列王紀下 12:1-2
「ヨアシはエヒウの第七年に位につき、エルサレムで四十年の間、世を治めた。その母はベエルシバの出身で、名をヂビアといった。 ヨアシは一生の間、主の目にかなう事をおこなった。祭司エホヤダが彼を教えたからである。」
この箇所でわざわざヨアシ王はユダヤ人の母から生まれたことが記されているのは、アハブとイゼベルの娘アタリヤから生まれたアハジヤとは異なり、まことの神様を信じる母から生まれた正しい信仰の継承者であることを意味しています。そして幼い頃から祭司エホヤダの元で養育され、神様を信じるのに最も相応しい環境の元で正しい教育を受けて育ったことが、ヨアシが一生、主の目に適うことを行った良い王であることの背景です。生まれ育った環境が良いならば、その子は自ずと主を畏れる者として育ちます。まことの神様を心から信じ仕える配偶者を持つことと、幼い頃から正しい信仰の下で育つことの大切さを学び、結婚と子育てに際して最重要事項とする私たちでありますように。
http://bible.com/81/2ki.12.1-2.ja1955
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列王紀下 12:4-8
『ヨアシは祭司たちに言った、「すべて主の宮に聖別してささげる銀、すなわちおのおのが課せられて、割当にしたがって人々の出す銀、および人々が心から願って主の宮の持ってくる銀は、 これを祭司たちがおのおのその知る人から受け取り、どこでも主の宮に破れの見える時は、それをもってその破れを繕わなければならない」。 ところがヨアシ王の二十三年に至るまで、祭司たちは主の宮の破れを繕わなかった。 それで、ヨアシ王は祭司エホヤダおよび他の祭司たちを召して言った、「なぜ、あなたがたは主の宮の破れを繕わないのか。あなたがたはもはや知人から銀を受けてはならない。主の宮の破れを繕うためにそれを渡しなさい」。 祭司たちは重ねて民から銀を受けない事と、主の宮の破れを繕わない事とに同意した。』
主に熱心に仕えたヨアシ王は、アハブとイゼベルがもたらしたバアル礼拝の故に荒らされたままとなった主の神殿を再建するために、ユダの国民が主の宮に捧げた銀を用いて補修することを祭司たちに命じました。しかし祭司たちは23年間も主の宮を補修せず放置していたため、ヨアシ王は主の宮のための献金は祭司たちが受け取らず、直接工事のために渡すように命じました。
なぜ祭司たちが23年間も放置していたのかというと、本来は主の宮に捧げた銀は祭司の収入であったという事情があります。そこでヨアシは、主の宮のための捧げものと、祭司のための捧げものとを分けたのです。今の教会でいうならば、一般献金とは別に会堂献金を設けるようなものです。目的に応じて献金を捧げ、神様の宮である教会を維持するために正しく用いることは、クリスチャンとして大切な心掛けです。
http://bible.com/81/2ki.12.4-8.ja1955
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列王紀下 12:11-12, 14-15
「そしてその数えた銀を、工事をつかさどる主の宮の監督者の手にわたしたので、彼らはそれを主の宮に働く木工と建築師に払い、 石工および石切りに払い、またそれをもって主の宮の破れを繕う材木と切り石を買い、主の宮を繕うために用いるすべての物のために費した。
…
ただこれを工事をする者に渡して、それで主の宮を繕わせた。 またその銀を渡して工事をする者に払わせた人々と計算することはしなかった。彼らは正直に事をおこなったからである。」
祭司エホヤダは主の宮の入口に修繕のための献金箱を設け、人々が捧げた献金を集めて宮大工たちに渡して神殿の補修を行わせました。素晴らしいことに、宮大工たちは実直に工事を行ったため、渡した献金と工事に掛かった費用に差がないか、わざわざ検証することはしませんでした。主を心から畏れ仕える者は、誰も見ていなくても、嘘をついたり、ごまかしたり、不正を行うことは決してしません。私たちもこの誠実で真摯な宮大工たちの生き様に倣い、神と人との前に公明正大な、裏表のない姿勢で臨む者でありたいと願います。
http://bible.com/81/2ki.12.11-12,14-15.ja1955
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列王紀下 12:17-18, 20-21
「そのころ、スリヤの王ハザエルが上ってきて、ガテを攻めてこれを取った。そしてハザエルがエルサレムに攻め上ろうとして、その顔を向けたとき、 ユダの王ヨアシはその先祖、ユダの王ヨシャパテ、ヨラム、アハジヤが聖別してささげたすべての物、およびヨアシ自身が聖別してささげた物、ならびに主の宮の倉と、主の宮にある金をことごとく取って、スリヤ王のハザエルに贈ったので、ハザエルはエルサレムを離れ去った。
…
ヨアシの家来たちは立って徒党を結び、シラに下る道にあるミロの家でヨアシを殺した。 すなわちその家来シメアテの子ヨザカルと、ショメルの子ヨザバデが彼を撃って殺し、彼をその先祖と同じく、ダビデの町に葬った。その子アマジヤが代って王となった。」
主に熱心に仕えたヨアシ王の晩年は、祭司エホヤダの指導を失い、義を貫くことが出来なかったようです。主がイスラエルの罪に報いるために立てたスリヤの王ハザエルが、その矛先をユダに向けたとき、事もあろうにヨアシは歴代の王たちが主の宮に聖別して捧げた金を取り、ハザエルに貢ぎ物として送りました。非常事態とはいえ、神様への聖なる捧げものに手を付けること、しかもそれを他国の王に貢ぐとは、神様に頼らず人に頼る重大な罪です。そのためヨアシはやがて自分の家来たちによって殺害されてしまいました。
神様を裏切る者は、自分もまた裏切られます。また教会を私物化したり、教会のものを大切にしなかったり、献金を自分のために欺き取るような愚かな行為を、私たちは決して行ってはなりません。
http://bible.com/81/2ki.12.17-18,20-21.ja1955
「ヨアシはエヒウの第七年に位につき、エルサレムで四十年の間、世を治めた。その母はベエルシバの出身で、名をヂビアといった。 ヨアシは一生の間、主の目にかなう事をおこなった。祭司エホヤダが彼を教えたからである。」
この箇所でわざわざヨアシ王はユダヤ人の母から生まれたことが記されているのは、アハブとイゼベルの娘アタリヤから生まれたアハジヤとは異なり、まことの神様を信じる母から生まれた正しい信仰の継承者であることを意味しています。そして幼い頃から祭司エホヤダの元で養育され、神様を信じるのに最も相応しい環境の元で正しい教育を受けて育ったことが、ヨアシが一生、主の目に適うことを行った良い王であることの背景です。生まれ育った環境が良いならば、その子は自ずと主を畏れる者として育ちます。まことの神様を心から信じ仕える配偶者を持つことと、幼い頃から正しい信仰の下で育つことの大切さを学び、結婚と子育てに際して最重要事項とする私たちでありますように。
http://bible.com/81/2ki.12.1-2.ja1955
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列王紀下 12:4-8
『ヨアシは祭司たちに言った、「すべて主の宮に聖別してささげる銀、すなわちおのおのが課せられて、割当にしたがって人々の出す銀、および人々が心から願って主の宮の持ってくる銀は、 これを祭司たちがおのおのその知る人から受け取り、どこでも主の宮に破れの見える時は、それをもってその破れを繕わなければならない」。 ところがヨアシ王の二十三年に至るまで、祭司たちは主の宮の破れを繕わなかった。 それで、ヨアシ王は祭司エホヤダおよび他の祭司たちを召して言った、「なぜ、あなたがたは主の宮の破れを繕わないのか。あなたがたはもはや知人から銀を受けてはならない。主の宮の破れを繕うためにそれを渡しなさい」。 祭司たちは重ねて民から銀を受けない事と、主の宮の破れを繕わない事とに同意した。』
主に熱心に仕えたヨアシ王は、アハブとイゼベルがもたらしたバアル礼拝の故に荒らされたままとなった主の神殿を再建するために、ユダの国民が主の宮に捧げた銀を用いて補修することを祭司たちに命じました。しかし祭司たちは23年間も主の宮を補修せず放置していたため、ヨアシ王は主の宮のための献金は祭司たちが受け取らず、直接工事のために渡すように命じました。
なぜ祭司たちが23年間も放置していたのかというと、本来は主の宮に捧げた銀は祭司の収入であったという事情があります。そこでヨアシは、主の宮のための捧げものと、祭司のための捧げものとを分けたのです。今の教会でいうならば、一般献金とは別に会堂献金を設けるようなものです。目的に応じて献金を捧げ、神様の宮である教会を維持するために正しく用いることは、クリスチャンとして大切な心掛けです。
http://bible.com/81/2ki.12.4-8.ja1955
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列王紀下 12:11-12, 14-15
「そしてその数えた銀を、工事をつかさどる主の宮の監督者の手にわたしたので、彼らはそれを主の宮に働く木工と建築師に払い、 石工および石切りに払い、またそれをもって主の宮の破れを繕う材木と切り石を買い、主の宮を繕うために用いるすべての物のために費した。
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ただこれを工事をする者に渡して、それで主の宮を繕わせた。 またその銀を渡して工事をする者に払わせた人々と計算することはしなかった。彼らは正直に事をおこなったからである。」
祭司エホヤダは主の宮の入口に修繕のための献金箱を設け、人々が捧げた献金を集めて宮大工たちに渡して神殿の補修を行わせました。素晴らしいことに、宮大工たちは実直に工事を行ったため、渡した献金と工事に掛かった費用に差がないか、わざわざ検証することはしませんでした。主を心から畏れ仕える者は、誰も見ていなくても、嘘をついたり、ごまかしたり、不正を行うことは決してしません。私たちもこの誠実で真摯な宮大工たちの生き様に倣い、神と人との前に公明正大な、裏表のない姿勢で臨む者でありたいと願います。
http://bible.com/81/2ki.12.11-12,14-15.ja1955
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列王紀下 12:17-18, 20-21
「そのころ、スリヤの王ハザエルが上ってきて、ガテを攻めてこれを取った。そしてハザエルがエルサレムに攻め上ろうとして、その顔を向けたとき、 ユダの王ヨアシはその先祖、ユダの王ヨシャパテ、ヨラム、アハジヤが聖別してささげたすべての物、およびヨアシ自身が聖別してささげた物、ならびに主の宮の倉と、主の宮にある金をことごとく取って、スリヤ王のハザエルに贈ったので、ハザエルはエルサレムを離れ去った。
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ヨアシの家来たちは立って徒党を結び、シラに下る道にあるミロの家でヨアシを殺した。 すなわちその家来シメアテの子ヨザカルと、ショメルの子ヨザバデが彼を撃って殺し、彼をその先祖と同じく、ダビデの町に葬った。その子アマジヤが代って王となった。」
主に熱心に仕えたヨアシ王の晩年は、祭司エホヤダの指導を失い、義を貫くことが出来なかったようです。主がイスラエルの罪に報いるために立てたスリヤの王ハザエルが、その矛先をユダに向けたとき、事もあろうにヨアシは歴代の王たちが主の宮に聖別して捧げた金を取り、ハザエルに貢ぎ物として送りました。非常事態とはいえ、神様への聖なる捧げものに手を付けること、しかもそれを他国の王に貢ぐとは、神様に頼らず人に頼る重大な罪です。そのためヨアシはやがて自分の家来たちによって殺害されてしまいました。
神様を裏切る者は、自分もまた裏切られます。また教会を私物化したり、教会のものを大切にしなかったり、献金を自分のために欺き取るような愚かな行為を、私たちは決して行ってはなりません。
http://bible.com/81/2ki.12.17-18,20-21.ja1955