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この国の不寛容の果てに

2020-02-06 07:18:24 | 日記

先月の19日に「市民連合@くしろ・ね
むろ」に参加した際に雨宮処凛著「こ
の国の不寛容の果てに」を購入した。

副題は「相模原事件と私たちの時代」、
帯には「命の選別は『しかたない』の
か?」と続いている。

      大月書店 1,600円

雨宮氏と6人の対談形式だが「ラスボ
ス」として浦河の”べてるの家”の向谷
地生良さんが登場している。

精神障がい者の「当事者」が集まり、
地域活動として有名な場所となってい
る。

私は読んでいて、統合失調症の人たち
は、病んでいる社会の「センサー」で
はないかと思うことがある。

”べてるの家”の仲間のなかで、幻覚・
幻聴が悪いものから友達になっている。

対談はネット社会の「攻撃性」や向谷
地さんの「無差別殺人をしたい」青年
との対話は圧巻だった。

相模原事件の加害者のもった「優生思
想」が、不寛容がふくれつつある日本
で、再びひろがっているのではないか。

同じ心配をしていたのがiPS細胞で
ノーベル賞を受賞した山中伸弥教授。

昨年の12月のNHKラジオ深夜便に登場
し、「iPS細胞と 生命科学の未来」
と称して対談を行っている。

山中伸弥教授はこのなかで、
人間の精神性、叡智は100年前から進歩
しているのか?
100年前の「優生思想」が、新しいかた
ちで蘇っているのではないか。
今の政治をみていると本当に学んでいる
のか。
進歩していると信じたいが・・・と不安
をのぞかせていた。

安倍首相をトップに「新自由主義」の広
がりや割れ窓理論、ゼロトレランス。
そして格差と貧困。

「優生思想」の新しい下地が出来つつあ
るのではないか、と思う。

自民党が旧来型の「保守」ではなくなり、
権力をにぎれば悪事もごまかせるし、豊
かな生活を手に入れることができる。

私も、今の政治が、とりわけ自公の政治
家は、過去に本当に学んでいるのだろう
か・・・と思う。

いや、戦前の日本の「独裁政治」を、日
本の「優生思想」を、美しい日本として
学んでいるのではないか。

ゾッとしてくる。


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