1980年代、日本は世界の半導体メモリーの70%のシェアを獲得した。
アメリカを追い越すことは「許せない」とばかりに、プラザ合意やスーパー301条を発動し、日本の半導体製造を抑え込んだ。
ここから日本の半導体製造の凋落がはじまった。
それでも個別の技術は多くの企業努力でトップレベルのものもある。
ここにきて、国内企業ではなく台湾のTSMCを誘致し、1兆円の投資(半分は日本の税金)で熊本県菊陽町(きくようまち)に建設中だ。
半導体製造工場は、多量の水とPFASを使う。
田園地帯と100万の飲み水への不安が広がっている。
今日のしんぶん赤旗 ⇒
熊本の水道水は地下水を汲み上げて利用している。河川の水を浄化して使う一般的な水道と違っている。
地下水を大量に使えば環境破壊が起きる。
さらに、今問題になっているPFAS(ピーファス)だ。
フッ素系化合物であるPFASは、半導体製造にかかせない。しかし人体への危険性が世界的に大問題になっている。
ヨーロッパでは製造中止へ、舵をおおきくきっている。
半導体工場の建設の影にある「環境破壊」。
誘致した国の責任として、その対策をしっかりさせなければ。
後処理など負の側面を地方自治体に押し付けてはならない。
これらは議会がしっかり監視しなければ。
しかし自公政治は、経済成長しか目に入っていない。
経済の発展と環境保全、地域の声をしっかりとらえなければ。
これは北海道千歳の半導体工場の建設にもいえることだ。