祀る祭壇を建ててしまいました。帰国したアハズ王は完成したアッスリヤの祭壇を見てその上に登り、自ら犠牲を捧げると共に、ソロモン王が作った青銅の祭壇をアッスリヤの祭壇の脇に移してしまいました。
私たちの信仰生活も、主を脇に置いて、自分の好むもの、自分のやりたいこと、自分の願望を心の中心に据えていないでしょうか。今一度、自分の心の中を点検し、神様を中心とする正しい信仰を保ち続けさせていただきたいと願います。
http://bible.com/81/2ki.16.10-14.ja1955
*****
列王紀下 16:15-18
『そしてアハズ王は祭司ウリヤに命じて言った、「朝の燔祭と夕の素祭および王の燔祭とその素祭、ならびに国中の民の燔祭とその素祭および灌祭は、この大きな祭壇の上で焼きなさい。また燔祭の血と犠牲の血はすべてこれにそそぎかけなさい。あの青銅の祭壇をわたしは伺いを立てるのに用いよう」。 祭司ウリヤはアハズ王がすべて命じたとおりにおこなった。 またアハズ王は台の鏡板を切り取って、洗盤をその上から移し、また海をその下にある青銅の牛の上からおろして、石の座の上にすえ、 また宮のうちに造られていた安息日用のおおいのある道、および王の用いる外の入口をアッスリヤの王のために主の宮から除いた。』
アッスリヤの祭壇を作らせて満足したアハズ王は、ユダの民が捧げた犠牲をすべてこの祭壇に捧げるようにと祭司ウリヤに命じ、ソロモンが主の神殿のために作った青銅の鏡を切り取り、主に捧げる犠牲の動物を洗うための洗盤と海を取り除き、アッスリヤの王のために安息日のための道と入口を取り除いてしまいました。自分のみならず、ユダの民も主に礼拝を捧げることの出来ないようにしたアハズの罪は非常に大きなものです。私たちは決して、人々がまことの神様を礼拝することを妨げる者となってはなりません。
http://bible.com/81/2ki.16.15-18.ja1955
「レマリヤの子ペカの第十七年にユダの王ヨタムの子アハズが王となった。 アハズは王となった時二十歳で、エルサレムで十六年の間、世を治めたが、その神、主の目にかなう事を先祖ダビデのようには行わなかった。 彼はイスラエルの王たちの道に歩み、また主がイスラエルの人々の前から追い払われた異邦人の憎むべきおこないにしたがって、自分の子を火に焼いてささげ物とした。 かつ彼は高き所、また丘の上、すべての青木の下で犠牲をささげ、香をたいた。」
北イスラエル王国の末期に南ユダ王国の王となったアハズは、ダビデ王朝の歴代の王たちのようにではなく、まさに滅びようとしているイスラエルの王たちのように主の目に適うことを行わず、むしろカナンの土着の偶像の神々を拝み、自分の子を火で焼いて捧げるような主の憎まれる悪しき風習を自ら行いました。
主は、この世の悪しき風習を断ち切るために私たちを聖なる民として召してくださったのに、主の御心に適う生き方をせず、逆に世俗化して悪習慣に染まってしまっては、私たちの存在意義はありません。神の義と愛を証するために選ばれた者に相応しくきよい生活を送り、主の民としてのアイデンティティーを堅く保つ私たちでありますように。
http://bible.com/81/2ki.16.1-4.ja1955
*****
列王紀下 16:5, 7-9
『そのころ、スリヤの王レヂンおよびレマリヤの子であるイスラエルの王ペカがエルサレムに攻め上って、アハズを囲んだが、勝つことができなかった。
…
そこでアハズは使者をアッスリヤの王テグラテピレセルにつかわして言わせた、「わたしはあなたのしもべ、あなたの子です。スリヤの王とイスラエルの王がわたしを攻め囲んでいます。どうぞ上ってきて、彼らの手からわたしを救い出してください」。 そしてアハズは主の宮と王の家の倉にある金と銀をとり、これを贈り物としてアッスリヤの王におくったので、 アッスリヤの王は彼の願いを聞きいれた。すなわちアッスリヤの王はダマスコに攻め上って、これを取り、その民をキルに捕え移し、またレヂンを殺した。』
この時代に新興国として勢力を伸ばしつつあったアッスリヤ王国の脅威に対抗するために、スリヤと北イスラエル王国は南ユダ王国に三国間同盟を持ちかけましたが、アハズ王は彼らとの提携話を断りました。そこでスリヤと北イスラエル王国は報復措置として軍隊を送ってエルサレムを包囲しましたが、アハズ王は主の宮と王家の宝物庫にあった金銀をアッスリヤ王国に貢いでの支援を求めたため、アッスリヤはスリヤを攻め落とし、スリヤの王レヂンは殺されてしまいました。その結果、北イスラエル王国はアッスリヤの侵攻を防ぐ国を失い、滅亡へと一歩近付くことになってしまいました。
様々な偶然の積み重ねのように見える世界の歴史の背後には、主の深いご計画が隠されています。私たちは聖書に残された歴史から賢く学び、今、自分の目の前で起こっている様々な時事に秘められた主の御旨を紐解く知恵を養わせていただき、霊の目をしっかり開いて自分の為すべきことを果たす者とならせていただきたいと願います。
http://bible.com/81/2ki.16.5,7-9.ja1955
*****
列王紀下 16:10-14
「アハズ王はアッスリヤの王テグラテピレセルに会おうとダマスコへ行ったが、ダマスコにある祭壇を見たので、アハズ王はその祭壇の作りにしたがって、その詳しい図面と、ひな型とを作って、祭司ウリヤに送った。 そこで祭司ウリヤはアハズ王がダマスコから送ったものにしたがって祭壇を建てた。すなわち祭司ウリヤはアハズ王がダマスコから帰るまでにそのとおりに作った。 王はダマスコから帰ってきて、その祭壇を見、祭壇に近づいてその上に登り、 燔祭と素祭を焼き、灌祭を注ぎ、酬恩祭の血を祭壇にそそぎかけた。 彼はまた主の前にあった青銅の祭壇を宮の前から移した。すなわちそれを新しい祭壇と主の宮の間から移して、新しい祭壇の北の方にすえた。」
スリヤと北イスラエル王国の攻撃から助けてくれたアッスリヤの王にお礼をするために、かつてのスリヤの首都であったダマスコを訪れたアハズ王は、アッスリヤ様式の祭壇を見て感化され、わざわざ設計図と模型を作らせて自分の国にいる祭司ウリヤに送り、ユダの国にアッスリヤ式の祭壇を作らせました。主の祭司であったはずのウリヤも、王の言いなりになってアハズが帰国するまでに異教の神を祀る祭壇を建ててしまいました。帰国したアハズ王は完成したアッスリヤの祭壇を見てその上に登り、自ら犠牲を捧げると共に、ソロモン王が作った青銅の祭壇をアッスリヤの祭壇の脇に移してしまいました。
私たちの信仰生活も、主を脇に置いて、自分の好むもの、自分のやりたいこと、自分の願望を心の中心に据えていないでしょうか。今一度、自分の心の中を点検し、神様を中心とする正しい信仰を保ち続けさせていただきたいと願います。
http://bible.com/81/2ki.16.10-14.ja1955
*****
列王紀下 16:15-18
『そしてアハズ王は祭司ウリヤに命じて言った、「朝の燔祭と夕の素祭および王の燔祭とその素祭、ならびに国中の民の燔祭とその素祭および灌祭は、この大きな祭壇の上で焼きなさい。また燔祭の血と犠牲の血はすべてこれにそそぎかけなさい。あの青銅の祭壇をわたしは伺いを立てるのに用いよう」。 祭司ウリヤはアハズ王がすべて命じたとおりにおこなった。 またアハズ王は台の鏡板を切り取って、洗盤をその上から移し、また海をその下にある青銅の牛の上からおろして、石の座の上にすえ、 また宮のうちに造られていた安息日用のおおいのある道、および王の用いる外の入口をアッスリヤの王のために主の宮から除いた。』
アッスリヤの祭壇を作らせて満足したアハズ王は、ユダの民が捧げた犠牲をすべてこの祭壇に捧げるようにと祭司ウリヤに命じ、ソロモンが主の神殿のために作った青銅の鏡を切り取り、主に捧げる犠牲の動物を洗うための洗盤と海を取り除き、アッスリヤの王のために安息日のための道と入口を取り除いてしまいました。自分のみならず、ユダの民も主に礼拝を捧げることの出来ないようにしたアハズの罪は非常に大きなものです。私たちは決して、人々がまことの神様を礼拝することを妨げる者となってはなりません。
http://bible.com/81/2ki.16.15-18.ja1955