伊勢志摩サミットで、安倍首相が「リーマン
ショック前に似ている」といって物議をかも
している。
アベノミクスで景気は回復し、デフレは脱却
しつつあると何回も発言している。まあ、自
分の都合のいい数字ばかり羅列してのことだ
が、実体経済はますます疲弊の度を深めてい
るのではないか。
他国のトップは冷たいものだ。内心は自分の
足もとをなんとかしろと思っているのであろ
う。なにしろ「失われた30年」が現実問題と
して浮上しつつある。
これはまさに経済の「日本病」と言えるので
はないか。
自民党型の経済政策をこれ以上続けてはなら
ないというサインでもある。
お金のあるところから税をとらず、増収は庶
民の懐からとる消費税だけしかないような
宣伝ばかりだ。
税金の使い方も、福祉と消費税をリンクさせ
ながら、経済政策と軍事にじゃぶじゃぶと使
っている。
問題は、低所得者層の底上げだ。時給千円の
実現、最低保障年金による底上げなど、やる
べきことはたくさんある。
これらは「自民党型」の経済政策と真っ向か
ら対決するもの。
「日本病」の克服は、投資や供給ではなく、
消費に光を当てなくてはならない。
政治による底上げを。格差縮小を。