社会はかわるし、かえられる!

格差社会の縮小めざして、誰もが安心できる社会をめざして!
 

1.500円と剰余価値説

2016-03-17 07:54:20 | 日記

春闘の集中回答で、月額1,500円という
低額回答になった。
「経済の好循環」は夢のまた夢となった。
これで消費税10%増ならば、消費低迷の
最後のダメ押しになりかねない。

そもそも賃金とはなにか?

科学的社会主義の経済学では、賃金とは労
働力の価値であり、商品である。
労働者は「労働力」というかたちの商品で、
市場になげこまれる。
しかし、労働力は他の商品にない「価値」
を生み出す特別の商品である。
これが「労働価値説」であるが、労働の価
値と労働力の価値はまったく別物である。

「剰余価値」の簡単な説明の入り口である。

この剰余価値を求めて、封建制や、どの時
代よりも猛烈に行動をおこしていく人間を
生み出していくのが資本主義社会だ。

資本は社会的に強制されない限り、無限に
利潤を求めて、限りない衝動を抱えている。
それは国家さえ覆いつくしていく。

賃金を上げれば消費が増える。資本家は、
その通りだという。そして上げようと。
安倍首相も「賃上げで好循環を」と述べ
ている。
しかし、私のところは無理だ。

これが資本の論理だ。

トヨタの営業利益は過去最高の2・8兆円
と見込み、さらに内部留保は巨大にふくれ
あがっている。

巨大企業は中小企業への圧力で、中小企業
の利益さえ奪い去っていく。
市場経済が、本来の力を発揮できずに、ま
すます歪んでいく。
自由が、自由を押しつぶしていく。

社会的連帯で社会的な強制力を!