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議会のクリアファイル事件(3)

2015-12-15 07:17:39 | 日記

「市民の知る権利侵害」

今朝の地元新聞の表題である。
事の発端は、広報委員長が各議員から提出された原稿を
みて、「アベ政治を許さない」という文言が掲載される
ことは、「政権を批判する文言で疑問を感じた」と意義
を唱えたことだ。

そして広報委員長が、議長に相談した。
ここで止まれば、大きな問題にならなかった。
議長から、共産党議員団の村上広報委員が突然呼び出し
がかかった。
内容を聞いて、びっくりしたのは当然だ。議会広報への
掲載の差し替えであったからだ。
この議長の行為こそ、議会人として、議会議論を市民に
広く知ってもらううえで、大きなミスをした。

完全に議長失格である。

梅津議員の質問は、道教委が「アベ政治を許さない」と
いうクリアファイルを所持しているかの調査を指示し、
その釧路市での実態についての質疑であった。
議会広報には、この「アベ政治を許さない」が当然入る。
でないと質疑応答の意味がなさなくなる。

言論の自由は、長年にわたって人類が築いてきた到達点
である。
憲法第21条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表
現の自由は、これを保障する。
 2 検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、こ
れを侵してはならない。

ここに至るまで、どれほどの血が流されてきただろうか。
日本共産党も戦前、弾圧され、命を奪われてきた歴史が
あるからこそ、重大問題にしている。

議事録にも掲載される議論。この内容を、要約を議会広
報に掲載することに、政権批判があるから不適切だとい
う感覚が大問題である。

さらにこうした項目の内容を、議会の多数で削除するこ
とは議会の自殺行為である。

これが許されれば、議長の気に入らないものは、多数で
削除できるということにまで発展する。

私は「恥を知れ」と言いたい。
事の重大性を理解しない議員が、なんと多いことか。

「物言えば唇寒し」という状況がひろがっている。
道教委の指示で、学校でも物が言えなくなっている状況
が広がっている。
それも学力テストの点数アップという至上命題によって。

埼玉では、九条の詩が公民館だよりへの掲載を拒否された。
美瑛町では、平和を考えようというチラシそのものが自民
党の批判を受けて撤回し、理事の辞任に発展したと今朝の
ニュースに流れた。

戦前の足音が確実に大きくなっている。


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