5月3日釧路集会
昨日の釧路の憲法集会は「ヘイトスピーチと闘う」と題して、神奈川新聞の記者である石橋学さん。
石橋さんは記者として「ヘイトスピーチ」を取材してきた。その現場からの声だ。
冒頭に3分ほどの川崎駅前でのヘイトスピーチが動画として移された。
いやはや「すごい」ものだ。
講演は、
①ヘイトスピーチとはなんか
②ヘイトスピーチはなぜ防がなければならないか
③ヘイトスピーチ規制の現状
川崎市の条例策定
④私たちの課題
日本は戦前に朝鮮半島を植民地化した。
名前も奪われ、日本の宗教も強制させられた。
安い労働力としても日本に多くの朝鮮人が来た。
その過程で「民族蔑視」が人為的につくられてきた。
他国の人に銃をむけ殺していく戦争では、その民族への憎しみと蔑視が行われる。
イスラエルではパレスチナ人を人間の顔をした動物とまで貶めている。
21世紀の日本は他民族共生の社会となっている。
だからこそヘイトスピーチは無くしていかなければ。
激しいヘイトスピーチの現場であった川崎市で、その克服のための努力が紹介された。
中学生の感動的な言葉が、クラスや地域の人々の激励ともに紹介された。
現代はネット社会だ。個人の発言がまたたく間に、言葉の凶器となって襲いかかる。
日本国憲法とまったく相いれない状況だ。
日本国憲法のさまざまな条項が実践されないまま、政権による「改憲」が進んでいる。
いまだに「憲法になんで権利ばっかり書いてあるんだ」「権利の前に義務をはたせ」「国防の義務が書かれていない」などという攻撃が行われている。
まさに支配者の論理であり、軍人の発想だ。
釧路の憲法集会の「ヘイトスピーチと闘う」は、現実を少しでも日本国憲法に近づける大きなきっかけとなったのではないか。