今日の朝日新聞に有田哲文氏の「日曜に想う」が掲載され、
題名は「世襲男性の政界 まるで平安中期」であった。
NHK大河ドラマ「光る君へ」の紫式部のいた平安時代を取り上げて、今の自民党政治がまるで「平安時代」を彷彿させるということをとりあげた。
紫式部のように、当時の女性は政府・政治の要職の一部を担っていた。
それが徐々に男性が入り込み、源氏などの世襲制が強められた。
武家社会に移行するにつれて男系社会になっていったということだ。
妻問婚(つまどいこん)という婚姻制度がある。
古代社会の母系制社会の形態の一つであり、平安中期まで続いていたという。
なお個々の家族や地域には母系制社会の名残が近代にもあったようだ。
京極夏彦氏の小説「絡新婦の理」(じょろうぐものことわり)にも母系制をひきつぐ家族が出てくる。まあこれが事件の遠因でもあった。
とりわけ現代の天皇は「男性」のみが後継者となっている。
日本の母系制の歴史、女性天皇の存在など「日本の伝統」を無視した「識者」の議論は変わらないようだ。まるで明治以降の天皇制にしばられているようだ。
自民党の政治家も世襲がひどい。
岸田首相、安部元首相など、3世、4世も続いており、庶民の生活をくみとることができない政治家を生み出しているのでは。
「利潤最優先」の資本主義も、儲けのために女性の「非正規」化による低賃金化、専業主婦を家族の平均モデルとして年金などの社会保障に取り入れている。
いま社会の多くに矛盾が噴き出ている。
21世紀の2020年代。
いよいよ社会が、政治が変わる時を迎えている。
一人ひとりの国民の運動で!