Evergreenでちょっとsilverなdiary

人生100年時代といえども後半戦。好きなものはアレコレ・・・本、映画、観劇、ガーデニングに食べること。

心にともる灯火

2014-01-21 | カルチャー

「前略 蔵王のダリア園から、ドッコ沼へ登るゴンドラ・リフトの中で、まさかあなたと再会するなんて、本当に想像すら出来ないことでした」・・・・・
これは、宮本 輝の
「錦繍」という作品の冒頭シーンです。離婚した元夫婦の往復書簡で、綴られる作品です。

人生の中で、本や映画や絵や芝居などを見て、感動に胸が打ち震える、という経験が何度あるでしょうか??
若い頃この本に出会って、そんな経験ができました。
好きな作家の1人小川 洋子さんが、自分のエッセイの中で、この「錦繍」を絶賛されているのを最近読んで、また手にとりたくなりました。
「好きな本」を「好きな作家」が「好きだ」と言うこのスパイラル。一読者として、ちょっと嬉しい、ささやかな共感の喜び。
ちょっと心がささくれだった時に、この本を繰り返し、手に取ります。
何度読み返しても、読み終えると、胸の奥に、静かな、でもあたたかな灯みたいなものがともる気持ちになります。


               

人生の中では、思いがけず、いろんなカベに突き当たります。
そんな時に、元気をもらえたり、勇気の芽を見つけたりするのに、本や映画や音楽が力を貸してくれることがあります。
そんな本や音楽に出会えるのは、心のよりどころがひとつ増えていくようなもの。


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