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被爆地から「核抑止力」を発信か!

2023-05-20 07:07:27 | 日記

G7が広島で開催され、バイデン大統領をはじめG7首脳が原爆資料館を訪れた。

これ自体は歓迎することだが、G7は「核兵器大国」「核の傘」による「核兵器抑止力論」を確固としている国である。

同時に、「核軍縮」「核のない世界」を繰り返し出している国でもある。

メディアの報道は後者を強調し、あたかも日本が核廃絶の先頭にたっているような「錯覚」をあたえていないだろうか。

さらに日本は「核兵器禁止条約」に反対している国でもある。

報道によると資料館視察に先立つ18日の日米首脳会談では日米同盟による「抑止力・対処力の一層の強化」で一致し、「拡大抑止」の重要性を強調し、「核抑止」の固執している。

要は「核拡散」には反対するが、核兵器による抑止力を強化していくことだ。

このままでは、被爆地から「核抑止力」を発信をしてしまうことになる。
被災地広島の願いを否定することだ。

国民向けメッセージと彼らの本音をしっかりつかまねければ。

核兵器によって、核の傘によって、国の安全は守られる。
抜きがたい「核抑止力論」であり「MAD理論」である。

核兵器生産の需要は国家のみである。
国家を「核兵器廃絶」の非核の政府にすることだ。やはり国民の力だ。

国際法として発効した「核兵器禁止条約」への態度こそ問われる。

追 記
外務省に「広島ビジョン」の英語版と仮訳が掲載された。
 こちら⇒

核兵器は「防衛の目的」「抑止」に役立つ!
核兵器のない世界は「究極的」

なんと核兵器は必要であり、廃絶は「究極的」だということ。

「究極的」は、日本政府が繰り返して使ってきた言葉だ。
被爆者は「究極」をやめてほしいと繰り返し要請してきた。

外務省の仮訳は「究極」という ultimate の訳を「最終」と弱めている。訳は間違いではないが巧妙にゴマ化しているのではないか?

「広島ビジョン」は被爆国としてアメリカに譲歩した恥ずかしい文書となった。