今朝の釧路は冷え込み、車のフロントガラスがガチガチに凍っていた。溶かすのに一苦労。やはり雪になってもおかしくない天候であった。
しんぶん赤旗で「金融侵略 苦悩する東芝」の連載がはじまった。(9回の連載)
去年は「あの東芝が倒産!」と驚いたものだ。
政府の原子力政策にのって失敗、金融でも追い詰められた。
いま「上場廃止」にむけて、さらなるリストラを進めているようだ。
連載は、ある若手技術者の「自死」からはじまった。
そこには大規模なリストラと技術者の軽視があったのではないか。
日本の技術力の低下がいわれて久しい。
自公政権の歪んだ大学改革、大企業の金融へのシフト、ものをいう投資家の問題など、人が人として大切にされない社会になりつつある。
連載は「金融資本主義」の行き着いた姿が明らかになっていくのではないか。
金が金を生む。それもネットによる一瞬の売買で巨額の利益を手に入れる。
資本の「物神性」がさらに進化している。
もうけをあげて暮らしを豊かにする。
いわゆる「商いの精神」は、金融には存在しなくなっているのでは。単なる「儲け」ではガマンできない。ひたすら「ボロ儲け」にむかって突き進んでいく。
「資本主義の限界」が言われている。
資本論を書いたマルクスは未来の設計図は書いていない。書けば経済の動向であっという間に古くなってしまうから。
資本主義を越えた次の社会、「人間の顔をそた経済」をつくるのは現在進行形の私たちだ。
そのヒントは「資本論」のなかにある。
5月、大学生活のはじまる時にこそ、「資本論」に挑戦してほしい。
大企業の「金融化」は過去のブログで
本業から金融収益重視へ ⇒
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