日本の防衛省が、報道とデモを「国家を崩壊」させるものとして敵視していることが、あらためて報道された。
安保法制を発動する事態の一つである「グレーゾーン事態」に「報道」と「反戦デモ」をあげており、後になってあわてて「暴徒化デモ」と訂正している。そして保存期間1年の文書をすぐさま廃棄処分している。都合の悪いものは隠ぺいする体質も変わっていない。言葉を修正しても考え方を変えたわけではない。
問題は、これを陸幕の幹部が講習していたことが重大だ。
米軍は以前から「デモ鎮圧訓練」を行っている。催涙弾や放水とともに、10年以上前に「ADS」兵器を開発していると報道されていた。
ADS (Active Denial System)という対人指向性エネルギー兵器だ。
アンテナから95GHzの非常に高い周波数の電磁波をデモ隊に照射する。そうすると皮膚が高温になり逃げだすというものだ。
いわゆる電子レンジを人に使うということ。
安全だと強調していたが、当時私は目の表面が危険ではないか、さらに照射時間を長くすると皮膚を火傷させる殺人兵器にも転用できると思った。
人を殺傷するさまざまな兵器開発は、非常に発達している。これが人間のやる事かと思うものが多い。
アメリカ軍でさえ「反戦デモ」は危険だとして弾圧の対象にしており、そのもとにある自衛隊も当然のごとく「敵視」している。
自公政権は、いかに「反戦デモ」を敵視しているかの現れでもある。
日本国憲法
第11条 国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない
第21条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
デモは集会や表現の自由であり、基本的人権の一つでもある。
基本的人権を守る事こそ、戦争を起こさない大きな力でもある。