Evergreenでちょっとsilverなdiary

人生100年時代といえども後半戦。好きなものはアレコレ・・・本、映画、観劇、ガーデニングに食べること。

京都1日2万歩の旅~その2(絶品フレンチ編)

2016-10-21 | 旅のあれこれ

広島ブログ



せっかくの都会では、地方都市ではなかなか出会えない絶品を食べたい。新幹線使っても、来てよかった、と思えるお店で、至福のひと時を過ごしたい。
要は食いしん坊なんです。

厳選した結果、決めたのはこちらRyouriya Stephan Pantel(リョウリヤ ステファン パンテル)
フランス人のステファンさんが、オーナーシェフの町屋フレンチレストランです。京都にきて割烹にも和食にもチラリとも触れず。


カトラリーも、グラス(なかなかのお値段のドイツのカールロッタ製)も、いちいちオシャレ。お料理ごとにカトラリーも全部変わります。
             
すべてのお料理が素晴らしかったです。絶妙というさじ加減が、お皿の上に表現されていました。
当然ワインを頼む・・・が、このクラスのお店のグラスワインは1杯1500円~1800円くらい。地元でなら軽くランチできちゃうお値段ですが、旅メシは強気で行こうーー。 

最初の前菜。スライスした柿に包まれたしめ鯖のタルタルに、燻製生クリーム。
はぁ???生クリームをどうやって燻製するのよ??・・と謎は解けないが、ちゃんと燻製でした。

このビジュアルだと、どこにも〆鯖が見当らんないじゃん???
・・・・と思うけど、外側を崩していくと、なにかしら手が加えられた様々な食材が次々と現れて・・・・なんだこれ。
 

2皿目の前菜は、こちらの看板メニュー。フォアグラのコンフィを大根の奈良漬で巻いて、10日間ほど寝かせたもの。
しめ鯖といい、奈良漬といい、和の材料を使いながら、フレンチに仕上げていくこの力量。

ねっとりという言葉はこのコンフィのためにあるんじゃないか、というくらい濃厚なのに、奈良漬けのシャクシャク感がプラスされて何とも、言えない。うまい、うますぎる。

スープは2層立て。下はウナギの骨で取ったコンソメをゼリーに仕立て、上には和栗のポタージュ。
なんて、なんてビューティフォーなお姿。このまま飾っておきたい。これを崩すなんて勿体ない。でも食べるけど。

       
お魚のメインは、スチームした鯛のバターソテー。緑色のソースは、アーモンドと菊菜。それと、海老の頭で取ったスープを泡立てた泡泡の下には、海老と茸のラビオリが隠れていました。
甲殻類アレルギーの人は匂いを嗅いだだけで、湿疹が出そうなくらい、海老がぷーーんと匂いたちました。

お肉のメインは、豚の肩ロースを味噌ソースで。ここでも和素材、出たよ。
右下は、豚のしっぽを塩漬けにして36時間加熱したんだって。もうホロホロ。お肉じゃないみたい。
かぼちゃピューレの黄色、万願寺唐辛子の赤と緑。お皿の上が、まるで絵の具のパレットみたいにキュート。

そして、極めつけは、お皿の右上のパイ。真っ黒いスライス状のものは、ブータン・ノワール(豚の血の煮こごりみたいなの)タルトタタン(林檎の焼き菓子)と一緒に、パイ皮の中にサンドされていました。
初めて食べたブータン・ノワール。血の塊だけあって、フォアグラ以上に濃厚。こりゃ、ワインで口をすすがなきゃ。

デザートは、3D感MAXで出てきました。ちなみに、お皿の端っこに寄った盛り付けは、失敗ではなく、最近の流行りらしい。

立ち上がっているのは、レモンのメケンゲを板状にしたもの。焦がし醤油のジェラート、レモンのシャーベットや梨のコンポート。他にもレモンのバタークリームにクランブルも散らしてあるし、緑色のハート型の葉っぱは、かたばみですって。
かたばみは、わが家の庭では、雑草として引っこ抜いてましたが・・・まさか、フレンチの皿の上で再会するとは。

食後のお茶と一緒に出される小菓子は、2種類。ショコラトルテとフィナンシェぼいもの。 

オープンキッチンなので、全部見えます。その手際の良いこと。そして、最後の仕上げは、必ずステファンさん。全部のお皿に目を配ってました。
料理の説明もステファンさんがしてくださるのですが、フランス人だけにカタカナ部分の発音が良すぎて聞き取れない(爆)
ブータンノワールなんて、ブーデュワンアールウ、と聞こえるので、えっ???なに、なに???・・・あとで、こっそり日本人スタッフに確認したりして・・・

正統派とは少し趣が違うけど、フランス人シェフが、京都の素材にセンスとアイデアをちりばめてこしらえるハイクオリティのフレンチ。
やっぱり京都の食は奥が深い。新幹線代金払っても、悔いなし。しかも、コスパも抜群だし、絶対、再訪したい。

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ぎぢえ)
2016-10-21 17:17:27
おうちでも、大きいお皿の隅っこに
お肉など盛り付けたら(苦笑)
それは駄目ですね♪

やはり、よいお店は格別です。

また、色々教えてください。
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Unknown (ナッカ)
2016-10-21 17:21:49
京都なのに、全く和食系にかすりもしなかった私たち(笑)

こちらのお店、ホントに美味しかったですね~。
どのお料理も手が込んでて、工夫が尽くされていました。
素敵なお店をご提案くださってありがとうございました。

でもメインについてきた有次ナイフに記された「S」の文字に関してのitatchiさんの勘違いネタが抜けてますよ!(笑)
あのネタはitatchiさんにあげますって言ったのに。
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ぎぢえちゃんへ (itatchi)
2016-10-21 21:16:27
コメント、ありがとうございます。
いやいや、あの流れからでは・・・恐縮です。

家庭料理で、大きなお皿の端に、ちょっぴり盛り付けたら・・・・それはそれで、給料日前献立ということになるのでしょうか。
きっと、お皿がキレイだと、けっこうごまかせますよ。

食べログは個人の好みもあるけど、4点以上のお店は、やっぱり、相当おいしいです。最大多数の最大幸福論理です。
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ナッカちゃんへ (itatchi)
2016-10-21 21:32:30
どーも、どーも、コメントありがとうございます。
京都なのに、和食系を頭に浮かべることもなく、フレンチに、中華にパンに・・・と、飛び回る食いしん坊女2人。

ナッカちゃん、フォアグラのコンフィに悶絶してましね。
コース代金とほぼ同額のワイン代を、支払ってたけど、あれは、ワインにあうわーー。

このお店は、ゼツタイにナッカちゃんのお気に召すはず、と確信してました(笑)が、良かった。

有次ナイフに記されたのは「S」じゃなくて、「ス」ですよ!!
・・・・て、なに教え諭そうとしてるんだ、私。
勘違いでも、微妙に当たってたでしょう???
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Unknown (anchan)
2016-10-25 10:46:36
大きな写真で見るとより美味しそう
さすがitacthiさんセレクトのお店だわん

夜も1諭吉からあるんですね
でもナッカちゃんじゃないけどワインが進んで2諭吉は飛びそう(笑)

フレンチのランチはイタリアンみたいながっつりな炭水化物はないから
若い頃は物足りなかったけど
この年になるとこれくらいが調度いいかもw

お昼前に見た事をちょっと後悔するくらいお腹がなっております(笑)
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anchanへ (itatchi)
2016-10-25 21:13:37
ここ、ほんとにおいしかったよ。
オープンキッチンで、みなさん、きびきび働いてるのを見るのも気持ちよい。
何になるんだろう?どんなのが出てくるんだろう、と過程もワクワク。

ランチはこれで5千円はものすごくコスパがよいとおもいます。私はワイン一杯だけでほろ酔いでしたが、ナッカちゃんは、ガブガブ。
ワイン代がコース料金に匹敵するお値段になっておりました。
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