昨日の15日、釧路地裁で「新人看護師パワハラ自死事件」の判決が出された。原告の訴えをことごとく否定し、却下した。
職場でのミスやパワハラ、いじめなど「心理的負荷」について、原告は「強」を主張したが、ことごとく「中」「弱」と判断され、医者によるパワハラ発言や大声での叱責もなかったとされた。
「心理的負荷」が「強」でないと労災認定は認められないとのこと。そもそもこの基準がおかしいと思っているが、原告側は何点にもわたって「強」を主張したが、すべて否定されたわけだ。
判決後、息子さんの遺影とともにご両親の記者会見が弁護士会館で行われた。
「公正な判断を」と思っていたが「やはりこんなものか」「息子が認められればつらい思いをしている他のたくさんの人が救える」「この4年間はムダではなかった」と述べ、引き続き札幌高裁へ上告する決意が語られた。
それにしても「パワハラ裁判」は難しい。
そもそも職場が訴えられた状況になるので、パワハラ証言は難しくなり、上からの圧力もすさまじい。
70年代に職場で「おかしい」と声を上げた人を、終業時をすぎてから、取り囲んでつるし上げを行うことがあった。さらに「隔離部屋」など、職場からの切り離しなど、非人間的な攻撃が多くあった。
日本の民主主義、個人の尊重は世界から大きく遅れている。
「同調圧力」も大きい。
ここにパワハラ訴訟の難しさがある。
こうした思いを感じているなか、ニュースではロシアのテレビで堂々と反戦を訴え逮捕されたと。ほんとうに勇気がある人だなと思った。
人が殺され、街が壊されていく。こうしたなか、侵略国のなかで勇気を持った人が生まれている。
まさに希望だ。
「ロシアは直ちに戦争を止めよ」のロシア包囲網を世界各国で、日本の隅々で、広げていかなければ。