日本で最大の面積を持つ矢臼別演習場が、米軍訓練場になりつつある。
2~3月に沖縄海兵隊の155㍉りゅう弾砲実弾射撃訓練
7月はオリエントシールド24
9~10月は、再び155㍉りゅう弾砲実弾射撃訓練
特に、155㍉りゅう弾砲実弾射撃の移転訓練は、輸送費全額日本の負担だ。
今回は、4億2700万円だ。
これで海兵隊員やりゅう弾砲などの装備を沖縄から運んでくる。
ここで訓練した海兵隊は中東で、世界で実践に派遣される。
9月の日程は、
9月上旬 訓練部隊 矢臼別演習場 到着
9月12日~9月23日 射撃期間12日間
(このうち、射撃日数は10日、予備日は2日)
10月上旬 訓練部隊 矢臼別演習場 出発
(1) 規 模:大隊レベル
(2) 人 員:約450名
(3) 車 両:約100両
(4) 砲 数:8門
「恒常化」はしないというが、もはや恒常化している。
沖縄でのりゅう弾砲の射撃は、固定砲座で夜間は撃てない約束であった。
これでは訓練が不十分だということで、長年新しい演習場を日本国に要請していた。
そこで起きたのが1995年の「少女暴行事件」であった。
日本中で大きな怒りが広がった。
この問題を巧妙にしかけたのが、日米の政府であった。
「沖縄の負担を減らさなければ」
マスコミも動員して「仕方がない」という世論をつくっていった。
そして広大な北海道の矢臼別演習場に白羽の矢があたった。
国会議員も含めて4市町の首長への圧力を強めていった。
議会工作も激しかった。
1997年、第1回目の砲撃演習がはじまった。
すでに27年がたった。
安部~岸田政権まで、「集団的自衛権」を容認し、ついには「他国を攻撃できる兵器」まで持ち、米軍と一緒に他国で戦争できる体制が着々と進んでいる。
ミサイルなどの殺傷兵器も外国に輸出するまでになった。
自民党・公明党の責任は大きい。
戦後79年。二度と戦争をしない、と誓った「平和国家」が地に落ちつつある。
この流れを変え、平和国家日本を立て直していかなければと思う。