ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2020.7.2 文月を迎えて思うこと

2020-07-02 21:22:48 | 日記

 気づけば文月。瞬く間に2020年の前半が過ぎた。新型コロナウィルスの出現により、あらゆる人たちにとって、予想だにしなかった半年になったのではなかったか。

 年が明け、武漢から始まったウィルスの感染拡大は止まるところを知らず、あっという間に海を越えた。勤務する大学では、年度末・年度初めの殆どの行事が縮小または中止となった。そして4月、初めての緊急事態宣言が出てからは、命を守る“ステイホーム”という名の外出自粛。当初GW明け迄の予定が5月末まで延長。

 構内から学生たちの姿は消え、対面だった会議は全てweb に、授業も原則全てオンラインになった。絶対出来ないだろうと思われていた在宅勤務がとりあえず始まり、家から一歩も出ない、靴さえ履かない平日を何日も過ごした。こんなことは、社会人として36年目にして正真正銘初めての経験だった。本当なら間もなく開幕だったオリンピックさえも延期になった。

 振り返ればこの4か月近くの期間、コロナ禍によって、一つの季節というか四半期が一つ分すっぽり飛んでしまったような錯覚さえ覚える。
 桜が咲き、緑が日に日に濃くなるなと思っているうちに梅雨に入り、夏至を過ぎ、本格的な夏が近い。

 外出しないとお化粧もお洒落も不要のものになることを改めて実感した。行く所もないのにただ吊るしておくだけの洋服を買ってどうするというのだ、と冷静なもう一人の自分が囁く。以前のような購買意欲がなくなってきているような気もする。

 マスクをしたままの生活は、肺に疾患がある私には苦しくて、辛い。知らず知らずのうちに、水分補給も低血糖予防のための糖分補給もおろそかになる。マスク越しだと言葉が籠ってとても聞き取りにくいせいか、皆いつの間にか声が大きくなるようだ。在宅勤務を経験して、職場がどれだけ常にざわついていて、気疲れするものであるかも初めて痛感している。

 卒業まで残すところあと1年9カ月。このまま無事に勤め上げ、定年を迎えられたとして、コロナ前に妄想していたような卒業後の第二の人生~定年後に好きなことを色々やる~仕事のことなど心配せず、好きなだけ海外旅行や国内旅行に出かけ、映画を観、本を読み、ヨガクラスに参加し・・・そんなお気楽な生活を送ることはおそらく不可能だろう。

 ここにきてまた感染者数の増大が続いている。今日は2か月ぶりに100人の大台を超えた。人々が活発に活動すれば再び感染拡大の波が来るのは予想されていたことだ。
 選挙を次の日曜日に控え、経済をこれ以上停滞させられないということで、東京アラートなるものは今後出ないように指標を変えたようだし、緊急事態宣言も何度も発動はされはしないだろう。

 今日は珍しく梅雨の晴れ間の一日だったけれど、気圧の変動は相変わらず私の身体に優しくない。ここ数日、朝から広い範囲の胸部の突き刺すような痛み、重い板を押し付けられるような圧痛、息苦しさが気になる。ロキソニンだけで足りず、コデインが復活してしまった。足は酷く攣るし、浮腫みもある。お腹の調子も相変わらず不安定だ。

 それでもあと2週間程すれば新薬エンハーツを投与して頂けそうである。主治医や看護師さんたちの話によれば、恐らく強い抗がん剤と変わらない副作用を引き受けてしまわざるを得ないのだろう。けれどこの胸痛や咳等の症状が緩和されるなら、贅沢は言っていられない。
 次の治療日、15日に無事投与出来ますように。そして、それまで今以上自覚症状が酷く出ませんようにと願う夜である。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする