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個の成長

2015-09-23 07:40:21 | 日記

個が埋没せざるをえない封建制時代から、資本主義の時代
に突入する。
資本の運動は巨大な資本を生み出すが、その反面、「個の
成長」、個人の独立した人格としての成長もうながす。
しかし、個の成長と資本の成長は大きな矛盾を含み、さま
ざまな軋轢を生み出す。

マルクスは、この「個の成長」を資本制度のなかに見た。

この間の「戦争法案反対」の大きな国民運動に参加する
若者を見て、日本もようやくここまできたのかと、私は
うれしく思った。

1週間ほど前に、道新の夕刊に小さなコラムが掲載され
た。
「すれ違う日米」9月15日付 魚眼図

アメリカ研究の土田映子北大大学院准教授の記事である。
文化面から日米の根本的すれ違いを指摘している。

安保や経済など、日本はアメリカ側の要求に追い込まれて
ではなく、アメリカはこう望むはずだという過度な忖度に
よって選択しているように見える。
と述べている。

そして、一種の盲目的恋愛の様な態度だ。自分で考え判断
することを重視するアメリカ文化から見れば、このような
態度は自己が無いことの現れとみなされる。だが日本側は
権力関係の中の位置づけによって各人の行動が規定され、
より強い者に同調・奉仕することで庇護が期待できるとい
う日本的人間関係を、アメリカとの関係にも期待している
ようだ。

すこし長く引用したが、安倍首相を見ていると、その通り
ではないかと思った。
この次の文章の指摘も重要だと思った。

過度な忖度(そんたく)
今の極端な「おもてなし」にもつながっているように感じ
る。

権力のトップにいても「個の成長」ができていない。
いまだに日本は「独立国」かと、問う声が広がった。

マルクスのいう「個の成長」が少し見えてきた日本社会。
それは長年の自民党・公明党政治の終焉を意味している。

「戦争法」は強行可決されたが、さまざまな発展が見え
てきた。
さあ、これからだ。